看護師の働き方の選択肢は?理想を叶えるコツを徹底解説

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看護師の働き方の選択肢は?理想を叶えるコツを徹底解説

記事掲載日:2025/08/27

看護師の働き方の選択肢は?理想を叶えるコツを徹底解説

ひと口に看護師の仕事といっても、働き方は人それぞれ。長い看護師人生の中では、ライフイベントに合わせて働き方を変える人も少なくありません。今回は看護師の働き方について、働く場所・勤務パターン・雇用形態などの要素を踏まえてご紹介します。看護師として理想の働き方を見つける方法もご案内しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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看護師の働き方は年々多様化している

平成26年 平成28年 平成30年 令和2年 令和4年
病院 72.9% 72.2% 70.9% 69.0% 67.8%
診療所 12.4% 12.6% 12.8% 13.2% 13.7%
介護保険
施設等
6.5% 6.9% 7.3% 7.9% 7.7%
訪問看護
ステーション
3.4% 3.7% 4.2% 4.9% 5.4%
その他 4.8% 4.6% 4.9% 5.1% 5.4%

厚生労働省:「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」平成26年〜令和4年参照

厚生労働省の調査によると、病院勤務の看護師の割合は平成26年には72.9%でしたが、令和4年には67.8%まで減少しています。一方で、診療所や訪問看護ステーション、介護保健施設などに勤務する看護師の割合は増加傾向にあります。

これまでの「看護師は病院や診療所で働くもの」というイメージは変わりつつあり、多様な働き方が広がっていることがわかります。看護師の働き方にも、大きな変化が起きているといえるでしょう。

看護師の働き方を変える要素は大きく3つ

看護師の働き方を変えるには、「働く場所」「勤務形態」「雇用形態」の3つの要素に注目することが大切です。それぞれの要素を見極め、バランスをとることで自分に合う働き方が見つけられます。

たとえば、妊娠や出産、育児、介護など、ライフスタイルの変化によって働きやすい条件も変わります。自身のライフスタイルの変化に合わせて働き方を変えるのが理想的です。今の職場にこだわらず、理想の働き方ができる職場を探しましょう。

看護師が理想の働き方を見つける方法はこちら

看護師が活躍する職場

看護師が活躍する職場

働く場所 特徴
中規模以上の病院 病棟:交代勤務で入院患者さまのケアに従事
外来:基本的に日勤のみ
大学病院 一般的な病院よりもさらに専門性の高い医療を扱う
病棟:交代勤務で入院患者さまのケアに従事
外来:基本的に日勤のみ・土日休み
クリニック・診療所 基本的に日勤のみ
少数のスタッフで働くため休みがとりづらいことも
訪問看護ステーション 基本的に日勤のみ・土日休み
夜間のオンコール対応がある場合も
担当患者さまに合わせて柔軟な勤務が可能
介護保険施設 日勤のみの施設と夜勤がある施設がある
勤務する看護師は少なく仕事量・残業も少なめ
保育園 日勤のみ・基本的に日曜・祝日休みで残業はほとんどなし
主に保育業務をおこなう
保健所・保健センター 日勤のみ・土日祝休み
地方公務員として健康相談や家庭訪問をおこなう
企業 日勤のみ・土日祝休み
主に健康相談や保健指導をおこなう
大学・専門学校 日勤のみ・土日祝休み
看護教員として授業、資料作成、実習指導、看護研究などをおこなう
障がい者支援施設 ほとんどの場合日勤のみだが入所施設のでは夜勤があることも
知的・身体障害のある方のケア
残業が少ない

看護師の働き方には、働く場所が大きく関係しています。自分に合った働き方ができる勤務先を選びましょう。ここでは、看護師の主な勤務先とそれぞれの特徴を紹介します。

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中規模以上の病院

こんな人におすすめ
・看護のスキルを身につけたい人
・収入や福利厚生がしっかりした職場で働きたい人

一般的に「病院」は、20床以上の入院設備を備える医療機関をいいます。各病院の規模によって、看護師の働き方はさまざまです。

ある程度規模が大きな病院では、病棟と外来に分かれて働くのが一般的。病棟勤務の場合、看護師は24時間体制で患者さまの看護ケアに対応します。一方、外来看護師は基本的に日勤のみの勤務です。中規模以上の病院では、看護師の業務範囲が広くなります。

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大学病院

こんな人におすすめ
・より専門的なスキルを身につけたい人
・教育体制の整った病院で働きたい人

大学病院には、国立大学や私立大学の附属病院が挙げられます。高度かつ最先端の医療を提供する病院であり、より専門的な診察が可能です。

大学病院は、診療科が細かく分類されているため、看護師も配属先の診療科ごとの業務を担当します。主な仕事内容は一般病院と大きく変わりません。しかし、症例数が少ない稀な病気や重症の患者さまが多いこと、研修医が多くいることもあり、看護師の業務の幅は多少限定されます

クリニック・診療所

クリニック・診療所
こんな人におすすめ
・日勤のみ・残業少なめの勤務でプライベートとの両立を図りたい人
・比較的状態の落ち着いた患者さまの対応をしたい人

クリニックや診療所とは、病床数が19床以下または入院設備がない医療機関(※)です。基本的に外来業務のため、看護師は日中のみ勤務します。

クリニックは、病院よりも少ないスタッフで運営する施設です。看護師は通常の看護業務の他に、患者さま対応や事務作業など幅広い業務を任されます。

※クリニックや診療所の中にはベッドがあり、通院もしくは入院して治療を行う医療施設「有床診療所」も含まれます。

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訪問看護ステーション

こんな人におすすめ
・週3日勤務や半日など、柔軟な勤務を希望する人
・患者さまの生活に寄り添った看護に興味がある人

訪問看護ステーションは、訪問看護をする看護師にとって拠点となる場所です。訪問看護ステーションに勤める看護師は、患者さまの自宅や施設に伺い、健康観察や医療処置などを行います。

多くの場合1人で訪問するため、ある程度の看護スキルと経験が必要です。基本的に夜勤はありませんが、24時間対応の訪問看護ステーションに勤める場合はオンコール当番があります。

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介護保険施設

こんな人におすすめ
・残業が少なめでプライベートと両立したい人
・高齢者のケアに興味がある人

介護保険施設とは、介護老人保健施設や特別養護老人ホームなど要介護認定を受けた方が利用できる居住型の施設で、看護師の配置が義務付けられています。

働き方は、日勤のみから夜勤もある場合まで施設によってさまざまで、主に利用者さまや入居者さまの健康管理・投薬管理が業務です。

介護保険施設では、看護師が対応できる医療行為が限定されているため、病院と比べると仕事量は少なめですが、緊急時の対応や介護職員などとの連携力が求められます。

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保育園

保育園
こんな人におすすめ
・日勤のみ・日曜・祝日休みでプライベートと両立したい人
・子どもが好き・育児経験のある人

保育園で働く看護師の主な業務は、園児の健康観察や緊急時の対応などです。集団感染予防にも重要な役割を果たしており、園児や保育士、ご家族に向けて感染対策の指導を行います。

このほか、保育士のお手伝いをするケースも。日勤のみで、日曜日や祝日は休みになるケースがほとんどですが、施設によっては看護師業務以外の仕事を任されることもあります。

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保健所・保健センター

こんな人におすすめ
・日勤のみ・残業時間少なめ、土日祝休みでプライベートと両立したい人
・地方公務員として地域を支える仕事に興味がある人

保健所や保健センターで働く看護師には、地域の人々の健康を支援する役割があります。主な仕事内容は、健康相談や家庭訪問、健康診断、予防接種の実施などです。

地方自治体によって運営されている施設のため、看護師は地方公務員として働きます日勤が中心であり、土日や祝日は休めることが多いでしょう。保健師免許を求められるケースも多い傾向です。

企業

企業
こんな人におすすめ
・日勤のみ・残業時間少なめ、土日祝休みでプライベートと両立したい人
・働く人の健康に興味・関心があり、コミュニケーション能力が高い人

一定以上の規模の企業には看護師が常駐し、従業員やご家族の健康を支えています。健康診断の実施や結果の説明、保健指導が主な仕事内容です。

企業の営業日に合わせた働き方をしますが、多くの場合土日祝日は休みで夜勤もありません。医療行為は応急処置程度で少なく、事務作業が多くなる特徴があります。また、保健師免許を求められるケースも多い傾向です。

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大学・専門学校

こんな人におすすめ
・日勤のみ・土日祝休みで働きたい人
・学ぶこと・教えることが好きで、現場経験を活かしながら看護の魅力を伝えたい人

看護師は、看護大学や看護学校などで教員として働くことも可能で、看護師を目指す学生に学科科目や看護技術を教えます。

日勤のみの仕事ですが、授業だけでなく授業に必要な資料の作成や技術演習の準備、学生との面談、学生実習での指導、看護研究なども行います。看護師としての経験を存分に活かせる働き方と言えるでしょう。看護教員になるには、指定の経験や学位が必要です。

障がい者支援施設

こんな人におすすめ
・残業が少なめの職場でプライベート時間を確保したい人
・障害者のケアに興味があり、コミュニケーション能力や観察力に自信がある人

障がい者支援施設は、知的障害や身体障害を持つ方が入所・通所する施設です。仕事内容は、施設の形態や利用者さまの介護度・重症度により多少違いますが、看護よりも介護の側面が強くなります。

ほとんどは日勤のみですが、入所型の施設では夜勤がある場合も。残業が少ないため、ワークライフバランスを保ちやすい傾向にあります。

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看護師の勤務形態

勤務形態 特徴
2交替制 「日勤」と「夜勤」の2つのシフトに分かれて働く
3交替制 「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つのシフトに分かれて働く
日勤のみ 日中のみ勤務する働き方
夜勤専従 2交替制または3交替制の夜勤のみのシフトに入り働く働き方
時短勤務 日勤のうち

看護師の働き方は、勤務パターンによっても大きく異なります。看護師の勤務パターンは、日勤と夜勤の主に2種類です。同じ職場でも、所属部署によって複数の勤務パターンを採用していることもあります。看護師の勤務パターンについて詳しくみていきましょう。

2交替制

メリット ・プライベートとバランスをとりやすい
・夜勤の次の日は休みになる
・高い収入が見込める
デメリット ・長時間労働により、心身のバランスを崩しやすい
・夜勤をする看護師の人数が少なく不安を感じやすい
勤務時間例 ・日勤8:00~17:00(8時間勤務・1時間の休憩あり)
・夜勤16:30~9:00(約14時間勤務・2~3時間の休憩あり)
こんな人におすすめ ・しっかり働いて高収入を希望する人
・まとまった休みでプライベートも充実させたい人

2交替制は、日勤と夜勤の2つのパターンに分かれて働く体制です。2交替制を採用している職場は半分弱程度といわれており、採用する病棟は年々増加しています。

夜勤の勤務時間が長いため、生活リズムを整えやすいというメリットがありますが、その一方で拘束時間の長さから心身のバランスを崩しやすいという面もあります

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3交替制

メリット ・ 1回あたりの勤務時間が短い
・生活リズムを整えやすい
・業務の集中力を維持しやすい
デメリット ・夜勤明けの休みが短い
・すぐに出勤となる可能性があり、プライベートとのバランスを取りづらい
・公共の交通機関が動いていない時間帯に通勤しなければいけない可能性がある
勤務時間例 ・日勤8:00~17:00(8時間勤務・1時間の休憩あり)
・準夜勤16:30~0:30(8時間勤務・1時間の休憩あり)
・深夜勤0:00~9:00(8時間勤務・1時間の休憩あり)
こんな人におすすめ ・体力に自信があり、こまめな生活リズムの切り替えができる人
・子育てや介護の都合で長時間の勤務は難しい人

3交替制は、日勤・準夜勤・深夜勤に3パターンに分けて働く体制です。3交替制は半分以上の職場で採用されているといわれています。

3交替制は、夜勤がある職場でもっとも採用されている働き方です。拘束時間が短く、負担も少ないというメリットがありますが、出勤や退勤が深夜になる、次の勤務までの間隔が短いというデメリットもあります。

日勤のみ

メリット ・夜勤がないため夜はしっかり休める
・プライベートとのバランスを取りやすい
デメリット ・夜勤手当はもらえない
・夜勤のない求人は少なく、人気のため倍率が高い
・平日休みがない
勤務時間例 ・日勤8:00~17:00(8時間勤務・1時間の休憩あり)
こんな人におすすめ ・高い給料よりもプライベートとの両立を優先したい人
・規則正しい生活を送りたい人

日勤のみの勤務は、日中に約8時間働くスタイルで、無床の診療所や病院の外来、訪問看護ステーション、企業、保育園、保健所などで多く採用されています。夜にしっかり休めるため体調を整えやすく、育児や介護と両立したい人にも人気の働き方です。

ただし、夜勤手当がない分、収入はやや低めになる傾向があります。また、基本的に平日は毎日出勤となるため、平日休みを希望する人には不向きかもしれません。

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夜勤なしで働く看護師の年収は?おすすめの職場やキャリアアップのコツを解説

夜勤専従

メリット ・高い収入が見込める
・日勤帯よりも業務量が少ない
・交替勤務の看護師と比べて出勤日数が少ない
・日中の時間が自由に使える
デメリット ・昼夜が逆転するため、健康管理が必要になる
・昼に働く人との人付き合いが難しい
・夜間の急変などに対応する必要がある
勤務時間例 ・16:30~9:00(約14時間勤務・2~3時間の休憩あり)
こんな人におすすめ ・日中に自由な時間が欲しい人
・経験豊富で夜勤中のさまざまなケースに対応できる人

夜勤専従とは、3交替制・2交替制のうちの夜勤シフトだけに入る働き方です。24時間体制の病院や介護施設など、夜勤の人手が必要な職場で取り入れられています。

夜勤手当がもらえるため、少ない出勤日数で高収入を見込めるメリットがありますが、昼夜逆転生活が続き体調を崩しやすくなる点には注意が必要です。

時短勤務

メリット ・プライベートとの両立がしやすい
・将来フルタイムに戻り、キャリアアップにつなげやすい
デメリット ・高収入にはなりにくい
・フルタイムで一緒に働く他のスタッフに気を遣う
勤務時間例 ・8:00~14:45(6時間勤務・45分休憩)
こんな人におすすめ ・育児・介護と仕事を両立したい人
・育児や介護が落ち着いたらフルタイムでの復帰を希望する人

時短勤務は、育児・介護休業法によって定められている働き方です。正式には「短時間勤務制度」と呼ばれ、従業員が申請することで通常よりも短い時間で働けます。

子育てや介護などをしている人は時短勤務にすることで、プライベートと仕事の両立がしやすくなるでしょう。

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看護師の雇用形態

看護師の雇用形態
雇用形態 特徴
正社員 雇用期間の定めがなく、フルタイム勤務が基本の働き方
パート・
アルバイト
正社員と比べ労働時間が短い
契約社員 働く期間が契約で決まっている
派遣社員 人材派遣会社と契約を結び、派遣された先で勤務する

看護師の働き方は、雇用形態によっても大きく変わります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った働き方を選びましょう。

正社員

メリット ・雇用が安定している
・福利厚生が手厚い
・給与以外にボーナスや退職金がある
デメリット ・時間の融通が利かない
・転勤の可能性がある
・他の雇用形態の職員よりも責任が重い
こんな人におすすめ ・安定した雇用を希望する人
・決まった金額の給与やボーナスがほしい人

正社員は、常勤で働く看護師のことを指します。雇用が安定しており、社会的な信用も高いため、安心して働けるのが特徴です。また、福利厚生や給与面での待遇が手厚いことも大きなメリットと言えるでしょう。

一方で、基本的にはフルタイム勤務となるため、勤務時間が長くなりがちです。さらに、他の雇用形態に比べて責任の範囲が広くなる傾向もあります。

パート・アルバイト

メリット ・柔軟な働き方ができる
・家族の扶養内で働ける
・時給で働ける
デメリット ・雇用先が安定しない
・収入が安定しない
・ステップアップが難しい
・賞与や退職金はない可能性が高い
こんな人におすすめ ・プライベートと両立したい人
・家族の扶養内で働きたい人

パートやアルバイトは、正社員に比べて短い勤務時間で働ける雇用形態です。勤務日数や勤務時間などが柔軟に選べるうえ、家族の扶養内で働けるため、プライベートと両立しやすいでしょう。

しかし、他の雇用形態に比べると労働時間が短いので、キャリアアップの機会は少ない傾向にあります。

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パート看護師の平均時給は?正社員との違いや昇給を目指す方法を解説

契約社員

メリット ・職場環境が合わなくても期間が終われば契約がなくなる
・正社員に比べて責任を負う範囲が小さい
・残業が少ない
デメリット ・雇用先が安定しない
・収入が安定しない
・賞与や退職金はない可能性が高い
こんな人におすすめ ・数年後に結婚や引っ越しなどの予定があり期間限定で働きたい人
・期間限定で特定の分野を経験したい人

契約社員とは、雇用期間に定めがある契約をする雇用形態を指します。契約1回につき雇用期間の上限は3年で、契約が満了するタイミングで、更新するか終了するかを選べます。

なお、通算5年以上の雇用期間がある場合、正社員契約に切り替えられる「5年ルール」が適用。福利厚生面や収入面で不安定さはありますが、正社員に比べると責任を負う範囲が小さいといったメリットもあります。

派遣社員

メリット ・派遣先へのやり取りを派遣会社が仲介してくれる
・職場環境が合わなくても期間が終われば契約がなくなる
・高時給で働ける
デメリット ・雇用先が安定しない
・収入が安定しない
・賞与や退職金はない可能性が高い
こんな人におすすめ ・さまざまな経験を積みたい人
・プライベートの時間を大切にしたい人

派遣社員は、勤務先の病院ではなく派遣会社と契約を結ぶ雇用形態です。実際の業務に関わる指示は派遣先の職場から、給与の支払いや福利厚生のサポートなどは派遣会社から受けます。

1番のメリットは、派遣会社が仲介してくれることで自分に合った職場を選びやすい点です。一方で、雇用先や収入が不安定になりやすいことがデメリットといえます。

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看護師が理想の働き方を見つけるには?

看護師が理想の働き方を見つけるには?

さまざまな働き方がある中で、自分が理想とする働き方を見つけるのは簡単ではありません。転職活動をする際には、理想の職場に転職できるよう、あらかじめ条件を考えておくことが大切です。

目指したい「看護師像」を考える

まずは、自分がどんな看護師として働いていきたいのか、理想の姿を明確にすることから始めましょう。そのためには、自分の「看護観」に改めて向き合ってみることが大切です。

看護観とは、「どのような看護を提供したいか」「患者さまとどう関わっていきたいか」といった考え方のことで、職場選びにも直結する非常に重要な要素となります。

仕事に求める「優先順位」を決める

優先したい内容の例 考えるべきポイント
キャリアアップを目指したい ・研修・教育体制が充実しているか
・キャリアアップの流れが明確であるか
仕事とプライベートを両立したい ・勤務時間帯や曜日、休日数、残業の量はどうか
・通いやすい通勤距離か
高収入を目指したい ・基本給だけでなく、夜勤手当や賞与、福利厚生、退職金制度はどうか
・キャリアアップを目指せるか

次に、仕事に求める優先順位を決めましょう。給与や待遇、プライベートとの両立のしやすさなど、看護師として働く際に希望する条件に優先順位をつけます。

看護師には働く場所がたくさんあるので、求人を見ているうちに迷ってしまうかもしれません。条件をすべて満たす職場を見つけるのは難しいかもしれませんが、優先順位をつけておくと、より理想に合った職場を見つけられます

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実現したい「ライフプラン」を考える

理想の働き方を見つけるためには、まず自分がどんなライフプランを描いているのかを明確にすることが大切です。結婚・出産・子育て・介護など、将来的なライフイベントを踏まえて、働く場所や勤務時間、収入面での希望を整理しておきましょう。

ライフスタイルに合った働き方を選ぶことで、無理なく長く続けられるキャリアを築きやすくなります。

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働き方に悩んだときは転職サポートの利用がおすすめ

仕事に求める優先順位を整理してみても、自分に合った働き方のイメージが湧かずに悩んでしまう人も少なくありません。看護師の働き方は多様で、数ある職場の中から希望に合うものを見つけ出すのは、簡単なことではないでしょう。

そんなときは、詳しい第三者の意見を取り入れながら転職活動を進めることで、理想の働き方に早く近づけます。迷ったら、転職のプロに相談してみるのも一つの手です。

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看護師の働き方に関するQ&A

看護師の働き方についてよくある質問をまとめました。自分に合った働き方を模索中の方は、ぜひ参考にしてください。

Q.看護師も働き方改革は実施される?

A.看護師にも働き方改革は適応されます。

「働き方改革」とは、働く人がそれぞれの事情に応じ、多様かつ柔軟な働き方を自分で選べるようにする改革です。

日本看護協会は、看護職の働き方改革として次のような施策を推進しています。

  • 11時間の勤務間インターバルの確保
  • 夜勤・交替制勤務者の時間外労働の排除
  • 暴力・ハラスメントに対する組織的対策の推進 など
  • 看護業界においても、看護師が安心して働き続けられる職場環境づくりが進められています。

    Q.看護師で高収入を目指すときの働き方は?

    A.主に以下の4つが挙げられます。
  • 夜勤回数を増やす
  • 上級資格を取得し専門性を活かして働く
  • 管理職を目指す
  • 勤続年数を地道に上げる
  • 高収入を目指したい看護師は、上記のように働き方を工夫してスキルアップを目指すといいでしょう。夜勤手当が増えたり、追加の資格や役職によって基本給が増えたりすることで、お給料アップが目指せます。

    なお、今すぐ収入を上げたい人は、より給与の高い職場への転職を検討するのもおすすめです。基本給や各種手当など、職場によって給与は異なるため一度求人をみてみるのもよいでしょう。

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    Q.看護師が病院以外で働く方法はある?

    A.主に次のような職場があります。
  • 企業
  • 保育園
  • 医療機器メーカー
  • 献血ルームなどのセンター
  • ツアーナース
  • 遊園地などの救護室
  • 看護師は、病院以外でもさまざまな場所で活躍できます。職場によって、勤務時間や業務内容はさまざまです。職場の特徴をしっかり理解したうえで、自分の理想的な働き方ができる職場を見つけましょう。

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    Q.50代の看護師におすすめの働き方は?

    A.人それぞれですが、体力面を考えるとクリニックや介護施設 などがおすすめです。

    体力的な負担が少ない職場を選びたい方は、病院よりも上記のような職場がおすすめです。

    今までの経験を活かして管理職として活躍できるなら、年収アップも期待できるかもしれません。定年後も働きたい場合は、再雇用制度がある職場を選ぶとよいでしょう。

    Q.看護師で土日休みの働き方は可能?

    A.職場によっては可能です。

    看護師として土日休みで働きたい場合は、クリニックや 訪問看護ステーション、企業、保育園などを選ぶとよいでしょう。一方で、中規模以上の入院設備のある病院は、土日休みの勤務をするのは難しい傾向にあります。

    自分に合った働き方で看護師を続けよう!

    看護師が働ける職場は、企業 や保育園、訪問看護ステーションなど 病院以外にもたくさんあります。理想の働き方ができる職場を探す際には、日勤のみ・夜勤のみといった勤務パターンや、正社員・派遣社員などの雇用形態も含めて選ぶのがよいでしょう。

    自分で一つずつ希望の条件と照らし合わせていくのは大変な作業です。「ナースステップ」は、看護師に寄り添った丁寧なコンサルティングが魅力。理想の働き方が叶う職場探しをお手伝いします。転職を検討中の看護師の方は、ぜひ活用してみてください。

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