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【看護師向け】人間関係が良い・悪い職場とは?疲れたら転職も視野に

記事掲載日:2023/07/05

【看護師向け】人間関係が良い・悪い職場とは?疲れたら転職も視野に

職場での人間関係は、看護師にとって非常に重要です。人間関係が悪い職場で働くと、ストレスや疲労感が蓄積し、仕事に支障をきたすこともあります。看護師の中には「看護は好きだけど人間関係が辛く疲れた」という方も多くいるでしょう。そこで今回は、人間関係が良い職場や悪い職場の特徴や、看護師の人間関係を良くする方法について詳しく解説していきます。

看護師は人間関係がとくに大事な職種

看護師は業務において、チームワークが欠かせません。

看護師は人間関係の悩みが多い職種であるといわれます。それは、看護師個人の人間性が問題だからという訳ではなく、看護師という職種が他の仕事に比べてチームで協力して働く必要があるからです。

看護師は人の命と向き合い、命を預かる重大な責任がある仕事です。適切で質の高い看護ケアや医療を提供することは一人の力だけでは難しく、スタッフ間で協力しコミュニケーションを取り合ってこそ成り立ちます。

また、人間関係が悪いと、スタッフ間でのコミュニケーションが不足し、医療ミスにつながる可能性が高まります。

看護師が感じやすいストレスについてはこちらの記事もチェック

人間関係がよい職場の特徴【看護師向けに解説】

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人間関係がよい職場には特徴があります。ここでは、看護師の人間関係が良い職場の下記の5つの特徴を詳しく説明します。

・指導力のある先輩看護師がいる
・教育体制が整備されている
・互いに思いやりや協力の意思がある
・スタッフにゆとりが感じられる
・明るく清潔な雰囲気である

指導力のある先輩看護師がいる

人間関係が良い職場には、指導力のある先輩看護師がいるケースがよくあります。看護師長や看護主任として他の看護師を適切に仕切れる人がいると、チームとしての一体感が高まります。

さらに、明るく後輩を引っ張ってくれるような中堅看護師も貴重な存在。チームが全体的に相談しやすい雰囲気となり、円滑な人間関係が築けるでしょう。

教育体制が整備されている

人間関係が良い職場には、新人教育や研修制度が充実しており、それが機能しているという特徴があります。

そのような職場ではしっかりと新人看護師の成長に工数をかけることができるため、新人看護師の成長するスピードが速くなる傾向に。また、それが職場全体の負担軽減に繋がるという好循環があります。

新人看護師が安心して働ける環境がある職場は、人間関係も良好になる傾向です。

互いに思いやりや協力の意思がある

人間関係が良い職場は、お互いに思いやりや協力の意思がある人が多いという特徴があります。

看護師に限らず、良好な人間関係を築くには相手への思いやりや協力しようという気持ちが大切です。ミスがあった場合にフォローし合える体制が整っていたり、先輩や上司に意見を言いやすい雰囲気があったりすると、職場全体の人間関係が向上します。

スタッフにゆとりが感じられる

人間関係が良い職場では、スタッフにゆとりが感じられます。

精神的に余裕がない状況では、イライラしたりミスが増えてしまったりすることもあるでしょう。

ただ、スタッフにゆとりがあるかどうかは、実際に職場を見てみないとわからない部分。転職を検討している人は、職場見学や転職コンサルタントを利用してみるのがいいでしょう。

明るく清潔な雰囲気である

職場の整理整頓が行き届いており、清潔感があることは、スタッフ間にゆとりがある証拠。

ナースステーションや備品置き場が整然としている場合、心の余裕を持って働いている看護師が多いといえます。さらに、雰囲気が明るく和やかな印象があれば、人間関係は良好だと判断できます。

人間関係が悪い傾向にある職場の特徴【看護師向けに解説】

・管理職のマネジメント能力が低い
・ひとりの看護師だけが仕切っている
・人手が過度に足りない

人間関係が悪い職場では、管理職の能力不足や一部の看護師への権力の偏りなどの問題がよくあります。看護師長や看護主任が病棟の状況把握をしっかりできていないと不満が募り、チームワークが崩れ、職場全体の雰囲気が悪化。「お局」看護師の存在もストレスが高まる要因です。

また、人手不足が続いている職場では助け合いが困難になり、看護師の過労やストレスから職場の人間関係が悪くなる傾向にあります。

看護師が人間関係のストレスを改善するコツ

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・今の職場で改善策を実践する
・人間関係の良い職場に転職する

人間関係の悩みを解消するために今すぐにできる方法は「今の職場で改善策を実施する」こと。まずは自分の心がけや行動を変えてみることが大切です。

それでも改善できない場合は、「人間関係の良い職場への転職も視野」に入れましょう。どちらの場合も、自分自身の行動がカギとなります。

ただし、転職は生活環境も大きく変わるため、慎重な判断が必要です。

今の職場で看護師の人間関係を改善するには?
看護師として転職する際のポイントは?

看護師が「今の職場で」人間関係の悩みを改善する方法

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今の職場で人間関係の悩みを解消したい場合は、自分から歩み寄る気持ちを持ち、努力してみることも大切です。ここでは、今の職場でできる人間関係の悩みを改善する下記の7つの方法について詳しく解説します。

・価値観や考えの違いを認める
・積極的にコミュニケーションをとる
・中立的な意見を考える
・自分の行動や姿勢を見直す
・抱え込まず相談する
・ストレス解消法を見つける
・部署異動の相談をする

価値観や考えの違いを認める

看護師が今の職場で人間関係のストレスを改善するには、価値観の違いを認める必要があります。個人の価値観が違うことは当たり前のこと。自分と異なる考えを持つ人を敵に回すのではなく、色々な意見を取り入れるように心がけてみましょう。

積極的にコミュニケーションをとる

看護師が今の職場で人間関係のストレスを改善するには、積極的なコミュニケーションが大切です。苦手だからといって必要な報連相を怠ると、さらなる関係悪化・トラブルを招くため要注意。苦手意識を持っている相手と話すのはストレスかもしれませんが、積極的に話すことで、相手との信頼関係を築くことができます。

挨拶や業務上の連絡、申し送りなどは特に徹底して行いましょう。

中立的な意見を考える

誰かの悪口や陰口に同意せず、相手の話を聞いた上で自分なりの意見を持ち、公正な判断を下しましょう。偏った考え方や立場での発言や行動は、トラブルの原因です。

協力し合って患者さまにとって最も良い看護をすることに、力を注ぎましょう。相槌を求められる場面に遭遇しても、受け流すことも大切です。

自分の行動や姿勢を見直す

今の職場で人間関係のストレスを感じているなら、自分の行動や姿勢を見直してみるのも必要です。自分のミスや問題を素直に受け止め、改善する姿勢を持つ看護師は、周囲のスタッフに信頼される存在となります。

相手を責めることばかり考えず、自分自身ができることを積極的に考え行動することが、職場の人間関係を改善する近道です。

抱え込まずに相談する

信頼できる人に相談するのもいいでしょう。悩みを抱え込むとストレスは溜まる一方です。同期や仲のいい先輩看護師などに自分の気持ちを打ち明けることで心が軽くなり、気持ちを整理しやすくなります。一人で悩まずに周りの人に話しましょう。

ストレス解消法を見つける

直接的な解決策ではありませんが、自分なりのストレス解消法を見つけることも大切です。プライベートの時間を見直して、好きな趣味をしたり自然に触れたりすると、日々のストレスを解消できるでしょう。

部署異動の相談をする

看護師が人間関係のストレスを解消するには、部署異動も有効です。異動が可能な職場であれば、看護師長に相談してみましょう。病院内の異動であれば転職よりもハードルが低く、環境を変えることでストレスを解消できるかもしれません。

ただし、部署数が少ない場合は理想通りにいかない可能性もあることを念頭に置きましょう。

看護師の人間関係の改善についてはこちらの記事もチェック

人間関係がストレスなら看護師として転職も視野に

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自分自身が行動を改善しても職場環境や人間関係が良くならない場合は、転職も視野に入れるといいでしょう。人間関係の良い職場に転職をすれば、ストレスから解放され、看護師としていきいきと働けるかもしれません。

転職先を決める際のコツ

人間関係が良い職場に転職したいなら、施設見学を行い、実際に自分の目で職場を見てみることが重要です。面接まで進めた場合は、職場の雰囲気や待遇について可能な限り聞いておくと、より職場のことがわかるでしょう。産休や育休の取得率などもチェックしておきたい重要なポイントです。

転職コンサルタントに相談する

転職の際は転職コンサルタントに相談するのもおすすめです。転職コンサルタントはあなたに合った転職先を教えてくれるだけでなく、医療機関との交渉や相談も行ってくれます。職場の雰囲気や上司の性格について詳しく知りたい場合や、勤務条件について相談したい人は利用してみるといいでしょう。

看護師の適切な転職先の選び方はこちらの記事もチェック
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看護師の人間関係についてQ&A

人間関係に悩む看護師は多くいます。ここでは、看護師の人間関係について良くある質問をまとめました。

Q.看護師の人間関係に多い悩みは?

A.質問や意見をしにくい(先輩や上司が怖い)、業務に追われゆとりがない、スタッフ間で看護観や価値観に違いがあるなどがあげられます。

看護師の人間関係に多い悩みとして、先輩や上司に対する質問や意見がしにくい、業務に追われてゆとりがないことがあげられます。また、スタッフ間で看護観や価値観の違いに悩む看護師もいるようです。

Q.看護師の職場の人間関係が悪くなる理由は?

A.女性の割合が多くシフトの変更対応が多々発生する、業務量が多い、責任重大な仕事内容、閉鎖的な職場環境、常にチームで働く(個人戦でない)という仕事の特性などがあげられます。

看護師の職場の人間関係が悪くなる原因は、女性が多くシフトの変更が多いことや忙しくストレスが溜まりやすいこと、チームワークが必要であるためトラブルが全体に影響することがあげられます。

また、大規模な病院ではコミュニケーションが取りづらく、業務内容が異なることで人間関係が固定化され、長年働いている看護師が独裁的になることによって、人間関係が悪くなるケースもあります。

Q.看護師ですが職場でいじめられて悩んでいます。どうしたらいいですか?

A.転職、異動、相談をするなどの方法があります。

看護師がいじめにあってしまった時の対処法としては、職場自体を変えることが最も効果的です。転職をすることで新しい環境に身を置き、人間関係をリセットできます。

病院内での部署異動も良い方法ではありますが、時間がかかってしまう可能性も。

また、信頼できる先輩看護師や相談窓口に相談するのもいいでしょう。適切な対応を取ってもらえれば、いじめをしてくる看護師との距離を取ることができ、直接指導をしてもらえる可能性があります。

Q.患者さまとの関わりに悩んだときは?

A.コミュニケーションの基本を徹底しましょう。

看護師が患者さまとの人間関係構築で困ったときは、まず親しみを込めた礼儀正しいコミュニケーションをとるようにしましょう。また、対応に困る患者さまの場合は、一人で抱え込まずにチームで話し合って対応することも重要です。

しかし、ときには業務の忙しさからイライラや怒りなどのネガティブな感情を抱くこともあるでしょう。そのようなときは深呼吸をして、早めに気持ちをクールダウンさせて切り替える必要があります。

Q.人間関係に悩まないために転職先に聞いておくとよい質問は?

A. 有給消化率や産休・育休取得者数です。

転職面接の最後に質問ができるなら、有給消化率や産休・育休取得者数を聞いておくといいでしょう。有休消化率や育休取得者数が水準以上であれば、人間関係も良い可能性が高まります。

人間関係の良い職場で満足のいく看護をしよう

今回は、看護師の人間関係についてご紹介しました。看護師は人間関係が特に大切な職種です。良好な人間関係は働きやすさだけでなく、看護の質にも影響します。良い人間関係の職場で働くことで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。

今の職場の人間関係の改善が望めない場合は、転職を視野に入れてもいいでしょう。人間関係のいい職場を見つけるには、転職コンサルタントの活用がおすすめです。ナースステップでは、あなたの希望に寄り添い、丁寧なコンサルティングで転職先選びをサポートしてくれます。看護師の転職に役立つ情報もたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。