転職

看護師転職の悩みを解決!適切な転職先の選び方とは?

記事掲載日:2021/07/29

看護師転職の悩みを解決!適切な転職先の選び方とは?

日本看護協会のデータによると、看護師の離職率は近年高まっており、全体の約3割が採用年度内の離職とされています。これには、人手不足などによる労働環境やワークライフバランスの悪さ、人間関係など、さまざまな要因が関わっているようです。

自分も転職をしたい!そう考えても不安や悩みが先行し、なかなか転職に踏み切ることができない看護師も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、転職前後で感じやすい不安や悩みを分析するとともに、その解決策もご紹介していきます。記事内でご紹介している内容を参考にして、転職への前向きな一歩を踏み出していただけると幸いです。

看護師の転職前に多い悩みと解決策

pixta_62953956_M.jpg

ここでは、転職を検討している看護師が抱きやすい悩みとその解決策を詳しく解説していきます。

現職を辞めにくい

「自分が職場から去ったら、職場の同僚はもちろん、患者さまにも迷惑がかかるのでは」健康という人間が生きる上で最も重要な部分に携わっている看護師だからこそ、自分よりもまず他人のことを考えてしまいがちです。

解決策

突然の退職の申し出や、申し出をすることもなく逃げてしまうことは当然、職場や患者さまに迷惑をかけてしまいますが、就業通りの規定通りに退職の申し出をすれば問題なく退職することは可能です。

一般的には、引き継ぎなども鑑みて、退職の1~2ヶ月前に上司に相談することが推進されていますが、その期間に引き止められる可能性もあります。相談したところで、やはり辞めづらくなってしまうことも...。

給与形態や雇用形態にもよりますが、労働基準法では最短2週間で退職可能です。法律を味方につけて、正当な退職を手に入れましょう。

転職に成功しても人間関係が悪い環境だったらと思うと不安

転職後の人間関係に不安を持つのは当然のこと。新しい環境に自分を置くイメージをしづらい方も多いはずです。働いてみないと分からないというのが現実で、転職に踏み切れないケースもあります。

解決策

面接時に職場見学をすることで、人間関係はある程度把握可能です。チェックポイントは、スタッフの対応や病院内が清潔に保たれているかなど。面接時でなくても、「患者」として病院を訪れてみることもおすすめの方法です。

お給料が下がってしまわないか不安

一般的に看護師は給与が高いとイメージされていますが、厚生労働省の賃金構造基本統計調査の職種別賃金額によると、忙しさや精神的負担などを鑑みれば「そこまで高くないのでは」と思われる方もいるはず。転職して今よりも給与が下がったらと考えると、転職の一歩をなかなか踏み出しづらいものです。

▼参考記事はコチラ
厚生労働省の賃金構造基本統計調査の職種別賃金額

解決策

転職サイトなどで、「給与○万円~」という額面だけを見てしまい、夜勤手当やオンコール手当の有無を確認していなかった、というのは意外とよくある話です。契約時には賃金や契約期間、仕事の内容などが明記された「労働条件通知書」を交わすことになりますが、しっかり熟読しておけばトラブルを回避することが出来ます。

スキルアップとキャリアップどちらを優先すれば良いか分からない

看護師としてスキルアップ(認定看護師や専門看護師への道を目指す)したいのか、キャリアアップ(師長などを目指す)したいのか。自分で認識できていないまま、転職を検討することが転職失敗の始まりかもしれません。自分の将来のことだからこそ、どちらを優先したいかあらかじめ明確にしておきましょう。

解決策

解決策の方法として、自己分析がおすすめです。自己分析とは、自分の強さ、弱さなどを分析して、将来なりたい自分の姿を探す自分研究です。5年後、10年後に自分はどんな立場の看護師として活躍していたいか、転職を検討する時にまず考えてみましょう。

看護師の転職後に起こり得る悩みやリスク

pixta_31677748_M.jpg

無事に転職を成功したとしても、転職後に起こり得る悩みは未知の世界です。ここでは転職後に起こり得る悩みと対処法を解説していきます。

人間関係・労働環境が悪い

求人を見るだけでは分からないことの一つが人間関係、労働環境です。こればかりは実際に働いてみないと分かりません。ただし、前述の通り、職場見学や患者として病院を訪れるなどで、ある程度人間関係や労働環境を把握出来ます。

想像以上に難易度の高い仕事を求められる

看護師キャリアを既に持つあなたに求められるのは「即戦力」です。これまで経験してきた業務であれば、さほど問題はないかもしれませんが、医療の世界は日々進化していくことは周知の通り。分からないことは上司に相談して、一つひとつ解決していくようにしましょう。難しい業務は「分かりません、教えてください」と言う勇気を持つことも大切です。

自分の持っているスキルを活かせない

転職後に、自分が持っているスキルが活かせない、ということは十分にあり得ます。特に新しい分野に挑戦した時に、そのギャップに悩むことが多いようです。このギャップを事前に回避するためには、面接時に自分が出来ることと出来ないことをしっかりと伝えることが重要となります。

中途採用の場合には、これまでの経験を過大評価されて研修なども行われず、即日から業務を担当することも多々あります。事前に教育体制について確認することで、転職後もスムーズに即戦力として活躍することが出来ます。

残業時間が増える

求人の内容だけで判断して、現職よりも業務内容や勤務時間が増えてしまった...という悩みも看護師転職あるあるです。解決方法として、契約時の「労働条件通知書」が役立ちます。いざとなったら厚生労働省の労働相談センターへの相談がおすすめです。職場にいづらくなるかもしれませんが、不当な労働をしないことは労働者の権利のひとつです。

労働相談センター

看護師転職の活動手順

pixta_54263055_M.jpg

さて、転職後の自分をイメージ出来たでしょうか。それでは次に、転職活動の手順を紹介します。

事前準備

まず転職をする理由、志望動機を明確にしましょう。

志望動機を明確にすることで、面接の際に軸をぶらさずに説明出来ます。そこで、前述の「自己分析」を有効に活用しましょう。自己分析は「紙に書く」ことが重要なポイント。自分が思い描く5年後、10年後の姿を文字にすることで、頭が整理され、なぜ転職するのか明確になるはずです。

情報収集

求人情報をただ見て判断するのではなく、インターネットや自分で足を運び、転職先の情報収集をすることが最も転職後のミスマッチを防げます。転職活動は情報収集から始まり、情報収集に終わると言っても過言ではありません。仕事が激務で情報収集する時間がない...という場合は、転職エージェントの活用がおすすめ。転職エージェントなら、「今すぐ転職は考えてないけれど」「良い転職先があれば転職したい」など様々な要望にも柔軟に応えてくれます。

履歴書作成

履歴書作成は時間が掛かりますが、転職活動をする上で欠かせないものです。履歴書を作成する際は、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

履歴書に使える!看護師転職の志望動機例文5選!

応募・面接

自分の条件と合致する職場を見つけたら、実際に応募して面接に挑みます。転職活動において、面接が一番重要な部分です。面接時のマナーや回答例、服装や身だしなみなどについては下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

看護師の面接対策を徹底解説!マナー・流れ・よくある質問まとめ

看護師の転職面接はスーツが基本!服装と身だしなみのマナーを徹底解説

内定

おめでとうございます。無事に内定をいただいたら、退職準備に入ります。これが一番大変かもしれませんが、抜かりなく、楽しく進めていきましょう。

現職の退職手続き

業務の引き継ぎもありますので、退職の手続きは内定を獲得したと同時に進めるのが社会人としての常識です。退職日までの流れは下記の記事を参考にしてみてください。

看護師必見!病院を退職する流れと退職日までにすることまとめ

転職成功のために抑えるべきポイント

pixta_46686463_M.jpg

ここでは看護師の転職を成功させるために抑えておきたいポイントを解説していきます。

求人情報を正しく見極める

転職サイトなどで求人を探す場合、求人情報を鵜呑みにしないことが重要です。どんなに理想的な求人であっても、勤務形態、休日・休暇、福利厚生、雇用形態、配属される科など必ず確認するようにしましょう。求人情報に記載がないことはメモをしておき、面接時に質問することが大切です。

面接の際に業務内容について入念に質問する

面接は、採用担当者の時間をいただいて面接に臨むため、質問は事前に準備しておくことがひとつのマナーです。職場の雰囲気や業務内容、面接だからこそ聞ける質問を用意しておきましょう。面接時には「何か質問ありますか?」と逆質問タイムは付き物なので、対応できるような心構えも必要です。

転職エージェントを活用する

ただでさえ多忙な看護師のお仕事。転職を検討するにも、転職活動をする時間がない、履歴書を書く余裕もない、ということが実情かもしれません。そんな時に力になってくれるのが、転職エージェントです。

転職サイトと異なる部分は、エージェントが転職先を紹介してくれる点です。自分で転職先を探す必要がないため、転職活動にかける時間と労力の節約にもなります。コロナ禍が続く今日では、転職エージェントとの面談もオンラインが増えてきました。「今すぐ転職したい」だけではなく、「いつかは転職したい」といった相談にも丁寧に対応してくれるのが転職エージェントのメリットです。まずは登録して、悩みを相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

転職を検討しているなら転職エージェントにお任せしてしまうのもひとつの手段です。転職のサポートだけではなく、退職理由のアドバイスをくれたり、履歴書を添削してくれたり、転職後のサポートも充実しているので何かと頼れる存在です。一人ひとりの希望も聞いてくれて、適した職場を紹介してくれるので転職後のミスマッチも防げます。

弊社では、看護師転職に特化した転職エージェント、ナースステップを運営しております。希少求人も多数揃えておりますので、転職サイトでは探しきれない求人情報に出会うことができます。まずは、看護師転職のプロであるコンサルタントに、現状抱えている悩みを相談してみてはいかがでしょうか。

▼合わせて読みたい記事はこちら

看護師の転職で併願はあり?面接で聞かれた場合の回答例を紹介!

収入アップを狙いたい看護師必見!給料を上げる6つの方法