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看護師免許の正式名称は?履歴書の資格欄にどう書く?正しい書き方を解説

記事掲載日:2025/04/23

看護師免許の正式名称は?履歴書の資格欄にどう書く?正しい書き方を解説

【看護師の履歴書】免許・資格欄の正しい書き方

【看護師の履歴書】免許・資格欄の正しい書き方

看護師の免許・資格欄の正しい書き方は以下の通りです。免許の正式名称を書くことや、日付の書き方などに実は、細かなルールがあります。

正式名称の「看護師免許」を記載する

OK例 NG例
看護師免許 取得 看護師国家資格 取得

履歴書には、免許や資格を必ず「正式名称」で書くことが大切です。看護師の免許は「看護師免許」が正式名称で、「看護師国家資格」など異なる名称を記載しないよう気を付けましょう。

看護師免許に限らず、他の免許や資格についても同様に正式名称で書くのが基本です。悩んだときは証明書に記載された資格名称を確認してみましょう。

看護師に関連する免許や資格の正式名称は以下の通りです。

【看護師以外の免許・資格の正式名称一覧】

免許・資格名 正式名称と正しい書き方
保健師 保健師免許 取得
助産師 助産師免許 取得
認定看護師 認定看護師(○○) 取得(○○には分野を記載)
専門看護師 専門看護師(○○) 取得(○○には分野を記載)
認定看護管理者 認定看護管理者 取得
呼吸療法認定士 呼吸療法認定士 取得
ACLS ACLSプロバイダーコース 修了
循環器専門ナース 循環器専門ナース研修 修了
診療看護師 診療看護師(NP) 取得
介護支援専門員(ケアマネジャー) 介護支援専門員 取得
社会福祉士 社会福祉士 取得
精神保健福祉士 精神保健福祉士 取得
リンパ浮腫療法士 日本リンパ浮腫治療学会認定 リンパ浮腫療法士 取得
TOEIC(600点以上が記載の目安) TOEIC Listening & Reading Test ○○点 取得
自動車運転免許 普通自動車第一種運転免許 取得

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取得日が古い免許・資格から順番に書く

OK例 NG例
令和元年9月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和3年3月 看護師免許 取得
令和5年6月 ACLSプロバイダーコース 修了
令和5年6月 ACLSプロバイダーコース 修了
令和元年9月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和3年3月 看護師免許 取得

履歴書に記載する免許や資格は、取得した順に古いものから記載して、自分のキャリアの歩みを時系列で示しましょう。

履歴書の免許・資格欄に記載する日付は、試験に合格した日ではなく、それぞれの免許証や資格証に記載されている日付を記載します。免許証や資格証を確認して、正確に転記するようにしましょう。

専門看護師・認定看護師は「分野」も明確に書く

OK例 NG例
専門看護師(がん看護) 取得 専門看護師 取得

専門看護師や認定看護師の資格がある場合は、分野についても明確に記入しましょう。どちらの資格も専門分野が細かく分かれています。

「専門看護師」「認定看護師」とだけ書いてしまうと、どの分野の専門または認定資格なのか採用担当者が履歴書の記載から判断できません。場合によっては合否にも関わることなので注意しましょう。

西暦と和暦を混在しない

OK例 NG例
平成28年3月 看護師免許 取得
令和6年2月 認定看護師(緩和ケア) 取得
2016年3月 看護師免許 取得
令和6年2月 認定看護師(緩和ケア) 取得

履歴書の免許・資格欄に記載する日付は、西暦・和暦のどちらを使用しても構いません。ただし、必ず西暦・和暦のうち、どちらか一方に統一しましょう。

西暦と和暦が混在している状態だと、採用担当者が履歴書を読みづらくなってしまいます。

そのため、免許・資格の欄だけでなく、履歴書全体で統一するようにしてください。

「取得」と「修了」を正しく書き分ける

OK例 NG例
看護師免許 取得 看護師免許 修了

免許・資格を記載する際には「取得」と「修了」を正しく書き分けましょう。「取得」は、看護師免許や自動車運転免許、またはTOEICなど、資格証明書などが発行される免許や資格に対して使います。

一方で「修了」は、ACLSや循環器専門ナースなどの特定の研修やコースを受講したことを示す際に用いる言葉です。

「取得」が正しい免許・資格の例 「修了」が正しい免許・資格の例
看護師免許
専門看護師
介護支援専門員
自動車運転免許
TOEIC
ACLSプロバイダー
循環器専門ナース
救急法基礎講習
特定行為研修
医療安全管理者養成研修

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看護師の履歴書に書く免許・資格はどう判断する?

看護師の履歴書に書く免許・資格はどう判断する?

免許や資格にはいろいろなものがありますが、看護師の場合履歴書に書くべきものとそうでないものがあります。以下で詳しく見てみましょう。

履歴書に書くべき免許・資格 履歴書に書かなくてよい免許・資格
・医療や介護に関わる資格
・自動車・自動二輪車免許
・語学に関連する資格
・看護師の業務と関わりが低い資格
・業務への実用性が低い資格
・趣味で取得した資格

看護師の履歴書に書くべき免許・資格

書くべき免許・資格 具体的な免許・資格の例
医療や介護に関わる資格 ・看護師免許
・保健師免許
・認定看護師
・精神保健福祉士
・介護福祉士
・介護支援専門員
・リンパ浮腫療法士
・糖尿病療養指導士
・BLS
・ACLS
自動車・自動二輪車免許 ・普通自動車運転免許
・普通自動二輪車運転免許 など
語学に関連する資格 ・TOEIC
・英検 など

看護師は、職場によっては特定のスキルが求められることがあります。そのため、専門分野での高いスキルや経験を示す、認定看護師や専門看護師資格などは積極的に記載しましょう。

また、それ以外でも医療や介護分野の資格は、志望先の業務と関連性が低いと思われるものでも書くのがおすすめです。BLS(Basic Life Support)やACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)などの資格は、一般的にどの専門分野でも幅広く歓迎されます。

医療や介護分野以外の資格に関しては、運転免許や語学に関連する資格を記載するとよいでしょう。

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看護師の履歴書に書かなくてよい免許・資格

書かなくてよい免許・資格 具体的な免許・資格の例
看護師の業務と関わりが低い資格 ・音楽能力検定
・ヨガインストラクター
・カラーコーディネーター
業務への実用性が低い資格 ・漢検3級
・ネイリスト
・フードコーディネーター
趣味で取得した資格 ・食育アドバイザー
・ワインソムリエ
・フラワーアレンジメントデザイナー

看護業務と直接関係のない資格や、趣味の延長で取得した資格などは書かなくてよいです。たとえば「漢検3級」など、実用性が低いと考えられる資格も記載の必要はありません。

ただし、趣味で取得したものでも、志望先の業務に活かせるものであれば書くとよいでしょう。介護施設や精神科関連などではレクリエーションなどのサービスに活用できると喜ばれる場合もあります。

【趣味で取得した資格のうち、看護師の業務に活かせる資格の例】

  • アロマセラピスト
  • カラーセラピスト
  • ナースステップの看護師求人はこちら

    【ケース別】看護師の履歴書の免許・資格欄の書き方

    看護師の免許・資格欄についてよく寄せられる質問と回答を以下にまとめてご紹介します。これから履歴書を準備される方は参考になさってください。

    これから取得する免許・資格を書く方法は?

    「〇〇免許 取得見込み」や「〇〇資格 取得予定」などと記載します。

    まだ所得していない免許・資格や、これから取得予定のものについても、履歴書に記載が可能です。書き方としては「取得予定」や「取得見込み」といった表現を使用しましょう。

    ただし、取得済みの免許や資格と混同するような表現をしないよう注意してください。将来取得する資格を記載することで、採用担当者にあなたの成長意欲を効果的にアピールできます。

    履歴書の免許・資格欄に書ききれないときは?

    応募先の業務と関連度の高い資格から記載し、関連性の低いものは省略しましょう。

    保有している免許や資格が多く、履歴書に書ききれない場合は、優先順位をつけて記載します。応募する職場の業務を考えて、関連性の高い免許・資格や、必要とされる機会がありそうなもの、とくにアピールしたいものを優先して履歴書に記載しましょう。

    書ききれなかった分は、面接の際に口頭で伝える方法もあります。

    履歴書に書くかどうか悩む免許・資格はどうする?

    記載するか悩むのであれば、記載しておきましょう。

    履歴書へ記載すべきか悩む資格は、看護師の業務や志望先の分野・仕事に関連がある内容であるかどうかを考慮して判断しましょう。履歴書に記載することで、その免許や資格を業務に活かせることをアピールでき、プラスに働きそうなものであれば、念のため書いておくことをおすすめします。

    看護師免許以外に記載できる免許や資格がない場合は?

    無理に看護師以外の免許や資格を記載しようとする必要はありません。

    看護師免許以外に書く免許や資格がないと、「アピールする点がない」と不安に感じる人もいるかもしれません。その場合は、確実に保有している「看護師免許」のみを正しく記載するのみでよいです。

    無理にアピールしようと嘘の免許・資格情報を書くことは、後々トラブルに発展しかねないため厳禁です。

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    看護師の履歴書の書き方に悩んだときは...

    看護師の履歴書の書き方に悩んだときは...

    看護師の転職活動において、履歴書や職務経歴書を作ったり、面接対策をしたりする過程は避けて通れません。「志望動機がうまく書けない」「自分のスキルや経験をどうアピールすればいいかわからない」という方は、誰かに相談してみるのがおすすめです。

    親しい友人や家族に話を聞いてもらうことで、自分自身の気持ちが明確になり、よりよい履歴書が書けるようになるでしょう。家族や友人に相談することに抵抗がある方は、転職サポートを利用するのが便利です。

    専門スタッフからの有益な助言も期待できるでしょう。

    履歴書の資格欄は正確に!

    履歴書の資格欄は、自身が持つ資格を志望先へ伝えるものです。志望先の業務に役立てられる資格を持っている人は、アピールできるチャンスでもあります。せっかくのよい資格でも、書き方に誤りがあると「不注意な人」「正確性に欠ける」とマイナスイメージにつながりかねません。正確に記載するよう心がけましょう。

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