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看護師に役立つプラスの資格24選!概要や取得方法、転職に活かすポイント

記事掲載日:2023/05/12

看護師に役立つプラスの資格24選!概要や取得方法、転職に活かすポイント

看護師としてスキルアップしたい方、看護師の資格にプラスして別の資格取得を目指してみるのはいかがでしょうか。プラスの資格は、実務研修が必要なものから通信で取得できるもの、一般的な看護から介護福祉・小児・メンタルヘルス・美容に特化したものなどさまざまです。今回は、おすすめの資格を24個紹介します。ぜひチェックしてみてください。


看護師にプラスの資格取得がおすすめの理由

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看護師以外の資格をもっているとキャリアアップや転職に有利です。ほかにも、収入アップを叶えられたり、今よりも深い知識が身についたりといった利点があります。

キャリアアップを目指せる

看護師がプラスの資格を取得すると、携われる業務の幅が広がります。

看護師といっても、働き方はさまざま。病院で働く看護師以外に、保育園で子どもの健康管理をしたり、看護師になる学生の教育をしたりする看護師もいます。

医療分野だけでなく、介護や福祉など裾野を広げてプラスアルファの資格を取得すると、異なる領域でのキャリアアップも目指せるでしょう。

知識やスキルを深められる

認定看護師や専門看護師などの資格を取得すると、さらに専門的な知識を身につけられます。特定分野に関しての知識やスキルが深まり、患者さまに提供できるケアの幅も広がるでしょう。

看護師の仕事をするうえでの自信にもつながります。

収入が上がる可能性がある

病院によっては、プラスアルファの資格を保有している看護師に手当をつけてくれるところもあります。看護師として収入アップを目指したい方にとって、モチベーションアップにつながるでしょう。

ただし、手当支給の対象や金額は職場によってさまざまです。気になる場合は、あらかじめ就業規則などで確認しておきましょう。

転職する際の強みになる

看護師以外のプラスの資格をもっていれば、転職する際のアピール要素にもつながるでしょう。

看護師として転職する場合、すべての看護師が資格欄に「看護師国家資格」を記入します。ここに専門的なプラスの資格が書けると、それだけで他の看護師と一歩差をつけるポイントに。

面接で学んだ資格についてのエピソードや経験などを盛り込めば、転職の際に有利に働くかもしれません。

看護師にとくにおすすめ!プラスの資格4選

看護師がプラスで資格を取得するなら、これまでの経験や知識を活かしながら勉強できる医療系の資格がおすすめです。看護師にとくにおすすめの資格を4つ紹介します。

認定看護師

認定看護師とは、ある特定の分野において熟練した看護技術と知識をもつ看護師です。

患者さまに高度なケアを提供することはもちろん、看護師の指導をしたり相談に乗ったり、ほかの医療関係者と協力するときの調整役も担います。

認定看護師の資格を取得するには?

受験資格 看護師免許
通算5年以上の実務研修
(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
認定看護師教育機関の修了
受験費用 51,700円(税込)
合格率 -

認定看護師になるには、認定看護師認定審査への合格が必要です。

通算5年以上の実務研修と、認定看護師教育機関に入学して修了することで、審査の受験資格が得られます。

認定看護師教育機関での授業は、ほとんどが平日の昼間に実施されるため、一時休職や長期出張の扱いを受けなければなりません。資格取得を考えている場合は、早めに上司に相談しましょう。

また認定看護師は、資格取得後5年ごとに更新が必要です。更新申請では、看護実践時間と自己研鑽実績が評価されます。

専門看護師

専門看護師とは、水準の高い看護を効率よく行うための技術や知識を深め、卓越した看護ケアを実践できると認められた看護師です。

特定の分野で、「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」の役割を果たし、施設全体や地域の看護の質向上に努めます。

専門看護師も、資格取得後に5年ごとの更新が必要です。

専門看護師の資格を取得するには?

受験資格 看護師免許
通算5年以上の実務研修
(うち3年以上は専門看護分野の実務研修)
看護系大学院修士課程の修了
受験費用 51,700円(税込)
合格率 -

専門看護師になるためには、大学院へ進学して学ぶ必要があります。

5年以上の実務研修があり、看護系の大学院修士課程で定められた単位を取得したうえで、認定審査への合格が必要です。

また、看護系大学院修士課程では合計26単位または38単位の単位を取得しなければならないので、資格取得までのコストや時間がかかります。プラスの資格の中でもとくにハードルが高いといえるでしょう。

認定看護師や専門看護師などの認定資格の取得を支援している職場もあります。転職の際は、そのような支援制度の有無を条件に探してみるのもよいでしょう。

保健師

保健師は、すべての地域住民の保健指導や健康管理などを行います。

働く場所のほとんどは保健所や自治体です。

これから病気になりそうな人への予防方法の指導や、健康な人が健康でいられるための支援などを主に行います。

保健師の資格を取得するには?

受験資格 看護師免許 指定校で1年以上必要な学科の修了
受験費用 5,400円(税込)
合格率 89.3%(令和4年試験)

保健師になるには、指定の学校で1年以上必要な学科を修めてから、保健師国家試験に合格しなければなりません。看護短期大学の専攻科や保健師養成所など、文部科学大臣によって指定されている学校が挙げられます。

助産師

助産師は、女性の人生を支える専門家です。出産の介助や妊娠から産後までの母子の保健指導、育児指導、性教育などを行います。

赤ちゃんとお母さんに親身に寄り添いたい看護師に、おすすめのプラスの資格です。

助産師の資格を取得するには?

受験資格 看護師免許
指定校で1年以上必要な学科の修了
受験費用 5,400円(税込)
合格率 99.4%(令和4年試験)

助産師の資格を取得するには、指定の学校で1年以上必要な学科を修めた後に、助産師国家試験に合格する必要があります。

看護師におすすめのプラスの資格【福祉・介護分野】

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看護師がプラスで取得するなら、福祉や介護分野の資格もおすすめです。看護や医療での経験を活かせるので勉強しやすく、看護師の仕事にも役立ちます。

社会福祉士

社会福祉士は、福祉課題を抱える人の相談に応じてサービス利用の支援を行う職種です。

地域福祉の増進に働きかける役割をもっています。看護師が社会福祉士の資格を取得すると、患者さまの入院中から退院後の生活までを見据えた看護の提供ができるようになります。

患者さまの暮らしをより幅広く支えたい看護師にとって、役に立つプラスの資格といえるでしょう。

社会福祉士の資格を取得するには?

受験資格 福祉系4年制大学等の卒業
受験費用 23,420円
合格率 31.1%(令和4年試験)

社会福祉士になるためには、福祉系4年制大学や指定の社会福祉養成施設を卒業しなければなりません。学校を卒業してから、社会福祉士の国家試験に合格できれば、資格を取得できます。

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者の方に住みやすい環境を提案する仕事です。

医療・福祉・建設についての幅広い知識をもち、各専門職と連携をとることが求められます。看護師が資格を取得すると、介護環境の整備に必要なことについての知識を深められるでしょう。

福祉住環境コーディネーターの資格を取得するには?

受験資格 とくになし
受験費用 1級12,100円(税込)
2級7,700〜9,900円(税込)
3級5,500〜7,700円(税込)
合格率 1級11.7%
2級67.8%
3級66.1% (すべて2021年度試験)

福祉住環境コーディネーターの資格を取得するには、指定の検定試験への合格が必要です。

1級〜3級の検定試験は、全国各地のテストセンターで受けられます。2・3級は、自宅のパソコン・インターネット環境を利用して受験することも可能です。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、主に精神障害を抱える人を支援するお仕事です。

資格を通して、精神障害をもつ人がよりよく生活できるような相談や生活支援、助言、指導、環境調整などを広く学びます。精神障害がある人の生活全般をサポートしたい看護師に、おすすめのプラスの資格です。

精神保健福祉士の資格を取得するには?

受験資格 大学や短期大学での必要単位の取得
相談援助実務の経験
養成施設での学習 など
受験費用 24,140円(税込)
合格率 65.6%(令和4年試験)

精神保健福祉士になるには、精神保健福祉士国家試験に合格する必要があります。

試験を受けるまでのルートはさまざまです。
保健福祉系大学や短期大学での学習や、一定の相談援助実務の経験、養成施設での学習を受験資格としているケースが多いです。

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護が必要な人へニーズに応じたサービスを提供するために、分析と介護サービス計画書を作成する職種です。

看護師が介護の視点をもつことで、アセスメント能力の向上や退院支援の幅の広がりが期待できるでしょう。

ケアマネージャーの資格を取得するには?

受験資格 保健医療福祉分野での実務経験が5年以上
受験費用 12,800円(税込)+振り込み手数料
(都道府県により異なる)
合格率 19.5%(令和元年試験)

ケアマネージャーになれるのは、看護師をはじめとする医療・福祉・保健分野の法定資格をもっていて、保健医療福祉分野での実務経験(医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士など)が5年以上ある人です。

「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格した後に、「介護支援実務研修」の課程を修了すると認定を受けられます。講義と実習の2項目で、研修の合計時間は87時間必要です。また、ケアマネージャーの資格は5年ごとの更新制であり、必要な研修や手続きを行う必要があります。

介護福祉士

介護福祉士の主な仕事は、介護サービスの利用者の介護や支援者に対しての指導です。

看護師でも比較的取りやすい資格で、介護についての知識・技術を深められます。

介護福祉士の資格を取得するには?

受験資格 必須の条件なし
受験費用 18,380円(税込)
合格率 72.3%(令和4年試験)

介護福祉士資格の取得ルートは、教育機関や実務経験によってさまざまです。大きくわけると、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定ルート」の4つがあります。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、認知症の介護に従事する人の自己研鑽と生涯学習を目的とした資格です。

認知症の患者さまと関わる機会の多い看護師に、とくに役に立つプラスの資格といえます。認知症介護の知識や技術を一層深められるでしょう。

認知症ケア専門士の資格を取得するには?

受験資格 指定の施設・団体で3年以上の認知ケアの実務経験
受験費用 20,000円(税込)
合格率 53.7%(2021年試験)

認知症ケア専門士の試験は、第1次と第2次があります。
第1次試験は、認知症ケアの基礎・実際など4分野の問題をWeb形式で受験。これに合格後、論述式の第2次試験へ進めます。

受験資格として、認知症ケアに関連する施設や団体で3年以上実務経験が必要です。更新制の資格のため、日本認知症ケア学会主催の講座や認定団体の講座へ参加して更新します。5年間で30単位以上の取得が必要です。

認知症介助士

認知症介助士の資格では、認知症の正しい理解をもとに認知症の人に寄り添うためのコミュニケーションや接遇・応対・環境づくりを身につけられます。

認知症患者さまの心理状態や関わり方を学びたい看護師にとって、ぴったりのプラスの資格です。

認知症介助士の資格を取得するには?

受験資格 とくになし
受験費用 3,300円(税込)
合格率 9割以上

認知症介助士の資格に、受験資格の制限はありません。各地の試験会場のほか自宅でも受験できる検定を受け、合格すれば取得できます。

比較的手頃な費用で取得可能です。
認知症介助士セミナーと検定試験を1日で受けられるコースも設けられています。

看護師におすすめのプラスの資格【医療・救急分野】

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看護師がプラスで資格を取得するなら、医療分野の民間資格もおすすめです。自分が働いている科に関連する資格を取得すれば、スキルアップにつながります。

BLSヘルスケアプロバイダー

BLSヘルスケアプロバイダーは、成人・小児・乳児の心肺停止に対する初期対応を身につけるための資格です。AEDを用いた心肺蘇生法や窒息の介助方法などを習得できます。

看護師として救急分野に携わっている方、より知識を深めたい方におすすめのプラスの資格です。

BLSヘルスケアプロバイダーの資格を取得するには?

受験資格 とくになし
受験費用 18,000円(税込)
合格率 -

BLSヘルスケアプロバイダーの資格は、マネキンを用いた実技演習を受講した後、実技・筆記試験に合格することで取得できます。6時間程度と比較的短時間で取得できる資格です。

受験資格はなく誰でも取得を目指せますが、主に対象となるのは看護師や医師、救命士などの医療従事者です。2年ごとに再度受講して更新する必要がある資格です。

ACLSプロバイダー

ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)とは、医療機関において医師や看護師などの医療チームによって行われる高度な心肺蘇生法です。

ACLSプロバイダーの資格では、蘇生の基本である気道確保や人工呼吸、心臓マッサージに加えて、高濃度酸素投与や電気的除細動、静脈路確保、薬物投与といった範囲を学びます。

ACLSプロバイダーの資格を取得するには?

受験資格 原則医療従事者
BLSプロバイダーコースの履修
AEDを用いたCPRができる
受験費用 38,980円(税込)
合格率 -

ACLSプロバイダーを取得するには、まず、マネキンでモニター心電図や除細動器、薬剤などを用いたチーム蘇生の演習を実施。その後実技・筆記試験を受け、合格すれば資格を取得できます。

ACLSプロバイダーを受講するには、BLSプロバイダーコースの履修またはAEDを用いたCPRができることが必須です。受講は、2日間(約16時間)で完了します。

3学会合同呼吸療法認定士

3学会合同呼吸療法認定士は、呼吸療法の習熟や呼吸管理を行う医療従事者の養成、提供する医療レベルの向上などを目的につくられた認定制度です。

重症患者の管理をするうえで大きな柱である「呼吸療法」の広い分野を学べます。吸入療法や酸素療法といった専門分野の知識を深めた看護師に、おすすめのプラスの資格です。

3学会合同呼吸療法認定士の資格を取得するには?

受験資格(講習会) 臨床工学技士 2年以上
看護師 2年以上
准看護師 3年以上
理学療法士 2年以上
作業療法士 2年以上
受験費用 30,000円
合格率 68.5%(令和4年試験)

3学会合同呼吸療法認定士の資格は、講習会の受講と認定試験の受験を経て取得できます。

講習会に参加できるのは、看護師や臨床工学技士などの資格をもち、一定以上の実務経験がある人のみです。また、資格取得後は5年ごとに認定を更新する必要があります。

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡技師は、消化器内視鏡業務に関わる前処置や洗浄・消毒、検査・治療の介助、機器管理などを行います。

資格取得を目指すことで、内視鏡関連の知識や技術を広く得られるため、これらの専門領域で活躍したい看護師におすすめです。

消化器内視鏡技師の資格を取得するには?

受験資格 ・看護師、臨床検査技師等の資格保有者
・内視鏡への従事が2年以上
・日本消化器内視鏡技師会等主催の研究会に2回以上出席
・機器取扱い講習会基礎編に1回以上出席
・所定の医学講義を20時間以上受講
受験費用 10,000円(税込)
合格率 -

消化器内視鏡技師の資格を取得するには、5つの受験資格を満たしたうえで、学術試験に合格する必要があります。資格は5年ごとに更新が必要です。

終末期ケア専門士

終末期ケア専門士は、患者さまに一番近いところでサポートをする、臨床ケアのスペシャリストです。

科学的根拠に基づいたケアの実践を行うことを目指す資格です。看護ケアだけでなく介護分野にも興味がある看護師に向いている資格でしょう。

終末期ケア専門士の資格を取得するには?

受験資格 医師・看護師等経験2年以上の医療関係者
(栄養士・准看護師・臨床心理士・音楽療法士・介護士は経験3年以上)
受験費用 10,000円(各種手数料等別途必要)
合格率 -

資格を取得するには、公式テキストを用いた学習と認定試験に合格することが必要です。

リンパ浮腫セラピスト

リンパ浮腫セラピストとは、リンパ浮腫の治療を行う人のことです。

リンパ浮腫の治療を保険診療で行うための施設基準に必要なセラピストの要件にも指定されています。

がん治療を受けた患者さまがリンパ浮腫になるケースが多くあるので、血液内科や放射線科などで働く看護師さんにおすすめの資格です。

リンパ浮腫セラピストの資格を取得するには?

受験資格 医師、看護師、作業療法士、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師等の資格保有者
受験費用(受講料・年会費・試験料総額) 437,000円(税込)
合格率 -

リンパ浮腫セラピストの資格を取得するには、講義の受講と認定試験への合格が必要です。座学45時間以上、実技90時間以上のカリキュラムを通して学びます。

栄養サポートチーム専門療法士

栄養サポートチーム専門療法士は、日本臨床栄養代謝学会が認定する資格です。

患者さまの高度な栄養療法を管理でき、臨床栄養学に関する知識を学べます。看護師として、患者さまを栄養面からもサポートできるようになりたい方におすすめの資格です。

栄養サポートチーム専門療法士の資格を取得するには?

受験資格 ・管理栄養士、看護師などの国家資格を有する
・医療福祉施設で5年以上勤務し、栄養サポートの実務経験がある
・セミナー等に参加し、30単位以上取得している
・認定訓練施設で40時間以上の実地訓練を修了
受験費用 10,000円(税込)
合格率 -

栄養サポートチーム専門療法士の資格を取得するには、4つの受験資格を満たしたうえで、認定試験に合格する必要があります。日本臨床栄養代謝学会の学術集会と、NST専門療法士受験必須セミナーにそれぞれ1回ずつ参加する必要があります。

看護師におすすめのプラスの資格【カウンセリング分野】

患者さまとのコミュニケーションが好きな看護師には、カウンセリング系の資格もおすすめ。患者さまのもっとも近くで対応する看護師の経験を活かせる分野なので、プラスアルファで取得してみましょう。

臨床心理士

臨床心理士は、心のさまざまな問題にアプローチする専門家であることを証明する資格です。

臨床心理学にもとづいた知識や技術を活用し、心の問題に働きかけます。患者さまの心に寄り添い、臨床心理学の領域からケアを提供したい看護師はぜひ取得してみるとよいでしょう。

臨床心理士の資格を取得するには?

受験資格 ・指定大学院の修了かつ一定条件を満たす
・臨床心理士の育成に関する大学院の修了
・医師免許取得かつ2年以上の心理臨床経験がある など
受験費用 1,500円(税込)
合格率 65.4%(令和3年試験)

臨床心理士になるには、日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格することが必要です。資格試験は2つあり、1次試験では選択式と論述式の筆記試験を、2次試験では面接を行います。

体外受精コーディネーター

体外受精コーディネーターは、体外受精や顕微授精などの生殖医療を受ける患者さまに、適切な情報提供や意思決定支援を行う役割をもちます。

子どもを授かりたいカップルにとって、一番適した不妊治療を提供できるように、カウンセリングの実践と研究を行う仕事です。

体外受精コーディネーターの資格を取得するには?

受験資格 ・日本不妊カウンセリング学会の会員
・養成講座を3回以上受講
・初回の受講から5年以内である
受験費用 15,000円(税込)
合格率 -

体外受精コーディネーターになるには、養成講座を3回以上受けて、筆記試験と面接試験に合格する必要があります。資格は5年ごとに更新が必要です。更新条件は点数で決められています。

チャイルドカウンセラー

チャイルドカウンセラーは、専門的な心理学的知識と技術をもち合わせ、学校内でのさまざまな問題に対応できる人を指します。

子どもと接することが好きな看護師や、児童心理について深く学びたい看護師におすすめの資格です。

チャイルドカウンセラーの資格を取得するには?

受験資格 認定講座のカリキュラムの修了
受験費用 5,600円(税込)
合格率 -

資格取得には、認定講座のカリキュラムをすべて修了し、試験への合格が必要です。認定講座は通信制のため、自宅で自分のペースで学べます。試験も在宅で受験可能です。

産業カウンセラー

産業カウンセラーは、働く人が質の高い職業人生を送れるように支援し、産業社会全体に貢献することを使命とする資格です。

「傾聴」を基本としたカウンセリングや専門知識・技術を学べます。医療機関に来る患者さまだけでなく、より幅広い人のメンタルケアに携わりたい看護師に向いている資格でしょう。

産業カウンセラーの資格を取得するには?

受験資格 成人年齢に達している
受講費用(養成講座) 297,000円(税込)
合格率 -

産業カウンセラーの資格は、e-Learningでの自習や体験学習など必要な講座を受講し、認定試験に合格することで取得できます。

看護師におすすめのプラスの資格【その他の分野】

医療や福祉に関連する資格ではありませんが、禁煙支援士や認定エステティシャンも看護師の経験を活かして取得しやすい資格です。新たな分野で知識を広げたい方は、ぜひ参考にしてください。

禁煙支援士

禁煙支援士の資格は、質の高い禁煙支援の提供や、禁煙に携わる方のモチベーションアップなどを目的としたものです。

初級・中級・上級の3コースがあり、級に応じた禁煙支援スキルを学べます。禁煙外来など、禁煙を目指している患者さまと関わる機会の多い看護師におすすめです。

禁煙支援士の資格を取得するには?

受験資格 日本禁煙科学学会員である
受験費用 初級・中級5,000円(税込)
上級30,000円(税込)
合格率 -

禁煙支援士の認定を受けるには、基本的に日本禁煙科学学会の会員になる必要があります。

講習会で筆記試験を受け、各級に応じた一定の点数を取得すれば合格です。上級の場合は、教育研究点も取得する必要があります。認定は5年ごとに更新申請が必要です。

認定エステティシャン

限定エステティシャンの資格は、エステに関する基本知識と技術、サービス提供能力をもつエステティシャンに与えられます。

美容クリニックなどへの転職を考える看護師は、もっておくと役立つでしょう。

エステティシャンの資格を取得するには?

受験資格 以下のいずれかを満たす
・認定校の指定コースを卒業
・フェイシャルかボディの実務経験1年以上
受験費用 10,560円(税込)
合格率 -

資格を取得する一般的な方法は、協会認定校を修了し、技術試験とエステティシャンセンター試験を受験する流れです。

認定校には1000時間以上と300時間以上という2つのコースがあり、1000時間以上を受けた場合はセンター試験が任意での受験でよいとされます。

また、1年以上の実務経験がある場合も認定の対象です。更新のための研修や講習はなく、年会費の支払いをすることで自動的に更新されます。

看護師がプラスの資格を取得する際の注意点

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プラスアルファの資格を取得するなら、より自分のためになる資格を選びたいものです。資格選びや取得方法などの注意点を押さえておきましょう。

今後のキャリアや目標に合わせた資格を選ぶ

自分のためになるプラスの資格を見つけるために、看護師としてどのようなキャリアを歩みたいか考えてみましょう。

知識を深めたい診療科や学びたい領域があれば、そこに関連する資格を選ぶのがおすすめです。将来の目標が明確だと、なお役立つ資格が見えてきます。

資格の取得方法をチェックする

資格を選ぶ際には、取得方法もチェックしておきましょう。

数日間のセミナーや研修など短期でいいものから、通信制学校や大学への進学が必要なケースなど、資格の取得方法はさまざまです。看護師として働きながら資格を取得する場合は、無理なく取得できるかどうか考えてみましょう。

看護師がプラスの資格を活かして転職を成功させるには?

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転職のためにプラスで資格を取りたいと考えているなら、資格を活かせる転職先選びや採用面接対策も同じくらい大事です。

ナースステップは転職に悩む看護師さん一人ひとりに向き合い、相談から入職まで丁寧にサポートします。プラスの資格を活かして転職し、キャリアアップを叶えたい看護師さんはぜひご相談ください。

プラスの資格を活かして転職を成功させよう!

看護師以外のプラスの資格をもつことは、知識やスキルを深めキャリアアップに役立ちます。履歴書に看護師以外の資格が書けるようになるため、転職する際も強みとしてアピールできるでしょう。
ご紹介した医療・福祉・介護分野などのプラスの資格を参考に、看護師としてのスキルアップや転職に活かしてください。

ナースステップは、地域密着の姿勢で看護師さんの転職を徹底サポート。プラスの資格を活かして転職を成功させたい看護師さんは、ぜひご相談・ご登録ください。