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【フォーマット付き】看護師の履歴書の書き方-志望動機など一挙解説

記事掲載日:2023/05/18

【フォーマット付き】看護師の履歴書の書き方-志望動機など一挙解説

履歴書は看護師の就職・転職にも欠かせないものですが、どうやって書けばいいのか、また志望動機欄には何を書くべきか、わからずに悩む人も多いでしょう。本記事では、履歴書を書くときの一般的なマナーや封筒の書き方、看護師の志望動機や自己PRの書き方のコツ、注意したいポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。


看護師にとっても、履歴書は大事

履歴書は、その人の第一印象を決める判断材料のひとつ。看護師さんは就職や転職で、書類選考をあまり重視しないことが多いですが、採用側は高い看護師の採用コストや手間を考慮し、履歴書も細かく見ています。記載内容だけでなく、誤字脱字がないか、丁寧な字で書いているか、わかりやすい履歴書になっているかなども人柄が判断される部分。履歴書の正しい書き方を知って、好印象につなげましょう。

履歴書を作成する準備(必要な物)

履歴書(予備含む)

履歴書には、パート・アルバイト用、社員用、転職用など、いくつかの種類があります。自分の就活状況に合った履歴書を選びましょう。

履歴書のサイズはA4、見開きでA3サイズが一般的。書き間違えたときに二重線で訂正したり、修正テープを使ったりするのはマナー違反です。書き間違えた場合は、新しい履歴書に一から書き直した方がよいので、必ず予備の履歴書を準備しましょう。

黒のボールペン

履歴書を書く際は、黒のボールペンを使用します。太さは0.5~0.7mmが読みやすくておすすめ。摩擦で消えるタイプのボールペンは、提出前に暑さや擦れなどで消えてしまう可能性があるので、使わないようにしましょう。ボールペンではなく万年筆を使っても大丈夫ですが、書き慣れたものを使うのがおすすめです。

証明写真

履歴書に貼る証明写真は3か月以内に撮影したものを使用しましょう。詳しくは下記で解説します。

封筒

履歴書を2つ折りで入れられるA4サイズ(角型2号)の白い封筒を使います。茶封筒は、正式な書類にはあまりふさわしくない、文字が見にくいなどの理由から、履歴書には使用しないのが一般的。また、封筒の左下に赤字で「履歴書在中」と記載して四角で囲い、履歴書が入っていることを示すのもルールです。

履歴書の封筒マナーはこちらから

履歴書作成時のマナー

履歴書は手書きする

看護業界では、履歴書は黒のボールペンで手書きするのが基本です。ビジネスでパソコンを使用する機会が多い職種ではパソコン作成が基本になりつつありますが、対人の仕事がメインの職種では手書きが好まれることが多いです。字のきれいさや丁寧さ、誤字脱字の有無から、人柄を判断することができることがその要因と考えられます。

ただし、応募先からパソコンで履歴書を作成するように指示があった場合は、指示に従いパソコンで作成しましょう。

履歴書は空白を目立たせない

履歴書に空欄を作ってしまうと、「この応募者はやる気がない」とみなされてしまう可能性があります。また、すべての欄を埋めていても、文章が短すぎて空白が目立ってしまうと良い印象を与えません。空白を調整するには、まず履歴書に下書きをするのがおすすめです。

履歴書は修正テープや二重線で修正しない

修正テープや二重線での修正は、手を抜いている印象を与えてしまいます。書き損じをしてしまったときは、必ず新しい用紙を使って書き直しましょう。

看護師の履歴書の書き方

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ここからは、看護師さんが履歴書を書くときの注意点・ポイントを、項目ごとに紹介します。

履歴書の左側の項目

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日付

履歴書の日付は、提出方法に合わせて書きましょう。記載する日付は、以下の通りです。

  • メールで提出する場合:提出日
  • 持参する場合:持参する日
  • 郵送の場合:投函する日
  • 和暦・西暦どちらでもいいですが、履歴書の以降の部分は、ここで使用した日付の書き方に統一して記入しましょう。

    氏名

    ふりがなは、「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合はカタカナで書きます。記入漏れが多い項目なので注意が必要です。

    証明写真

    履歴書に貼る証明写真は、3ヶ月以内に撮影したものを使用するのが基本です。撮影するときは、スーツ・ジャケットを着用しましょう。また、髪型も清潔感が感じられるように整えます。

    証明写真は無人証明写真機で撮影してもいいですが、お店で撮ってもらうとよりきれいな写真を準備できます。看護師さんの場合、この提出した証明写真が採用後働くときに付ける名札やネームプレートの写真になる場合があります。

    生年月日

    生年月日の数字は漢数字ではなく、算用数字で記入します。「年」の記載は和暦・西暦どちらでも問題ありませんが、履歴書の1番上に書いた日付の部分と表記方法を揃えましょう。

    住所

    住所欄には、都道府県からマンション・アパート名や号室まで省略せずに記入しましょう。ふりがなの記入し忘れに注意してください。

    学歴

    学歴・職歴欄の一行目の中央に「学歴」と書き、二行目から記入していきます。学歴は、中学の卒業年以降の、入学・卒業年次を書くのが一般的です。学校名や学部・学科名は省略せず、必ず正式名称で書きましょう。

    職歴

    職歴を書くときは、病院や施設名も正式名称で書くのが基本です。「〇〇科病棟勤務」など、所属していた科まで書くとなお良いでしょう。看護師ではなく一般職として働いた経験がある人は、それも含めてすべての職歴を書きます。

    短い期間しか働いていない職歴でも、省略してはいけません。

    すでに退職しているのであれば「一身上の都合により退職」、在職中の場合は「現在に至る」と記載します。

    履歴書の右側の項目

    Community-based integrated care systems2.jpg

    免許・資格

    資格は取得した時系列順に記入します。「看護師免許」「助産師免許」「保健師免許」は必ず記載してください。専門看護師さん、認定看護師さんは「専門看護師(〇〇)」「認定看護師(〇〇)」と、分野まで記入しましょう。

    また、仕事に直接関係しないような資格(TOEICなど)でも書くのが基本です。まだ取得していないものの、取得に向けて勉強中の資格がある場合は「取得予定」として記載できます。

    志望動機

    志望動機は、履歴書で最も大切な項目です。「なぜその病院(施設)で働きたいと思ったのか」を具体的に説明して、いかに熱量を伝えられるかがポイント。前職での学びや今後のキャリアプランとつなげて記載しましょう。

    また、志望動機に病院の特徴や理念を交えて書くと、しっかり病院のことを調べていることもアピールできます。「お給料がいいから」などの率直すぎる理由を書くのは、おすすめできません。「この人を採用したい」と思ってもらえるような文章にしましょう。

    ただし、小さい字でびっしり書いてしまうと、読みにくくなるので注意。見やすい大きさの文字で、枠内に収まる文字数で簡潔にまとめましょう。書ききれなかった具体的なエピソードは、面接で話すのがおすすめです。

    自己PR

    自分の強みが伝わるように、スキル・経験・長所をアピールします。具体的なエピソードを踏まえて書くと、より説得力が増します。

    本人希望記入欄

    基本的には「貴院の規定に従います」と書けば問題ありません。配属先や雇用形態など、何か希望を伝える必要がある場合のみ記入します。

    履歴書の見直し ポイント

  • 誤字脱字をチェック
  • 余白が多すぎないか
  • しわや汚れはないか
  • 面接での質問に返答できるか
  • 履歴書をひと通り書けたら、必ず見直しをしましょう。音読したり何日か置いてから見直したりすると、間違いや違和感に気づきやすいです。また、誤字脱字はもちろん、「ら」抜き言葉にも注意しましょう。一文字ずつチェックできたら全体も見渡し、余白が多くないか、しわや汚れがないかも確認します。

    面接では、履歴書の内容をもとに質問されます。履歴書と面接の内容が大きく矛盾しないように、履歴書に書いたことは頭に入れておきましょう。また、返答のシミュレーションまでしておくとなお良いです。

    履歴書の封筒の書き方

  • 「履歴書在中」
  • 自分の名前、住所
  • 履歴書を入れる封筒には、履歴書が入っていることがわかるようにします。そのため、封筒の表面の左下には、赤ペンで「履歴書在中」と書くか「履歴書在中」のスタンプを押しましょう。

    裏面には、左下に自分の名前と住所を書きます。なお、履歴書を直接持っていく場合は宛先を書く必要はありません。

    必要な書類をすべて入れたら、しっかりとのり付けして「〆」印を書きましょう。

    履歴書をしっかり書いて転職を成功させよう

    看護師さんの転職では書類選考よりも面接を重視している方が多いですが、その分、履歴書がしっかり書くだけで、一歩リードできるといえるでしょう。正しいマナーと書き方のポイントを押さえて、好印象を残しましょう。

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