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看護師の退職理由の伝え方-円満に辞める&面接で好印象を残すには?【例文つき】

記事掲載日:2023/07/12

看護師の退職理由の伝え方-円満に辞める&面接で好印象を残すには?【例文つき】

退職理由の伝え方は円満退職や転職成功につなげるため、注意が必要なポイントです。そこで今回は、看護師の退職理由の伝え方のコツを、退職するときと転職活動するときの2つの場面に分けて、例文付きでご紹介します。

看護師の退職理由の伝え方で注意すべき点は?【今の職場・転職面接共通】

退職理由を説明するタイミングは大きく2つ。退職するときと転職活動のときです。ここでは、どちらの場面でも役立つ、退職理由の伝え方の下記3つのポイントをご紹介します。

・嘘の理由は言わない
・ストレートに言うべきでない退職理由もある
・ネガティブな理由はポジティブな表現に換える

嘘の理由は言わない

退職理由を伝えるときは、嘘をつかないようにしましょう。嘘をついたことがのちのち転職先にも知られた場合、信用が落ちたりトラブルになったりする可能性があるためです。円満に退職・転職するために、退職理由は事実に基づいて伝えましょう。

たとえ、退職理由がネガティブでマイナスな印象を持たれる内容だったとしても、作り話をするのは良くありません。言いにくい退職理由は、事実ベースで言い換えをするといいでしょう。

ストレートに言うべきでない退職理由もある

・職場の人間関係
・働き方や待遇への不満
・看護師の業務に関する内容

退職理由によっては、そのまま伝えない方がいいケースもあります。悪い印象を持たれることを防ぐためです。

人間関係や職場環境、待遇への不満、看護師の業務に関する不満が理由の場合は、「改善に努めてきたが、そのうえで退職を選んだ」のように、フォローを付け加えて話すのがコツ。

やむを得ない退職だと思ってもらえると、印象が悪くなることを避けられます。

ネガティブな理由はポジティブな表現に換える

ネガティブな退職理由は、そのまま伝えないよう注意が必要です。ネガティブな理由をストレートに話すと、愚痴として認識されてしまうかもしれません。

例えば、「看護以外の業務が多くて大変」という理由の場合は、「看護に集中できる環境で仕事をしたい」と言い換えると印象が良くなります。

ネガティブな理由は、なるべくポジティブな表現に言い換えましょう。

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看護師が「今の職場に」退職理由を上手に伝えるコツ

円満な退職をするためには、前向きな退職理由を用意し、引き止められにくい理由を伝えることが大切です。ここでは、退職の意向を伝える時に気をつけたい下記2つのコツを詳しく紹介します。

・円満退職につながる前向きな理由を考える
・引き止めにくい理由を伝える

円満退職につながる前向きな理由を考える

退職の交渉をスムーズに進めるには、できるだけ前向きな退職理由を考えることが大切です。前向きな理由なら、周囲に悪い印象を与えにくいためです。ネガティブな理由ばかりを羅列すると、職場で気まずくなったりマイナスなイメージを持たれたりする可能性があるので要注意。円満退職を目指すなら、まずは前向きな退職理由を考えてみましょう。

引き止めにくい理由を伝える

退職したい場合は、引き止めにくいと思われるような理由を考えておくこともポイントです。前向きな退職理由であっても、退職以外の選択肢がありそうだと判断されると、引き止められるかもしれません。

例えば、今と違う領域にチャレンジしたいという理由で退職を希望する場合は、院内での部署異動を打診される可能性があります。今の職場を退職したいのなら、退職の意思がはっきり決まっていることや転職を考えていることが伝わるような理由を考える必要があります。

看護師の「今の職場に」対する退職理由の伝え方&例文

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前向きで引き留められにくい退職理由を考えられたら、次に実際にどのような言葉で伝えるかを考えます。退職理由には下記のようなものがあるでしょう。

・スキルアップ
・新しい経験をしたい
・結婚や引っ越し
・子育てや介護
・病気や体調不良
・人間関係
・看護観や業務内容が合わない
・働き方や待遇への不満

ここでは、理由別の伝え方や注意点を例文付きでご紹介します。

スキルアップ

【例文1】
「がんの患者さま を受け持たせてもらい、がん看護を専門的に行っていきたいと思うようになりました。がん専門病院への転職を考えているため、退職させていただきたいです。」

【例文2】
「糖尿病患者さまの看護をしていく中で、さらに専門的な支援をできるようになりたいと考えるようになりました。認定看護師を目指しており勉強に専念したいので、退職させていただきたいと思います。」

スキルアップを理由に退職したい場合は、今の職場で経験したことをさらに深めていきたいと伝えるのがポイント。担当患者さまの名前やエピソードなど具体的な情報を盛り込むと、説得力が増します。

また、今の職場で実現できる内容だと異動を打診されてしまう可能性があるため、今の病院では実現できないということも伝えるのがポイントです。

新しい経験をしたい

【例文1】
「以前から在宅看護に興味がありました。こちらでの経験を活かして、訪問看護に挑戦したいと思っているので、退職させていただきたいです。」

【例文2】
「こちらでは急性期の看護についてたくさん学ばせてもらいました。働いていく中で、こちらを退院した後の患者さまの支援にも興味を持つようになったので、回復期リハビリテーション病棟がある〇〇病院に転職したいと思っています。◯月で退職させていただきたいと思います。」

新しい領域にチャレンジしたいという理由の場合は、「今の職場では学びが多かった、今後はまた新しい領域にチャレンジしたい」のような流れで伝えると受け止められやすいです。

ただし、ぼんやり伝えてしまうと他の病棟への異動を打診され、退職の交渉がスムーズにいかなくなる可能性があります。今の職場では実現できない旨を伝えることが重要です。

結婚や引っ越し

【例文1】
「このたび結婚をすることとなりました。仕事と家庭の両立も考えたのですが、家庭に入って家族を支えたい気持ちが強いため、退職させていただきたいと思います。」

【例文2】
「このたび結婚することとなりました。こちらで仕事を続けたい気持ちはあるのですが、夫が〇〇県に転勤となるため、一緒に転居しようと考えています。◯月で退職させていただきたいと思います。」

最近では、結婚しても仕事を続ける人が多くいるため、結婚を退職理由にするときは個人的な理由を盛り込むのがポイント。「両立も考えたが、家庭に専念したい」という言い方をすると、仕事を続けることを考えた上での決断であることが伝わって理解されやすいでしょう。

子育て・介護

【例文1】
「夜勤免除や時短勤務などご配慮くださり ありがとうございます。仕事も育児も両立したいのですが、どうしても体力的に厳しく実家も遠方で頼ることができないため、退職させていただきたいと思っています。」

【例文2】
「昨年の〇月に母が脳梗塞で倒れ、日常的に介護が必要な状態です。母本人は自宅で過ごしたい思いが強く、私が同居して面倒を見たいと思っているので、退職させていただきたいと考えています。」

子育てや介護が退職理由の場合は、なるべく具体的に正直に伝えましょう。上司も家庭の事情となれば引き留めにくくなるためです。これまで子育てや介護を理由に働き方に配慮をしてもらっていた場合は、感謝の気持ちも忘れず伝えましょう。

病気や体調不良

【例文1】
「以前から体調が優れず、受診をしたところ〇〇と診断されました。このまま仕事を続けるのは難しく、治療に専念したいため退職させていただきたいです。」

【例文2】
「◯月から持病が悪化しており、一旦休養に専念したいため、退職させていただきたいと考えています。」

病気や体調不良による退職は、やむを得ないとされて受け入れられやすいです。受診して診断書をもらっている場合は、退職を相談するときに一緒に提出するといいでしょう。

休職の選択肢を出されるかもしれませんが、退職の意思がはっきりしているなら「休養に専念したい」という点を強調して伝えるといいでしょう。

人間関係

【例文1】
「病棟の人間関係が複雑で、チームで仕事をするのが難しいと感じています。働き方を見直した結果、以前から興味のあった訪問看護に挑戦したいという思いが強くなったので、退職させていただきたいと思います。」

【例文2】
「以前から、病棟内の人間関係に悩んでいました。私なりに努力をしたのですが、これを機会に自分を見つめ直した結果、もともと興味があった緩和ケアの専門病棟がある〇〇病院に転職しようと思っています。◯月で退職させていただきたいです。」

人間関係への不満が理由の場合は、伝え方に工夫が必要です。事細かに人間関係の不平不満を並べるだけの伝え方はNG。マイナスな印象を持たれてしまい、退職交渉が難しくなるだけでなく退職まで職場に居づらくなってしまう可能性もあります。

人間関係について触れる時は、スキルアップなど前向きな理由と合わせて伝えるとうまくいきやすいでしょう。

看護観や業務内容が合わない

退職理由として、看護に対する価値観や業務内容の不一致を挙げるのは避けましょう。認識の違いだと主張されると逃げ場がなく、引き留められやすいためです。

もし、どうしても看護観や業務内容に触れたい場合は、何かの理由に追加して下記のように伝えるといいかもしれません。

【例文1】
「こちらでは幅広い疾患の急性期の看護を経験させてもらいました。働いていく中で、糖尿病の看護にとても興味を持つようになったので、糖尿病の患者さまが多く通われる〇〇病院に転職したいと思っています。◯月で退職させていただきたいと思います。」

働き方や待遇への不満

【例文1】
「ここ最近病棟が忙しく残業が続いていたこともあり、自分の働き方を見直してみました。その結果、以前から興味のあった訪問看護に携わりたいという思いが強くなったので、退職させていただきたいです。」

【例文2】
「年齢を重ねる中で夜勤の負担が大きくなり、最近では頭痛や吐き気が酷くなっています。仕事に影響が出るのも心配なため、夜勤がないクリニックに転職したいと思っています。◯月で退職させていただきたいと考えています。」

今の職場を辞める理由が待遇への不満である場合、他の理由と組み合わせるのといいでしょう。待遇への不満だけを伝えてしまうと、一時的な改善処置を提案されて辞めにくくなる可能性があるためです。

また、自分なりに改善に努めたことや努力をしてきたことを盛り込むと、マイナスなイメージを持たれにくくなります。

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看護師が「転職面接で」退職理由を上手に伝えるコツ

転職するときの面接で退職理由を聞かれた時は、マイナスなイメージを持たれないようにすることが大切です。ここでは、転職面接で退職理由を伝えるコツを下記の3つ紹介します。

・志望動機と関連づける
・経歴に一貫性のある退職理由にする
・前の職場の悪いところは言わない

志望動機と関連づける

退職理由は、その職場を志望した動機に紐づけて伝えましょう。前の職場を退職した理由がネガティブだった場合は、今後の展望に絡めて前向きな表現に言い換えることで、悪い印象を与えにくくなります。

経歴に一貫性のある退職理由にする

退職理由は一貫性をもたせるように意識しましょう。何度も転職している場合、退職理由にまとまりがないと不信感につながる恐れがあります。以下、経歴を交えて退職理由を伝える際の例です。

総合病院の小児科に新卒で就職しましたが、その後急性期の看護にも興味をもちPICU(小児集中治療室)がある県内のこども病院に転職しました。PICUで勤める中で、成人看護の経験も積みたいと考え、大学病院のICUに転職。ICUでの経験を積む中で、次は長期的な看護に関わりたいと感じ、回復期病院である貴院を志望しました。

転職回数が多くても、経歴がストーリーのようにつながっていると説得力がアップします。また、不信感を持たれないようにするには、過去の転職の経緯を明確にし、今後の目標などを交えて伝えることも大切です。

前の職場の悪いところは言わない

面接の場面で、前職に関してネガティブな話をするのは避けましょう。ネガティブなことをいくら話しても良い印象にはつながりません。

面接官によっては、前の職場での人間関係や上司とのトラブルについて深く聞いてくることもあります。もし、ネガティブな内容を伝えなければならないときは、前向きな言葉で言い換えるようにしましょう。

看護師の「転職面接で」の退職理由の伝え方&例文

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退職理由には下記のように色々なものがあります。

・スキルアップ
・新しい経験をしたい
・結婚や引っ越し
・子育てや介護
・病気や体調不良
・人間関係
・看護観や業務内容が合わなかった
・働き方や待遇に不満があった

転職の面接でマイナスなイメージを与えないのが重要とはいいつつも、実際の退職理由はネガティブなものであるケースも多いでしょう。ここでは、理由別の伝え方や注意点を例文付きでご紹介します。

スキルアップ

【例文1】
「以前は一般病棟で勤めていたのですが、がん患者さまを受け持たせていただく中で、がん看護の知識や技術を深めたいと思うようになりました。いずれ、認定看護師の資格も取得したいと考えておりますので、がん専門病院である貴院で経験を積みたいと思っております。」

【例文2】
「前職では急性期の看護を経験してきました。急性期の患者さまと関わる中で、退院後まで寄り添った看護を提供できるようになりたいと思い、慢性期医療に力を入れておられる貴院を志望いたしました。」

スキルアップは志望動機とつなげて答えやすい退職理由です。「前職での経験を活かしてさらなるスキルアップを図りたい」と伝えれば、意欲的な姿勢をアピールできるでしょう。

志望先の特色を事前にしっかりチェックして、志望先の特色に触れると好印象です。

新しい経験をしたい

【例文1】
「学生時代から緩和ケアに興味があったのですが、以前勤めていた病院には緩和ケア病棟がありませんでした。貴院は、緩和ケアに力を入れて取り組まれているとの情報を拝見しました。これまでの経験を活かしながら、貴院で専門的な看護を学び実践したいと考えております。」

【例文2】
「前職では、一般病棟の内科で経験を積んできました。以前から在宅看護に興味があり、これまでの経験を活かして訪問看護に挑戦したいと思っており志望させていただきました。」

新しい経験をしたいという理由で前職を退職した場合は、その旨を志望動機に結びつけます。「前職の環境では経験できなかった看護を貴院で挑戦したい」と伝えることで、前向きで良い印象を与えられるでしょう。

ただし、限定的な部署や看護についてアピールしすぎるのは要注意。希望の部署には配属できないという理由で不採用になる可能性があります。限定的な分野を希望する場合は、「将来的には〇〇に興味がある」といったニュアンスに留めておくのがおすすめです。

結婚や引っ越し

【例文1】
「結婚したタイミングで一度は退職しましたが、いずれまた復帰したいと考えておりました。新しい生活も落ち着いて、夫の協力も得られましたので、前職の経験を活かせる貴院で働かせていただきたいと思い志望しました。」

【例文2】
「結婚を機にこちらの県に引っ越しをしたため、前職は退職せざるを得ませんでした。新しい土地での生活にも慣れてきたため、もう一度看護師として働きたいと思い、志望いたしました。」

結婚や引っ越しで前職を退職した場合は、また働けるようになった理由を説明しましょう。ライフイベントによって状況は変わったものの、「働く意欲がある」旨が伝わる言い方をすると良い印象を与えられます。

子育てや介護

【例文1】
「前職は子育てに専念するために退職いたしましたが、いずれ復帰したいと考えていました。現在娘は3歳になり保育園も決まったため、前職の経験を活かせる貴院を志望いたしました。夫や両親も復職を応援してくれていますので、急なお迎えなども協力してもらえます。再び看護師として患者さまのお役に立ちたいと思っています。」

【例文2】
「前職は、母親が脳梗塞で倒れて介護が必要になったために退職しました。リハビリが順調に進み介護サービスを利用できるようになったため、復職できる状況になりました。現在母の状態は安定しており、何かあった際には親戚が対応してくれることになっています。介護の経験も活かして、貴院に貢献したいと思っております。」

子育てや介護のために退職したケースでは、再び働くことができるようになった理由を明確に伝えることが重要です。子育てや介護をしながら働く場合、病院側は仕事への影響や再び同じ理由で退職するリスクを懸念しています。

そのため、「家族のサポートが受けられる」「職場に合わせた働き方をできるだけ実現する」など、フォロー体制についてアピールすると、良い印象を与えられます。

病気や体調不良

病気や体調不良が退職理由だった場合、他の理由を伝えるのが無難。面接官に再び退職するのではないかと心配を与えてしまうためです。自然なタイミングで話題が出た際には、「現在は業務に支障がない」と明確に伝え、長期間働けることを理解してもらうよう説明しましょう。

【例文1】
「前職では長時間の勤務が原因で体調を崩し、退職することになりました。その後、療養に専念し、現在は健康状態に問題はありません。医師からも働くことができるとのアドバイスを受けたため、再び働きたいと思って志望しました。」

【例文2】
「前職は持病の悪化により退職し、半年間療養に専念しました。休養と治療のおかげで症状が落ち着き、現在は業務に支障なく働ける状態です。このため、再び仕事を始めたいと考え、貴院を志望いたしました。」

人間関係

人間関係をメイン理由とするのは避けた方がよいでしょう。

転職面接では、人間関係のトラブルを転職の理由に挙げるのは避けましょう。コミュニケーション能力や協調性に問題があるとみられる可能性があるためです。もし前職の人間関係について尋ねられた場合は、悪口にならないように配慮した回答を心掛けましょう。

【例文1】
「前職の病棟は人間関係が複雑で、同じように退職する同僚が多くいました。私自身は大きな問題には巻き込まれませんでしたが、もっと前向きにチーム看護ができる環境で働きたいと考え、貴院を志望いたしました。」

看護観や業務内容が合わなかった

【例文1】
「私は看護をする上で〇〇を大切にしてきましたが、前職は〇〇を大切にする病院だったため、違う看護観で経験を積みたいと思いました。貴院のホームページで○○○を見て、私が目指す看護だと感じたため、志望いたしました。」

【例文2】
「前職の病院では、看護師が事務業務から看護まで幅広く担当していました。しかし、看護師としての専門性に集中したいと思い、その点を大切にする貴院を志望することにしました。」

退職理由として看護観や業務内容の不一致を伝える際は、自分の看護観と前職の看護観を明確に説明できるようにしましょう。

また、希望する病院の看護観を事前に調べ、矛盾しないように伝えることが大切です。「貴院でこういった看護を実践したい」と志望動機と絡めて話すことがポイントです。

働き方や待遇に不満があった

【例文1】
「前職の急性期病院では、患者さまとの関わりが短く、退院までがあっという間でした。貴院は回復期病院であり、在宅復帰まで長期間に支援できると思ったため、志望いたしました。」

【例文2】
「前職で急性期病院に勤めていましたが、患者さまの医療処置が中心で、診療補助が主な業務でした。貴院は回復期病院で、看護師としてさまざまなことができると感じ、魅力を感じて志望しました。」

退職理由として忙しさや待遇の不満を挙げるときは、直接的な表現をせず、悪口にならないよう注意しましょう。意欲が低いと思われることがあるためです。もし前向きな表現で上手く言い換えられないなら、違う理由にしておくのもひとつの方法です。

また、「ゆっくり患者さま と向き合いたい」という表現は、「楽に働きたい」と受け取られる可能性があります。代わりに、「患者さまを長期間サポートしたい」と言い換えるのがおすすめです。

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看護師の退職理由に関するQ&A

退職の意向を伝えるときや、転職の面接で転職理由を答える時に悩むことは多くあるでしょう。ここでは、看護師の退職理由についてよくある質問をまとめました。

Q.正直に言いにくい退職理由の場合は?

A前向きな表現に言い換えて伝えましょう。

退職理由が人間関係のトラブルや前職場への不満などネガティブな場合、素直に話すと自分の印象が悪くなるかもしれません。正直に言いにくい退職理由は、ポジティブな言い回しを使って伝えるといいでしょう。

もし、上手く言い換えられないなら、他の理由を話すのもひとつの方法です。

Q.短期間で辞めるときの退職理由の伝え方は?

A. 早期退職に至った理由と反省点を踏まえ、今後はどのようにしていくつもりかを前向きに伝えましょう。

短期間で辞める場合、ネガティブな印象を持たれないか心配になる方もいるでしょう。まずは、客観的に早期退職に至った理由を分析し、自分に反省点があった場合は認めることが大切。そして、これまでを踏まえつつも、次のステージでは活躍するという熱意やポテンシャルについてしっかりと伝えることが大切です。

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Q.退職を伝えるベストなタイミングは?

A. 退職日の3ヵ月前が目安です。

看護師は、退職の意向を早めに伝えることが求められる傾向にあります。看護師不足の慢性化により、どの病院でも人材確保が非常に重要な状況にあるためです。

また、引き留めにあう可能性も少なくありません。退職の意向を伝えるときは、期間に余裕を持って強い気持ちで臨みましょう。

Q.看護師が円満に退職する方法・時期とは?

A. 就業規則に則った手順で、退職時期は病院に配慮して決定しましょう。

看護師が円満に退職するためには、就業規則に従って手順を踏み、退職時期にも配慮することが大切です。

退職のタイミングは、異動や退職する人が多い3月末や業務の区切りが良い時期がおすすめ。組織編成がしやすく引き継ぎもムーズに行えるため、円満退職につながります。

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Q.退職を引き止められた場合は?

A. 相手の心情に寄り添いながら退職の意思表示をしっかり伝えましょう。

看護師不足はますます深刻化しており、退職希望を伝えても、人手不足で引き留められることが少なくありません。

退職することで同僚の負担が増えることについて申し訳ない気持ちがあることを示しながら、相手側が納得できるような退職理由を誠実に伝えることが大切です。相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションを心掛けると、円満な退職が実現しやすくなります。

Q.ネガティブな退職理由でも転職を成功させるには?

A. マイナスなイメージを持たれないように退職理由を伝えましょう。

転職するときの面接で退職理由を聞かれた時は、前向きな表現に言い換えてマイナスなイメージを持たれないようにすることが大切です。ネガティブな理由を述べるだけだと、他責思考の傾向があると思われてしまい印象が悪くなります。転職先の特徴を盛り込みながら、意欲的に取り組む姿勢をみせられれば転職の成功につながるでしょう。

退職理由を上手に伝えて転職を成功させよう

今回は、円満退職や転職成功につながる退職理由の伝え方を詳しくご紹介しました。退職理由を伝えるときは、ポジティブな印象を与えることが大切です。退職を申し出る際は、引き留めが可能にならないよう、上司の気持ちになって伝えましょう。転職の場合は、面接官が納得しやすいように準備をし、ポジティブに伝えることが成功への鍵です。

転職で退職理由の伝え方に悩んでいる方は、転職サービスを活用することをおすすめします。ナースステップでは面接のサポートやお役立ち情報を提供しています。医療業界で転職を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。