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【転職成功のカギ】看護師の自己分析方法!条件の決め方・コツについて

記事掲載日:2024/04/26

【転職成功のカギ】看護師の自己分析方法!条件の決め方・コツについて

看護師の転職成功に大きく関わる「自己分析」。自己分析は転職活動の最初に行うものであり、理想の転職を叶えるために重要です。転職活動を始めたものの、自分に合う職場が見つからず、お悩みの方も多いでしょう。今回は、看護師向けに自己分析の重要性ややり方をご紹介。自己分析のコツを押さえて、自分に合う職場へ転職を成功させましょう。

看護師の転職成功に自己分析が大切な理由

看護師が転職を成功に導くには、転職活動の始まりである「自己分析」がとても大切です。自己分析することで、譲れない「転職の軸」を見つけられるだけでなく、自身の強みをより魅力的にアピールできるようになります。

転職成功に大きく関わる看護師の自己分析の重要性を見ていきましょう。

「転職の軸」が明確になるから

看護師が自己分析を行うことで、転職活動において妥協できない「転職の軸」が見つかります。ただなんとなく転職活動を進めていては、自分に合う職場は見つかりません。

自己分析では、自分の経験やスキルを振り返り、自分の強みや「どんな職場でどんな仕事をしたいか」といった転職先に求める条件を整理します。優先順位を決めて絶対に譲れない条件を見つけることで、自分に合った職場が見つけやすくなるでしょう。転職活動を円滑に進めやすくなり、時間を無駄にせずに済みます。

強みやキャリアプランを見つけられるから

自己分析をすることで、看護師としての自分にはどんな強みがあり、自分のどんな経験やスキルが業務に役立てられるのかを明確にできます。自分のアピールポイントがよくわからないままでは、転職活動で熱意ある自己PRはできません。

また、自己分析によって、「看護師として自分が目指したい姿や目標」も明確に描けます。将来的なキャリアプランの設計にも役立つでしょう。キャリアプランによって、職場の選び方も大きく左右されるはずです。

自己PRや志望動機の内容に一貫性を持たせられるから

自己分析の結果は、履歴書や職務経歴書に「自分の強みが何か」「その職場でどう役立てられるか」「なぜその職場を選んだか」などを記入する際に大いに役立つでしょう。

看護師が転職成功を目指すには、履歴書や職務経歴書の自己PR・志望動機の内容も大切です。自己分析を丁寧に行うことで、自分の強みやスキル・経験を整理し、アピールできるポイントを絞り込めます。一貫性のある自己PRや志望動機を書くのに役立ち、面接でも話の軸がぶれずに受け答えができるでしょう。

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【転職成功のカギ】看護師の自己分析方法5ステップ

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ここでは、自己分析をする方法を5ステップでご紹介します。手元に紙とペンを用意し、思いついたことから書き出していく方法が手軽でおすすめです。ありのままに、思いついたことを書いていくのがポイントです。

1.自分の性格や長所・短所を洗い出す

まずは、自分がどんな性格であるか、自分の長所や短所を書き出してみましょう。自分が好きなことや嫌いなこと、得意なこと・不得意なことなどを書き出すのもOK。

書き出した内容を、看護師の仕事と関連するものに絞り込みます。同僚との関係や得意な業務、仕事に対する姿勢など、仕事に関するものなら何でも書きましょう。

自分が考える長所・短所だけでなく、人から言ってもらったことも思い出してみると、より内容の濃い自己分析につながります。

【このステップで考える「自分への問い」の例】

  • 自分はどんな性格?
  • 自分の長所・短所は?
  • 苦手なことは?(自ら進んでやろうと思えないこと)
  • 自然とできることは?(自ら進んでやろうと思えること)
  • 2.今までの経験やスキルの棚卸しをする

    ポイントは、担当した業務内容や関わった患者さまの症例などを、できる限り細かく棚卸しすることです。培った経験をもとに、「どんなスキルが身についたか」「どんな知識が深まったか」も考えて記載します。

    また、この先やってみたい業務も書いてみましょう。

    【このステップで考える「自分への問い」の例】

  • 今まで「どこで」「どんな」経験を培ってきた?
  • 過去の経験を通してどんなスキルや技術が身についた?
  • 今後携わってみたい業務は?
  • 3.今の職場に対する悩みや不安を整理する

    続いて、現在の職場について抱えている不安や悩みを書き出します。転職したいと考える人は、現在の職場に何かしらの不満を抱えていたり、現状に満足していなかったりするはずです。自分にとって何が悩みの種であるか、具体的に詳しく書き出してみましょう

    「もっと患者さまとじっくり関わりたい」「今の業務は体力的な負担が大きい」「自分の意見を言いにくい雰囲気がある」などと詳しく書くことで、転職において譲れない理想の条件がはっきりしてきます。

    【このステップで考える「自分への問い」の例】

  • 今の職場の何に不満や悩みがある?
  • 何の悩みがきっかけで転職したいと考えるようになった?
  • 4.自分の現状や将来の目標・キャリアプランを考える

    看護師として働く現在と将来の自分について考えます。現在の自分が置かれている状況や、看護師としてのスキルや知識の程度などを書き出してみましょう。

    また、その現状に満足しているか、具体的に何をどう変えたいかなど、将来に対する考えも書きます

    「専門性を高め認定看護師の資格を取得したい」「管理職を目指してステップアップしたい」など、今ある現状を踏まえて将来はどうなりたいか、どんなキャリアプランを描いているか考えを深めていきましょう。

    【このステップで考える「自分への問い」の例】

  • 看護師として働く現在の自分の姿は?
  • 何の悩みがきっかけで転職したいと考えるようになった?
  • 将来、どんな看護師として働いていたい?
  • 将来、どんなキャリアを叶えたい?
  • 5.転職先に求める条件を整理し、優先順位をつける

    ここまで書いてきた自分の長所・短所や現在の職場の悩み・現状の自分、将来の目標やキャリアプランをもとに、「転職先に何を求めるか」条件を整理します。最終的に自分が転職したい職場はどんな場所か、転職をして何を叶えたいのか考えましょう。

    仕事内容や収入、勤務時間など複数条件が上がった場合は、自分が大切と考える順に優先順位を決めます。その中でも絶対に欠かせない、優先度がとくに高いものが自分にとっての「転職の軸」となります。

    【このステップで考える「自分への問い」の例】

  • どんな職場へ転職したい?
  • 【悩み別】看護師が自己分析をスムーズに進めるコツ

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    自己分析をする中で、慣れないうちは書き出すことが難しく、なかなか進まない場合もあるでしょう。よくあるつまずきやすいポイントごとに、その対処法を紹介します。

    【深掘りが難しい】「なぜ?」と問い続ける

    自分の性格や長所・短所を洗い出す際に、深掘りが難しく行き詰まってしまうケースがあります。自己分析で深掘りがなかなか進まないときは、書き出したものごと一つひとつに対して「なぜ?」と問うことを繰り返してみましょう。

    たとえば、自分の強みは「熱意ある姿勢」と考える場合、『なぜそう思うのか?』『自分のどんな部分に「熱意」を感じるのか?』...と、質問を繰り返していきます。

    結果、自分の強みが「熱意ある姿勢」と思う理由が明確になり、強みとしてアピールするときの根拠として役立てられるでしょう。

    【自分の強みがわからない】身近な人に聞いてみる

    自分の強みを知ることは自己分析の最初のステップであり、とくに大切です。自分のよいところを見つけるのが難しいときは、身近な人や一緒に働いている先輩・後輩、同僚などに聞いてみましょう。学生時代に先生や友人から言われたことを思い出してみるのも有効的です。

    他の人の意見を取り入れることで、自分では見つけられない強みや長所を発見できます
    また、短所についても聞いてみると、フラットな視点で自己分析を進められるでしょう。

    【経験が浅く強みが見つけられない】看護師を目指した頃まで振り返る

    看護師経験が浅い人の場合、過去の経験やスキルから転職の軸を決めることが難しい場合もあります。そのようなときは、学生時代や看護師を目指した頃の自分まで振り返ってみて考えるのがよいでしょう。

    今の職場では実現できていないような、「本当に自分が携わりたい仕事」や「目指す看護師像」を掘り下げるのに役立ちます。経験を活かせる仕事を見つけることも大事ですが、「新たに挑戦したい仕事」を整理することも、看護師の転職活動における自己分析で重要です。

    【条件の優先順位が決められない】今の職場の悩みから考える

    希望する条件をすべて満たす職場を見つけるのは難しいため、条件に優先順位をつけて整理することが大事。自分が最優先したい条件が決められないときは、今の職場のどんな点に不満や悩みがあるのか、という観点で考えるのがおすすめです。

    たとえば、「今の職場は待遇・手当が充実しているが、人間関係の風通しがよくない」と考えている場合、自分は『待遇がよければ人間関係や仕事内容が大変でもよい』とは思えないとわかります。待遇面も考慮しつつ、人間関係にあまりとらわれない職場を選ぶことの方が、自分にとって優先度が高いといえるでしょう。

    転職成功には自己分析を活かした自己PR・志望動機が大事

    看護師として転職成功に繋げる ためには、自己分析で整理した内容をもとに履歴書や職務経歴書の自己PR、志望動機を書くことが大事です。自己分析で得られた魅力をより効果的にアピールできるでしょう。それぞれ書き方のポイントは以下の通り です。

    【看護師向け】自己PRの書き方のポイント

  • 1.自己PRの「3つの要素」を理解する
  • 2.自分のアピールポイントを分析する
  • 3.転職希望の施設について入念に情報収集する
  • 4.志望先の特徴とアピールポイントを絡めてまとめる
  • 自己PRに盛り込むべき3つの基本要素は、「(1)自身のアピールポイント」「(2)(1)を裏づける具体的なエピソード」「(3)(1)を実際の業務にどう活かすか」です。この順に沿って記載すると、より効果的な自己PRを作成できます。

    自分のアピールポイントの分析に加え、転職先の特徴を入念に調査して情報を集めることが大切です。転職先がどんな人材を求めているか、どんな看護師が必要とされているかを把握します。

    自己分析によって得られた自分の強みや経験、アピールポイントの中から、転職先が求める人材と関連性が高いものを選び、「3つの要素」の流れに沿って自己PRをまとめましょう。

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    【看護師向け】志望動機の書き方のポイント

  • 1.志望動機に入れるべき基本要素を押さえる
  • 2.自分の強み・経験・転職の要望を洗い出す
  • 3.志望先を徹底的にリサーチする
  • 4.即戦力になれるアピールを盛り込む
  • 志望動機に盛り込むべき3つの基本要素として、「自身のアピールポイント(経験・スキル・強み・看護観)」「転職先に感じた魅力とその理由」「転職先で自分の能力をどう活かせるか」があります。志望動機を書く際は、これら3つの要素を盛り込みましょう。

    自己PRと同じく、志望先の徹底的なリサーチが重要です。自己分析で得られた自身のアピールポイントの中から、志望先の要望に合致するものをアピールしましょう。

    また、即戦力になれるアピールも忘れず盛り込みます。志望先の担当者に、働く姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。

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    看護師が理想的な職場へ転職成功を目指すために

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    自己分析は、転職の軸や自身の強みを把握して、理想的な職場を見つけるために必要な工程です。職場探しだけでなく、自分の魅力を志望先にしっかりとアピールするためにも大いに役立ちます。ここまで紹介した方法で自己分析をしっかり行えば、理想の職場への転職成功が目指せるでしょう。

    しかし、自分ひとりだけで転職活動を進めるのは情報も限られ、不安も大きいものです。

    サポート体制が充実していて、看護師の転職に特化した紹介会社を活用すれば、よりスムーズに転職活動を進められます。

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