看護師の履歴書の職歴が欄に書ききれないときは?書き方や対処法のポイントを解説!

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看護師の履歴書の職歴が欄に書ききれないときは?書き方や対処法のポイントを解説!

記事掲載日:2025/05/30

看護師の履歴書の職歴が欄に書ききれないときは?書き方や対処法のポイントを解説!

履歴書の書き方には細かなルールがあり、難しいものです。転職活動中の方のなかには、「職歴欄に職歴が書ききれない」という方もいることでしょう。本記事では、そのような場合の対処方法について詳しくご紹介します。また、履歴書完成から必要書類の送付、面接の準備についても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

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【基本】看護師が履歴書の職歴を書くときの5つのポイント

まず、履歴書の職歴を書くときには、大切な注意点が主に5つあります。それぞれについて、簡単に解説していきましょう。

西暦か和暦に統一する

職歴欄に記載する日付は、西暦と和暦のどちらかに統一することが大切です。また、西暦・和暦は職歴欄に限らず、履歴書全体を通して統一しましょう。

そうすることで、採用担当者から見ると読みやすく、時系列が理解しやすい履歴書になります。項目によって、表記がぶれないように注意しましょう。

病院名などは正式名称で書く

職歴欄に記載する病院名や施設名は略称を使用せず、必ず正式名称で記載しましょう。正式名称には「医療法人〇〇会」なども含みます

正式名称で記載することで採用担当者に対して正確な情報を伝え、誠実で真面目な人柄をアピールできます。所属していた部署名や役職名を記載する場合も同様に、正式名称を使用しましょう。

医療法人の場合は入職や退職と書く

会社に勤務していた経験は「入社」「退社」と記載しますが、医療法人などに勤務していた場合は「入職」「退職」といった表現を使用します。「退社」は退職の意味だけでなく「1日の勤務が終わって会社から退出する」という意味も持つため、誤解を避けるために使用しないほうが無難でしょう。

正しい用語を使うことで、ビジネスマナーがある人物だと示せます

退職は「一身上の都合により退職」と書く

職歴欄に退職理由を書く場合には、詳細に書く必要はありません。「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。

前向きな印象を与えるよう留意して、とくにネガティブな理由での退職の場合は伏せておくようにしましょう。また、病院や施設側の都合で退職した場合は「病院都合により退職」と記載します。

最後に「以上」と書く

職歴の最後には、現在の自身の状況を書きます。退職している場合は「一身上の都合により退職」または「病院都合により退職」、在職中の場合は「在職中 現在に至る」と書きますが、そのあとに続けて「以上」と記載します。

これがあることで、職歴の記載が終了したことが明確に示されるため、採用担当者が履歴書を読み進めやすくなります。

▼関連記事はこちら
【看護師の履歴書の書き方】転職に役立つ志望動機&自己PR例文や準備のポイント

【看護師向け】転職に必須の履歴書・職務経歴書のフォーマットはこちら

【看護師向け】職歴が多い場合の4つの対処法

【看護師向け】職歴が多い場合の4つの対処法

職歴が多くて書ききれない場合には、上記のような4つの対処法があります。4つの中から自身の状況に合った方法をとりましょう。

職歴欄が多い履歴書を準備する

転職回数が多くて通常の履歴書の職歴欄ではおさまらない、という人は、職歴欄が多い履歴書を選ぶとよいでしょう。市販の履歴書は少しずつ違っていて、どれを買っても同じというわけではありません。

中には「転職用」等の表記があるものなど職歴欄が広くとられているものもあるので、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。

入職と退職を1行におさめる

職歴欄には一般的に、入職と退職を2行に分ける書き方が基本です。しかし、職歴が多い場合には入職と退職を1行にまとめる方法もあります。

この方法では職歴欄のスペースを有効に活用し、通常の書き方の2倍職歴を書けるでしょう。見た目がより簡潔になるので、採用担当者にとっても見やすく、理解しやすくなるメリットもあります。

  • 基本は2行にわたって記載
<例>
〇年〇月 ○○病院 入職
〇年〇月 ○○病院 一身上の都合により退職
  • 短くする場合は1行にまとめる
<例>
〇年〇月 ○○病院 入職(〇年〇月 一身上の都合により退職)

パソコンで文字が収まるように調整する

履歴書は基本的に手書きが好まれますが、とくに指定がない場合はパソコンで作成してもよいです。パソコンで履歴書を作成すると、文字サイズや行間を自由に設定できるので、工夫すれば職歴が多くても見やすくできます。

また、パソコンで作成した履歴書を使うと、パソコンのスキルがあることを示せるメリットもあるでしょう。

職務経歴書を併用する

上記のような工夫をしても職歴が履歴書におさまらない場合には、職務経歴書を併用するのがよいでしょう。その場合、履歴書に記載する職歴は重要なものに絞ります

そうすることで、職歴欄の見た目を簡潔にできるメリットがあります。さらに、職務経歴書に目を通してもらうことで、各職場での具体的な業務内容や成果を詳細にアピールできるでしょう。

  • 職務経歴書があることを示す職歴の書き方
<例>
〇年〇月 ○○病院 入職(〇年〇月 一身上の都合により退職)
〇年〇月 ○○病院 入職(〇年〇月 病院都合により退職)
〇年〇月 ○○病院 入職(〇年〇月 一身上の都合により退職)
詳しくは別紙の職務経歴書をご参照ください

そもそも職務経歴書とは?

職務経歴書とは、これまでの職務経験や職務内容、スキルをアピールする書類です。

職務経歴書は、これまでの職務経験や、その中で身につけたスキルを詳細にまとめた文書です。履歴書だけでは伝えきれない、スキルや経験をアピールできる重要なツールといえます。

転職活動の場で必ず用意しなければいけないものではありませんが、転職回数が多い場合や特殊な経験がある場合には用意しておいたほうが無難でしょう。職務経歴書を用意することによって、採用担当者に自身の能力や職場への適性を具体的に示せるメリットがあります。

職務経歴書に記載する項目
  • タイトル・日付・氏名
  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 業務内容
  • 活かせる経験・スキル
  • 保有資格
  • 自己PR

▼関連記事はこちら
【転職が多い看護師】職務経歴書の書き方&例文!スキル・経験を伝えるコツ

【ケース別】看護師が履歴書に職歴を書くときの7つの対処法

職歴を書く際には、上記のようなケースもあることでしょう。上記のような場合の正しい対処法を、以下で詳しくご紹介します。

部署異動など異動があった場合

病院内で病棟や部署の異動があった場合は、履歴書の職歴欄にも記載します。短い期間や複数回の異動であっても、漏れがないよう記載しましょう。

具体的な診療科目を記載することで、より具体的に経験をアピールできます。もし異動を希望した理由があれば、合わせて記載しておきましょう。キャリアアップなどポジティブな理由の場合は、向上心のアピールになります

異動があった場合の記載例
〇年〇月 ○○病院 入職
△年〇月 △△科へ異動(キャリアアップのため)

パートやアルバイトなど雇用形態に変更があった場合

ライフステージの変化に伴い、正社員からパートタイムやアルバイト、派遣などへと雇用形態が変わることがあります。そのような場合には、所属部署に続く形で期間と雇用形態()内に記載するとよいでしょう。

加えて、就業日数や具体的な業務内容などを記載すると、就業状況が面接担当者に伝わりやすく好印象です。雇用形態を変更した理由も、添えるようにします。

パートやアルバイトなど雇用形態に変更があった場合の記載例
パートタイムやアルバイトの場合
〇年〇月 ○○病院 入職(パートタイム 週〇日、〇時間勤務)

派遣の場合
〇年〇月 株式会社○○に派遣登録し、派遣スタッフとして次の職務に従事
〇年〇月 ○○病院 〇〇科(〇年〇月まで)
〇年〇月 ○○病院 ○○科(〇年〇月まで)

看護師以外の職歴がある場合

職歴欄には、基本的にすべての職歴を記載する必要があります。看護師以外の職歴も採用担当者にとっては重要な情報になるため、記載しましょう。

「事務職として」「営業職として」など、どのような職種で勤務したのかわかりやすく()内に記載しましょう。看護師以外の職業に転職した理由があれば、簡潔に記載するのもよいです。

看護師以外の職歴がある場合の記載例
〇年〇月 株式会社○○ 入社(営業職として)

書きたくない職歴がある場合

記載したくない職歴がある場合でも、履歴書の職歴欄にはすべての職歴を記載する必要があります。勤務していた経歴は、社会保険の加入履歴などから把握できるためです。

信頼を失うだけでなく、経歴詐称として採用取り消しにつながる恐れがあります。履歴書では職歴について詳細に触れる必要はありませんので、簡潔に記載しておきましょう。

勤務している病院名が変わった場合

勤務していた病院の名称が変更した場合は、採用担当者に伝わりやすいように新旧両方の名称を明記しましょう。入職当時の病院名を記載し()内に現在の病院名を記載する書き方か、新病院名に続く形で旧病院名を()書きする書き方どちらでもかまいません。

入職について記載する行には()付きで書き、退職の行には()なしで記載すると簡潔でわかりやすくなります。

勤務している病院名が変わった場合の記載例
入職当時の病院名に続いて現在の病院名を()内に書く方法
〇年〇月 〇〇病院(現△△病院) 入職
〇年〇月 △△病院 退職 (一身上の都合により)

または

現在の病院名に続いて旧病院名を()内に書く方法
〇年〇月 △△病院(旧〇〇病院) 入職
〇年〇月 △△病院 退職 (一身上の都合により)

混合病棟に勤務していた場合

混合病棟に勤務していた場合は、それぞれ何科が混在する病棟だったのか明記しましょう。「混合病棟」とだけ書いてしまうと、どのような経験があるのか採用担当者に伝わりづらいためです。

混合病棟で得た幅広いスキルをアピールするチャンスでもあります。具体的な業務内容や患者層、培ったスキルについても記載できるとなおよいでしょう。

混合病棟に勤務していた場合の記載例
〇年〇月 〇〇病院 (耳鼻科・皮膚科・眼科混合病棟)入職

キャリアにブランクがある場合

キャリアにブランクがある場合、職歴欄には明記しなくてよいです。ただし、面接で質問される可能性が高いので、その時にブランクの理由を明確に答えられるように準備しておきましょう。

介護や子育て、病気など、ブランクの理由が今は解消されていることをしっかりと伝えられると、採用担当者としては安心感を持てるでしょう。

キャリアにブランクがある場合の記載例
〇年〇月 〇〇病院 退職(一身上の都合のため)

以上

看護師が職歴など履歴書の準備ができたらやっておきたい3つのこと

看護師が職歴など履歴書の準備ができたらやっておきたい3つのこと

履歴書が準備できたら、面接前に以下の3つのことをしておきましょう。いずれも、面接で失敗しないために大切な内容です。

書類の確認

確認する項目 確認のポイント
日付 ・西暦か和暦に統一されているか
病院名(施設名) ・施設の正式名称に間違いや抜けがないか
文字 ・誤字・脱字はないか
・文字は読みやすいか
・空白の量は適切か
・空欄になっている部分はないか
写真 ・写真は剥がれやすくなっていないか
・曲がったりしていないか
・適切な写真か
日付 ・学歴や職歴の年月は間違っていないか
送付状 ・郵送する場合は送付状を入れたか
・誤字脱字がないか
押印 ・押印欄がある場合、忘れていないか

履歴書を書き終えたら、上記のチェックリストに従って内容を再確認しましょう。とくに、日付や病院名などに誤字脱字がないか、空欄になっている箇所がないか、などは気を付けて見るポイントです。

また、読みやすさの観点から、文字の形や大きさ、量に注意して見直すとよいでしょう。郵送する場合には、添え状の誤字脱字がないかも忘れずに確認します。

職務経歴書やその他必要書類がある場合には、同様に確認をしましょう。

郵送の準備

確認する項目 確認のポイント
封筒 ・宛名や宛先の住所は正しいか、誤字脱字はないか
・読みやすい字で書かれているか
・「履歴書在中」の文字が朱書きされているか
・切手に料金不足はないか
書類 ・必要書類は揃っているか
・書類を入れる順番は正しいか
・書類をクリアファイルに入れたか
・履歴書・職務経歴書のコピーはとったか
期限 ・提出期限に間に合うか
・郵送にかかる日数の確認をしたか

書類の内容の確認が終わったら、次は郵送の準備をします。必要書類がそろっているか、封筒の宛名は間違っていないか、ということはもちろんですが、郵送にかかる時間も考慮したうえで、提出期限に間に合うか確認しましょう。

郵便の窓口から出すと、到着予定日の目安とあわせて郵送料金に不足がないかも確認できます。また、提出前には忘れずに履歴書や職務経歴書のコピーをとっておきましょう。面接時には、提出した書類に沿って話すことになるので、面接対策のために必要です。

▼関連記事はこちら
【画像で解説】看護師向け履歴書の封筒の書き方マナー|最終チェック項目付き

面接の準備

確認する項目 確認のポイント
自己紹介 ・表情や話し方は明るくハキハキした印象か
志望動機 ・「他の医療機関ではなく、なぜここなのか」が伝わる内容か
転職の理由 ・ポジティブな表現で説明できているか
持ち物 ・黒のバッグ
・腕時計
・応募書類(手渡しする場合)
・筆記用具
服装 ・白のシャツまたはブラウス、落ち着いた色のスーツ
・ナチュラルストッキング、黒のパンプス
道・時間 ・面接までの道順、到着するまでの所要時間を把握しているか

書類の準備と並行して、面接の準備も進めておきましょう。面接の準備には、思っている以上に時間が必要です。

看護師としての経験やスキルを十分にアピールするためには、過去の業務や成功事例などを具体的に振り返る必要があります。そのため、「応募書類を送ってから面接の準備をしよう」と思っていては、準備が不十分になるかもしれません。

予想される質問については、ひと通り回答を用意しておきましょう。また、面接当日の服装や持ち物の準備も、忘れずに行っておくと安心です。

▼関連記事はこちら
看護師の面接対策を徹底解説!マナー・流れ・よくある質問まとめ

看護師の履歴書の職歴に関するよくある質問

履歴書の職歴について、看護師さんからよく聞かれる質問とその回答を以下にまとめました。履歴書の準備にお役立てください。

Q.履歴書は手書きのほうがよい?

A.一般的に履歴書は手書きの方が好まれますが、パソコンで作成してもかまいません。

履歴書を手書きにするかどうかは、応募先の方針によって異なります。とくに病院などでは、手書きが基本とされる場合が多いです。

手書きの履歴書は、看護師が重要視される「人柄」が伝わるため好まれる傾向があります。一方、パソコンで作成するとパソコンのスキルをアピールできるメリットがあるでしょう。

Q.転職するときに職務経歴書は必要?

A.必須ではありませんが、職務経歴書があった方がこれまでの経験やスキルを効果的に伝えられるためアピールにつながるでしょう。

職務経歴書は、履歴書では伝えきれない経験やスキルをアピールできるので、あったほうがよいでしょう。とくに、看護師の転職では、具体的なスキルや経験を示すことが内定につながりやすいポイントです。

また、職務経歴書を書くことで自身の経歴やスキルを整理できるため、面接対策にも役立ちます。

Q.職業欄にはなんと書けばよい?

A.職業欄には、「看護師」と記載しましょう。

「看護師」は正確には職種名ですが、そのまま職業として記載するのが通例です。「病院職員」と記載するのも間違いではありませんが、ほかの職種と差別化したいのであれば「看護師」と記載するのが適切でしょう。

また、特定の専門分野がある場合は、「小児科看護師」など具体的に記載すると丁寧です。

正しく職歴を記入して効果的にアピールしましょう!

ご紹介したように、看護師の履歴書で職歴欄に職歴が収まりきらない場合には、職歴欄の多い履歴書を準備する方法や、入職と退職を1行でおさめる方法、パソコンで履歴書を作る方法、職務経歴書と併用する方法があります。看護師にとって、豊富な経験は採用の決め手にもなりえます。自分に合った方法で職歴を正しく伝え、これまでの経験を魅力的にアピールしましょう。

ナースステップには本記事以外にも履歴書や封筒の書き方、面接での効果的なアピール方法など転職活動中の看護師さんを応援する記事が盛りだくさんです。記事だけでなく、看護業界に詳しいコンサルタントが履歴書や職務経歴書の添削を丁寧にサポートいたします。

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明確にするところから一緒に考えます。

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