看護師がやるべき4つの面接対策!マナーや頻出質問・落ちる人の特徴を解説

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看護師がやるべき4つの面接対策!マナーや頻出質問・落ちる人の特徴を解説

記事掲載日:2025/05/26

看護師がやるべき4つの面接対策!マナーや頻出質問・落ちる人の特徴を解説

看護師の面接は、転職活動において非常に重要です。「面接対策」と言っても何をすればよいかわからない、という人は多いでしょう。本記事では面接に向けてやるべき準備を詳しく解説します。よく聞かれる質問や、面接官が見ているポイントまでまとめてご紹介するので、面接を控えている方はぜひ参考にしてみてください。

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【対策必須】看護師が面接に向けてやるべき4つの準備

看護師として面接に臨む場合は、上記4つのポイントを押さえて対策と準備を進めます。

まずは面接の基本として、事前の情報収集や面接の流れ・マナーを把握しておくことが不可欠です。面接でよく聞かれる質問とそれに対する答え方や、最後に設けられることが多い逆質問の準備もしっかり対策しておきましょう。入念に下調べを行っておくことで、自信を持って面接に臨めます。

詳しい方法は以下で解説するので、面接準備にご活用ください。

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看護師の面接対策1.事前の情報収集・準備

看護師の面接対策1.事前の情報収集・準備

看護師の面接において、まず大切なのは事前の情報収集と準備です。どのような準備が必要か詳しく見ていきましょう。

志望先の概要やアクセスなどの情報収集

調べておくべき項目
・志望先の理念・方針・特徴
・志望先の住所
・自宅から志望先までのアクセス・所要時間・交通手段 など

まずは、志望先の理念・方針、提供する医療サービスの特徴、地域における役割などを下調べしておきましょう。これらは、志望先の病院やクリニックのホームページなどで把握できます。面接では採用担当者と向かい合って話すため、基本情報は頭に入れておくことが大切です。

また、志望先の場所や自宅からのアクセス方法、交通手段なども確認しておく必要があります。当日は遅刻せず、余裕を持って臨めるように準備しましょう。

面接当日の持ち物の準備

面接当日の主な持ち物
・応募書類(履歴書、職務経歴書など)
・看護師免許の写し
・メモ、ノート
・筆記用具
・印鑑
・腕時計
・志望先から指定されている持ち物 など

面接当日の忘れ物を防ぐため、前日までに必要な持ち物を準備しておきます。志望先から指定されている持ち物や履歴書、職務経歴書はもちろん、筆記用具やメモ帳も忘れずに持参しましょう。

また、面接会場でスマートフォンを使用すると、悪い印象につながるおそれがあります。腕時計を身に着けるようにしましょう。

面接当日の服装・身だしなみの準備

項目 心がけるべきこと
服装 ・黒色、濃紺、ダークグレーなど濃い色のスーツを着用する
・インナーは白色のシャツまたはブラウスを着用する
・ヒールが低い黒のパンプスを選ぶ
メイク ・健康的に見えるナチュラルメイクを心がける
・派手なメイク、ノーメイク、ネイルは控える
・清潔感を意識する
髪型 ・長い髪は後ろでひとつにまとめる
・前髪が目にかからないよう整髪料やピンですっきり整える
・明るすぎるヘアカラーは避ける

面接当日の服装や身だしなみは、第一印象を左右する重要な要素です。上記の点に留意し、しっかりと整えて面接に臨みましょう。

基本的には服装、メイク、髪型を総合して、清潔感のある身だしなみに整えます。アクセサリーは、結婚指輪以外のものは外しましょう。バッグは黒または暗い色のシンプルなものが望ましいです。

また、どうしてもスーツが用意できなかった場合は、量販店などでスーツに近いジャケットやシャツ、ボトムスを用意しましょう。私服を指定された場合でも、派手な色やデザインのものは避けることが重要です。

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看護師の面接対策2.面接当日の流れ・マナー

看護師の面接対策2.面接当日の流れ・マナー

看護師の面接において、社会人としてのマナーをしっかり守ることは重要なポイントです。以下で、面接当日の流れやそれぞれのマナーについて解説します。

面接当日の一般的な流れ

1.受付に面接に来たことを伝える
2.待機する
3.入室
4.面接
5.退室
6.面接終了

上記は面接当日の一般的な流れです。

はじめに、志望先の受付で面接に来たことを伝えましょう。その後控え室で待機し、面接官に呼ばれたら面接を行う部屋へ入室します。入室したら自己紹介から始め、面接がスタートします。面接が終わったら退室して終了です。

以下で、それぞれのマナーについて解説します。

受付〜待機中のマナー

内容 気をつけるべきマナー
受付 ・志望先へは面接開始時刻の10分ほど前までに到着する
・面接時間の5分ほど前に受付を行う
・受付で「〇時から面接のお約束で伺いました、○○(名前)と申します」と伝える
待機中 ・姿勢よく、マナーを守って静かに待機する
・スマートフォンは使用しない

志望先には、面接開始時間の10分ほど前までに到着するように余裕を持って出発しましょう。

建物の中に入る前に必ずスマートフォンの電源を切り、面接の約束をしている時刻の5分ほど前に受付へ声をかけます。

待機中も見られているものと考え、よい姿勢で過ごしましょう。スマートフォンを見るなどの行動は印象を悪くするためNGです。

入室のマナー

内容 気をつけるべきマナー
面接官のいる
部屋に入るケース
・ドアを3回ノックし「どうぞ」と返事があったら「失礼します」と声をかけて入室する
・ドアを閉めるときに面接官にお尻を向けないよう注意する
・入室後「○○(名前)と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶する
・面接官から着席を促されるまで座らない
部屋で面接官を
待つケース
・入室後、入り口近くの下座に立って面接官を待つ
・面接官が入ってきたら、上記と同様に挨拶する

応募先によって、案内された部屋の中に面接官がすでにいるケースもあれば、部屋の中で面接官を待つケースもあります。

自分が面接官のいる部屋に入る場合は、ドアを3回ノックし「どうぞ」と返事があったら「失礼します」と声をかけて入室します。一方で、先に部屋に入室し面接官を待つ場合は、ドアに近い位置の「下座」に立つか、着席の指示があった場合は座って待ちましょう

面接中の話し方・振る舞い方のマナー

内容 気をつけるべきマナー
言葉遣い ・敬語の使い方など、言葉遣いに間違いがないように注意する
・「えーっと」や語尾を伸ばす等、面接にふさわしくない話し方をしない
・聞き取りやすい大きさ・スピードで話す
・明るくハキハキと話す
目線 ・面接官の目をしっかり見て話す
表情 ・口角を上げて笑顔を意識する
姿勢 ・背筋をまっすぐ伸ばす

全体を通して正しい敬語、言葉遣いを心がけ、明るくハキハキとした声で話すようにしましょう。面接中の話し方は、第一印象を大きく左右します。鏡を使ったり、動画撮影をしたりして練習するのもおすすめです。

また、緊張するあまり、早口になってしまわないよう気を付けましょう。意識してゆっくりと話すのがポイントです。

退室〜面接終了後のマナー

内容 気をつけるべきマナー
退室 ・面接の最後に、着席したまま「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお礼を言ってお辞儀する
・立ち上がり、椅子の横で「失礼いたします、ありがとうございました」と再度お辞儀する
・ドアの前まで行き「失礼いたします」と言い、退室する
面接終了後 ・施設を出るまでスマートフォンの電源を入れたり、髪をほどいたりしない
・すれ違うスタッフに挨拶する
・面接官やスタッフが出口まで見送ってくれる場合は帰り際に挨拶とお辞儀をする

面接を終えたら、着席した状態と椅子から立った状態でそれぞれお礼とお辞儀をします。面接官の目を見て笑顔でお礼を言いましょう

また、面接が終わったからといって、身なりや態度に気をつかわなくなると印象を悪くします。建物を出るところを職員に見られているケースもあるため、面接後も気を抜かないように注意しましょう。

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看護師の面接対策3.よく聞かれる質問&答え方

面接対策として、頻出の質問に対する回答を準備しておくことは非常に重要です。面接に落ち着いて臨むための材料にもなるため、ひとつでも多く準備しておきましょう。

看護師の面接で聞かれる頻出質問

確実に聞かれる質問
【頻出度:高】
・自己紹介をお願いします
・志望動機を教えてください
・ご自身の自己PRしてください
・これまでの経験やスキルを聞かせてください
・転職を決めたきっかけを教えてください
・あなたの長所と短所を聞かせてください
よく聞かれる質問
【頻出度:中〜高】
・看護師を目指した理由は何ですか
・理想とする看護師像を教えてください
・当院の理念や方針に対する考えを教えてください
・患者さまとの印象的なエピソードを教えてください
・将来の目標や理想の働き方を教えてください
・希望の配属先を教えてください
・夜勤や残業などは可能ですか
備えておきたい質問
【頻出度:低〜中】
・過去にインシデントの経験はありますか
・今後のライフプランを教えてください
・他に選考が進んでいる志望先はありますか
・希望以外の配属先になった場合はどうしますか
・普段の休日はどのように過ごしていますか
・転職まで期間が空いた理由は何ですか
・パート勤務をご希望ですが、急なシフト変更は可能ですか

看護師の面接で確実に聞かれる質問は、自己紹介や志望動機、これまでの経験に関するものなどです。

志望動機については、志望先の特徴をよく理解して具体的な理由を述べることで、より魅力的な回答につながります。頻出の質問に対する回答を用意するだけでなく、どんな質問にもスムーズに回答できるように備えておきましょう。

上記のような頻出の質問に対する具体的な解答例は以下の記事でご紹介しています。以下記事を参考に、自分の言葉で回答を用意してみてください。

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看護師の面接で聞かれる質問&回答例20選!対策必須の逆質問や受け答えのコツを解説

質問に答えるときのポイント

  • 結論からわかりやすく、簡潔に答える
  • 回答に一貫性を持たせる
  • ネガティブな内容はポジティブに言い換える
  • 回答を丸暗記せず自分の言葉で話す
  • 待遇面に関する話はしない
  • 質問に答えるときは、まず結論から述べ、その後に理由や具体例を補足すると言いたいことが伝わりやすくなります。退職理由などネガティブな話であっても、ポジティブな言葉に言い換えるのがポイントです。自信を持って話すようにすると、よい印象につながります。

    また、用意した回答を丸暗記してそのまま話したり、待遇面に関する直接的な内容を言ったりすることは避けましょう。履歴書や職務経歴書に書いた内容と、話す内容にブレがないよう、回答には一貫性を持たせることが重要です。

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    答えにくい質問をされたときの対処法

  • 「考えをまとめるのに少しお時間をいただきたいです」と申し出る
  • 「どのような意図のご質問か、お聞きしてもよろしいでしょうか」と質問を聞き返す
  • 「知識不足で恐縮ですが、今おっしゃった○○について教えていただけますでしょうか」と質問する
  • 面接で答えにくい質問をされた場合には、まず冷静に受け止め、少し考える時間を取ることが大切です。緊張感のある中で想定外の質問をされると、つい長時間無言になってしまう人もいるかもしれません。そうならないために、上記の対処法を覚えておきましょう。

    正直に考えをまとめる時間がほしい旨を申し出るほか、質問の意図を明確にするために聞き返すのも一つの手です。予想外の質問への対応力も見られているため、さまざまなケースを想定しておく必要があります。

    看護師の面接対策4.逆質問

    逆質問のOK例 ・入職までにどのようなことを勉強、準備しておくとよいでしょうか?
    ・院内の勉強会はどれくらいの頻度でありますか?
    ・看護師さんはどんなスケジュールで働いていますか?
    ・看護師さんは何名働いていますか?
    ・どのくらいの経験年数の看護師さんが多いですか?
    逆質問のNG例 ・「特にありません」と言う
    ・給料、休暇や福利厚生に関する質問
    ・調べればすぐわかる質問
    ・すでに説明を受けた質問
    ・業務や職場とは関係のない質問

    看護師の面接では、基本的には逆質問の機会があります。逆質問のよい例と悪い例について、以下で詳しく見ていきましょう。

    逆質問のOK例

  • 入職までにどのようなことを勉強、準備しておくとよいでしょうか?
  • 院内の勉強会はどれくらいの頻度でありますか?
  • 看護師さんはどんなスケジュールで働いていますか?
  • 看護師さんは何名勤務していますか?
  • どのくらいの経験年数の看護師さんが多いですか?
  • 逆質問では、入職までの準備や職場の雰囲気、具体的な業務内容について質問するのがおすすめです。実際に勤務している看護師の人数や年齢層、経験年数を質問することで、職場の雰囲気を把握することにつながります。新しい職場に馴染もうとする姿勢を印象づけられるでしょう。

    逆質問は、面接官に志望先への関心や熱意を示す機会でもあります。適切な質問をすることで、仕事に関する積極性や興味、向上心をアピールできるでしょう。

    逆質問のNG例

  • 「特にありません」と言う
  • 給料、休暇や福利厚生に関する質問
  • 調べればすぐわかる質問
  • すでに説明を受けた質問
  • 業務や職場とは関係のない質問
  • 給与や休暇、待遇に関する質問は避けましょう。条件面ばかりに興味がある人物に見えてしまうおそれがあります。

    また、よくあるのが「特にありません」と答えてしまうことです。志望先に興味がなく、やる気がない印象を与えてしまうため避けましょう。

    なお、事前に用意した質問内容を面接中に説明されてしまうケースも考えられます。この場合は、説明を受けたうえで内容を深堀りした質問にすることが大切です。

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    看護師の面接の逆質問で何を聞く?好印象の例文や準備することを徹底解説

    看護師の面接で採用担当者は何を見ている?

    看護師の面接で採用担当者は何を見ている?

    看護師の面接対策をするために、面接官が見ているポイントを押さえておきましょう。以下で一つひとつ解説します。

    コミュニケーション能力

    看護師の面接では、スキルや経験だけでなく、コミュニケーション能力や職場への適応力も重要視されます。

    看護師は患者さまへの対応を行うだけでなく、看護師同士や他職種とも関わります。そのため、コミュニケーション能力があるかどうかは重要なポイントです。

    応募者の表情や振る舞い方

    面接官は、応募者の表情や振る舞い方から、その人の人柄や性格が職場の雰囲気に合うかどうかを見ています。

    緊張で表情が硬かったり、暗い表情をしていたりすると「うちの職場には合わない」とマイナスな印象を持たれる可能性もあります。常に明るい表情や振る舞いを意識し、笑顔を心がけるようにしましょう。

    受け答えするときの姿勢

    面接官は、応募者の受け答えの姿勢や雰囲気からも、活躍が期待できそうか、求めている人材に合っているかを見ようとしています。

    一般的に、姿勢がよい人に対しては「真面目そう」「礼儀正しそう」などよい印象を持ちやすいです。しかし、猫背や椅子に深く腰かけてもたれかかるなど姿勢が悪いと「ルーズ」「暗い」「横柄」など悪い印象を持ちやすいため注意しましょう。

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    看護師の面接で受かる人・落ちる人の違いは?

    受かる人の特徴 ・志望先が求める人物像と一致している
    ・コミュニケーションスキルが高い
    ・姿勢、表情、マナーがよい
    落ちる人の特徴 ・志望動機や自己PRが曖昧で熱意が感じられない
    ・コミュニケーションに問題がある
    ・マナーが悪い

    看護師の面接では、絶対に受かる・落ちると判断できるような指標はありません。

    ただし、面接で落ちる人は共通して、志望動機や自己PRが曖昧、熱意が感じられない、コミュニケーションやマナーに問題がある、などの特徴を持っていることが多いです。

    志望先への内定を目指すなら、事前準備を徹底し、基本的なマナーを守り、この職場で働きたいという熱意を伝えることが大切です。

    もし面接対策に不安があるなら、転職サポートの活用をおすすめします。ナースステップなら、面接の練習や事前の対策に加え、応募書類の添削、条件交渉など幅広く対応しています。下記サイトからぜひチェックしてみてください。

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    看護師の面接準備でやるべきことは、事前の情報収集、当日の流れとマナーのおさらい、よく聞かれる質問に対する回答の準備、逆質問対策の4つです。面接官は応募者のコミュニケーション能力や表情、姿勢をよく見ています。これらのポイントを押さえ、自信を持って面接に臨みましょう。

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