クリニック看護師の仕事内容は?メリット・デメリットや転職のコツを紹介

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クリニック看護師の仕事内容は?メリット・デメリットや転職のコツを紹介

記事掲載日:2025/08/19

クリニック看護師の仕事内容は?メリット・デメリットや転職のコツを紹介

クリニックは看護師の転職先として人気の職場です。この記事では、クリニックでの仕事内容や病院勤務との違い、クリニックで働くうえでのメリット・デメリットなどをわかりやすくご紹介します。実際にクリニックで働いた看護師の体験談や転職活動を進めるうえでのポイントもお伝えしています。「クリニックで働いてみたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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クリニックで働く看護師の主な仕事内容

クリニックで働く看護師の主な仕事内容
  • バイタルチェック(血圧、体温、脈拍、呼吸)
  • 点滴、採血、注射
  • 受付業務
  • 器具の管理
  • 事務作業
  • 清掃 など
  • クリニックで働く看護師の主な仕事内容は、医師の診療補助です。具体的にはバイタルチェックや問診、採血などの処置、検査準備、服薬指導などがあります。

    クリニックは小規模な施設が多いため、受付や事務、清掃などを担当することもあります。スタッフが少ない分、幅広い業務に関わる一方で、患者さまとじっくり関係を築けるのも魅力です。具体的な仕事内容は、クリニックによって異なります。

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    クリニックで働く看護師の1日【スケジュール例】

    8:30〜 出勤
    ミーティングや清掃など
    9:00〜 午前の診察開始
    (問診・バイタルチェック、診察補助、受付業務、採血・点滴、検査補助、服薬指導など)
    13:00〜 午前の診察終了・休憩
    (器具の片づけや医療機器・薬品・消耗品の管理、他院・施設からの問い合わせ対応など)
    15:00〜 午後の診察開始
    (午前中と同様に問診やバイタルチェック、診察補助、受付業務、採血・点滴、検査補助、服薬指導など)
    18:00〜 午後の診察終了
    (カルテ管理や消耗品の補充、書類作成、清掃など)
    18:30〜 退勤

    クリニックで働く看護師の一日は、上記のスケジュール例のように進みます。診察が始まると、医師の補助や問診、患者さまへの指導などで慌ただしくなる時間帯です。

    昼休みは午後の診察まで比較的ゆとりがあり、自宅が近い方は自宅で休憩を取ることもあります。午後は午前よりも落ち着くことが多く、患者さまとのコミュニケーションに時間を充てるほか、備品の補充・書類作成など日によって異なります。

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    【比較】クリニックと病院・病棟で働く看護師の違い

    クリニック 病院・病棟
    看護師の数 数人 各病棟20人ほど
    主な仕事内容 診療の補助など 治療の補助・身のまわりのケア
    患者さまの重症度 比較的軽症 中等度〜重症
    看護師の働き方 日勤のみ 交替勤務
    勉強会・研修の機会 ほとんどない 定期的にあり

    クリニックと病院・病棟で働く看護師の主な違いは上記のとおりです。病院・病棟では夜勤ありの交替勤務を多くの人数で回します。クリニックは日勤のみであることがほとんどで、一緒に働く看護師は少数です。

    仕事内容も大きく異なり、クリニックでは比較的軽症の患者さまに対する診療の補助などのケアを中心に行います。病院・病棟での仕事内容に比べて負担は少ないです。

    しかし、クリニックの看護師は、少ないスタッフでクリニック内のすべての業務に対応しなければなりません。職場によっては看護師が自分ひとり、という場合もあります。また、クリニックでは勉強会や研修の機会が少ないケースが多いです。

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    看護師がクリニックで働くメリット5選

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    クリニックと病院とでは、働き方が異なります。ここでは、看護師がクリニックで働く5つのメリットをご紹介します。

    プライベートとの両立がしやすい

    病院に比べて、クリニックの看護師はプライベートとの両立がしやすいでしょう。病院では24時間365日の対応が求められることもあるため、夜勤や休日勤務が必須となることが多いです。

    対してクリニックは、一般的に平日の日中の診療がメインであり、夜間や週末の勤務、勉強会が少ないため、予定や生活リズムを整えやすいというメリットがあります

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    軽症の患者さまが多く、精神的・身体的負担が少ない

    クリニックは、病院に比べて重症度の低い患者さまが来院することが多い場所です。高度な治療が必要な患者さまや重篤な患者さまには、大きな病院への紹介状を書きます。そのため、重症度の高い患者さまを対応する機会が少なく、精神的負担が比較的少なめの職場です。

    さらに、基本的に外来診療のみ行うので、入院患者さまの身体介助といった対応はほとんどありません。身体的な負担も比較的少ないため、体力に自信がない方でも働きやすいでしょう。

    ひとりで臨機応変に対応するスキルが身につきやすい

    クリニックの看護師は、病院や病棟に比べて人数が少ないことが特徴です。日々クリニック内で起こる事態には、看護師として状況に応じた臨機応変な対応が求められます。場合によってはひとりで状況を判断しなくてはいけないことも。

    最初は戸惑うこともありますが、経験を重ねていくうち、さまざまなケースに適切に対応するスキルが磨かれていきます

    自宅周辺で働きやすい

    クリニックで働く看護師は、自宅周辺で職場を探しやすいというメリットがあります。限られた地域にある大きな病院とは違い、クリニックは日本全国に点在。自宅から近い場所で見つけやすく働きやすいため、通勤時間も短縮可能です。

    生活時間を有効に使えるだけでなく、地元の人々とのコミュニケーションも深まり、働きがいを感じる機会も増えるでしょう

    ブランクがある人も働きやすい

    クリニックは業務範囲がある程度決まっています。そのため、急な対応や重症度の高い患者さまへの処置が少なく、ブランクのある看護師でも安心して働き始めやすい環境です。

    また、スタッフ同士の距離が近く相談しやすい雰囲気がある点も、復職を考える方にとって心強いポイントと言えるでしょう。

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    看護師がクリニックで働くデメリット3選

    次に、病院と比較した場合のクリニックで働くデメリットをご紹介します。デメリットを解消するワンポイントアドバイスも記載しているのでぜひご参考ください。

    病院看護師に比べて年収・給料水準が低い

    クリニック 病院
    平均年収※1 約404万円程度 約520万円程度
    平均月収※2 約28万円程度 約34万円程度

    出典:厚生労働省 「第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告(令和5年実施)

    ※1「平均給料年(度)額+賞与」で1,000円以下を切り捨てた金額を記載

    ※2「平均月収は、上記データの平均給料年(度)額を12カ月で割った数値(1,000円以下切り捨て)を記載。扶養手当、時間外勤務手当、役付手当、通勤手当などを含む金額。」

    クリニックで働く看護師の給料は、病院で働く看護師の給料よりも低い傾向にあります。厚生労働省の調査から、クリニックと病院の看護師の年収には100万円以上、月収にしてみると6万円程度の差があることがわかります。

    クリニックでは夜勤や休日出勤がほとんどないため、その差によるものと考えられるでしょう。また、給料だけでなく、福利厚生の面でも一般的にクリニックよりも病院の方が充実している傾向にあります。

    【デメリットを解消するワンポイントアドバイス】

  • 勤務先で手当てがつく資格を取得する
  • 基本給が高めのクリニックを選ぶ
  • インセンティブ制度があるクリニックを選ぶ
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    看護以外の業務が多く専門性を高めにくい

    クリニック勤務は看護以外の業務分担も多いため、専門的なスキルの向上が難しい場合もあります。患者さまの対応だけでなく、予約管理や在庫確認など、多岐にわたる業務を看護師が担当しています。

    看護師としての専門性や技術を深めたい場合は、病院勤務も視野に入れて考えましょう。

    【デメリットを解消するワンポイントアドバイス】

  • 自分で積極的に外部研修に参加する
  • 採血などの処置を多く担当できるクリニックを選ぶ
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    スタッフ同士の距離が近い

    病院に比べてクリニックはスタッフ数が少ないため、職場の人間関係が密接といえます。良好な関係性であれば働きやすいですが、逆に対人関係の問題が生じた場合、解消するのが難しくなる場合も

    また、スタッフ間のコミュニケーションの問題が、クリニック全体の雰囲気に影響しやすいという特徴もあります。クリニックで働く際は人間関係の構築も重要な課題と言えるでしょう。

    【デメリットを解消するワンポイントアドバイス】

  • あまり話せていないスタッフに積極的に話しかける
  • 嫌味などは重く捉えず受け流すようにする
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    経験者に聞いた!クリニック看護師のやりがい・向いている人の特徴

    経験者に聞いた!クリニック看護師のやりがい・向いている人の特徴

    クリニックで実際に働いていた看護師に、仕事のやりがいや向いている人の特徴を聞いてみました。クリニック勤務をご検討中の方は、ぜひご参考ください。

    クリニック看護師のやりがい

  • 地域の医療に貢献しているという実感が得やすい
  • 患者さまと密な関係を築ける
  • 少人数のスタッフで困りごとを解決したときの達成感が味わえる
  • クリニックに勤務する看護師のやりがいは、クリニックの顔として地域の患者さまから信頼をしてもらえることです。患者さまとの一回のかかわりは短時間でも、かかわる期間が長期にわたることで患者さま個人のニーズを理解し、適切な対応ができるようになります。

    また、少人数のチームで運営するクリニックでは、全スタッフで協力して難しい問題に取り組みます。うまく解決できたときは、特別な達成感を感じられるでしょう。

    クリニック看護師に向いている人の特徴

  • 自分から仕事を見つけ、幅広い視野でものごとを考えられる
  • フットワークが軽く、臨機応変に動ける
  • 顔色や表情、姿勢などから敏感に患者さまの調子を読み取れる観察力に優れている
  • クリニックの看護師は、地域の患者さまからさまざまな健康相談を受けます。患者さまと過ごす時間は短いものの、顔色や表情から状態を素早く察知する観察力が必要です。

    また、クリニックはスタッフが少なく、急な対応が必要になることも多いので、臨機応変に動ける人が求められています。一人ひとりの業務範囲も広いため、自ら仕事を見つけ、幅広い視点でやるべきことを考えられる人はクリニックで活躍できるでしょう

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    クリニック看護師に求められるスキル・知識

    クリニック看護師に求められるスキル・知識

  • 看護師としての基本的な専門知識・看護スキル
  • 働く診療科ごとに求められる専門知識・看護スキル
  • コミュニケーション能力
  • 事務業務をこなすスキル
  • クリニックの勤務では、看護師としての基礎的な知識と技術が必要です。採血や点滴などすべての処置を一通りこなせるレベルの技術に加え、従事するクリニックの診療科領域の専門知識・技術も欠かせません

    また、クリニックの看護師は地域の患者さまと密接に関わります。少人数のスタッフと円滑に業務を進めるためにも、高いコミュニケーションスキルが必要です。

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    クリニックへ転職する際に注目すべきポイント

    病院からクリニックに転職をする際に注目すべきポイントをお伝えします。クリニックへの転職を検討中の方は、ぜひご参考ください。

    診療科ごとの仕事内容や求められる特性を考える

    【クリニックの診療科】
  • 一般内科
  • 整形外科
  • 眼科
  • 小児科
  • 産婦人科
  • 美容皮膚科・美容外科 など
  • クリニックの診療科は多岐にわたるため、仕事内容や看護師に求められる特性はそれぞれ異なります。転職候補先が専門としている領域から、実際に勤務した場合に必要となるスキルや求められる人物像をイメージしてみましょう。

    転職先を選ぶ場合には、自身の興味やスキルに合った診療科を選ぶのがおすすめです。

    クリニックの方針や理念をしっかり確認する

    クリニックへの転職を考える際、クリニックの方針や理念を確認することは重要なポイントです。患者さまとのコミュニケーションを重視するところや、効率的な診療を重視しているところなど、クリニックによって方針・理念はそれぞれに異なります。

    クリニックごとに運営理念や医療に対する考え方も違うため、自身の価値観や求める職場環境と一致しているかどうかを確認しましょう。

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    雇用条件・職場の雰囲気をチェックする

    クリニックへの転職を成功させるには、応募先について詳しくチェックすることが大切です。クリニックの雇用条件は、病院と大きく異なる場合があります。福利厚生や勤務時間、休日数、社会保険、退職金制度などはよく確認しましょう。

    また、クリニックは少人数で働くため、職場の雰囲気が仕事のしやすさに直結します。見学や面接の際に、スタッフ間のコミュニケーションや職場の雰囲気をしっかりと見ておきましょう。

    転職先の特性に合わせた志望動機・自己PRを考える

    志望動機や自己PRは、「なぜそのクリニックに転職したいのか」が伝わるように作成しましょう転職先の特徴をクリニックのホームページなどであらかじめリサーチし、それを踏まえたうえで作成することがポイントです。

    調べた特徴に合わせて、自分の経験や知識をどのように活かせるか、どう役立てられるかを具体的にアピールすることも大切です。実際のエピソードも交えるとさらに説得力が増します。

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    転職サポートを利用する

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