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看護師の給料は安い?悩む理由や収入を上げる方法・リアルな声をお届け
記事掲載日:2025/04/16
看護師として働く中で、「給料が安すぎる」と感じたことはないでしょうか。今回は看護師の給料が安いのかどうか、さまざまな角度から考えてみます。あわせて、看護師が給料を上げるための方法もご紹介するので、給料に疑問を持たれている看護師さんはぜひ参考にしてください。
- 看護師の給料は安い?【アンケート調査】
- 看護師が「給料が安い」と思ってしまう6つの理由
- 看護師の給料は今後上がる見込みはある?
- 看護師が「今すぐ」給料を上げる方法
- 看護師が「将来的に」給料を上げる方法
- 看護師の給料が高く安定している職場は?
- 看護師が高給与の職場を選ぶときの注意点
- 職場の給料が「安すぎる」と感じたら転職も視野に入れてみましょう
ナースステップは
「なぜ転職するのか」の理由を
明確にするところから一緒に考えます。
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看護師の給料は安い?【アンケート調査】

「給料が低い」と悩む看護師は、実際にどのくらいいるのでしょうか。今回は、「ナースステップ」で看護師の転職サポートを行っている3名のコンサルタントに、転職希望者から多く聞かれる声について伺いました。
今の職場の給料は「安い」と感じている?
「今の職場の給与が安い」という方よりも「今よりも給与を上げたい」という方のほうが多い印象です。
収入面でのご相談はたまに聞く程度に感じます。月のご相談数の中だと、大体1割程度の方が収入面のお悩みがある印象です。
収入面でのお悩みはあまり聞かない印象ですが、「昇給がないので転職したい」という声はよく聞きます。
また、雇用形態によって収入が大きく変わるため、給与全体よりも「夜勤手当が少ない」や「残業手当がみなし残業として換算されてしまい、ほぼサービス残業になってしまっている」という声があります。
ナースステップのサービスの利用者さまからは、給料が安いというお悩みを頻繁に聞くことは少ない傾向です。実際には「給料が安い」というよりも、「今より収入を上げたい」「今の職場では昇給が期待できない」といった悩みが多いことがわかりました。比較的高い水準の給与であるものの、さらに高収入を目指したいと考える方もいるようです。
また、収入面の悩みとは別に、業務内容や人間関係などの理由で転職を考えている方が多い傾向が見られました。
「給料が安い」と感じる理由は?
「拘束時間や業務量に対して給与が見合わない」
「賞与・昇給が見込めない」
「夜勤回数が減ったことで夜勤手当・年収が大幅にダウンした」
などのお悩みを理由に、給料が安いと感じてしまう方が多い傾向にあります。
「給料が安い」と看護師が感じる理由として、「業務量に対して収入が見合わない」ことがもっとも多く聞かれました。とくに、「残業や持ち帰り仕事、オンコール対応などといろいろ頑張っているのに、給料に反映されない」といった、費用対効果を感じられない悩みを多くの人が持っています。
また、職場の経営上の問題から賞与が減額された、夜勤回数が減り手当額が減少したなど、以前と比べて収入が減ったことで、「給料が安い」と悩んでしまうケースも見られました。
給料を理由に転職を考えたことはある?
収入面の悩みよりも「人間関係」、「ご家庭との両立が難しい」「夜勤がつらい」といった悩みの方が多い印象です。
「業務内容」「人間関係」「通勤距離」の次くらいに収入面のお悩みが多い印象です。収入が低いというよりも「もっと収入が高い職場があるのではないかと思い転職活動をしている」という声が多い印象があります。
転職理由は以下の順に多いと感じます。
1位:雇用形態を変えたい(夜勤なしにしたい等)、休みを多くしたい
2位:人間関係
3位:給与
転職理由として給料の悩みを挙げる看護師もいますが、転職を考える一番の理由は別であることが多いようです。転職を決断するきっかけとしては、「人間関係」や「業務内容」に関する悩みがより多く聞かれています。このような悩みを解決したうえで、収入アップを目指したいと考える看護師が多く見られます。
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看護師の平均年収
職種 | 平均年収 |
---|---|
看護師 | 約508万円 |
全職種 | 約506万円 |
保健師 | 約451万円 |
助産師 | 約566万円 |
准看護師 | 約407万円 |
診療放射線技師 | 約536万円 |
臨床検査技師 | 約508万円 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | 約432万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
※年収は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」の1万円未満を切り捨てて記載しています。調査で使用されている語句の定義については、厚生労働省のサイトでご確認ください。
厚生労働省に調査によると、看護師の平均年収は約508万円です。全職種の平均年収が約506万円であるため、平均年収で比較すると高いほうといえるでしょう。
さらに、上記の表を見てみると、医療関連の他職種と比べても平均年収は比較的高めの水準であることがわかります。
ではなぜ、「給料が安い」と悩む看護師がいるのでしょうか。
主に考えられる理由を、以下で詳しくご紹介します。
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看護師が「給料が安い」と思ってしまう6つの理由
他の職種と比べて、平均年収が高いにも関わらず、看護師が「給料が安い」と感じてしまうには上記のような理由があります。それぞれ、詳しく解説します。
仕事内容・業務量・拘束時間に対して割に合わない
看護師は人の命を預かるため、責任が大きい職業です。加えて、業務内容は患者さまへの直接的な看護だけでなく、看護計画の作成や診療の補助など多岐にわたります。
最新の医療技術についていくために、業務外に勉強会を開催している職場も、少なくありません。体力的な負担が大きく、加えて精神的なストレスもあることから、「給料が割に合わない」と感じてしまう人が一定数いるのでしょう。
とくに、夜勤がある職場だと、拘束時間も長く生活リズムの乱れも伴うため、負担に感じてしまいやすいと考えられます。
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経験や年齢に応じた昇給率が低い
年齢階級 | 看護師の平均年収 | 全職種の平均年収 |
---|---|---|
20〜24歳 | 約401万円 | 約335万円 |
25〜29歳 | 約474万円 | 約414万円 |
30〜34歳 | 約487万円 | 約463万円 |
35〜39歳 | 約485万円 | 約513万円 |
40〜44歳 | 約521万円 | 約548万円 |
45〜49歳 | 約551万円 | 約575万円 |
50〜54歳 | 約566万円 | 約599万円 |
55〜59歳 | 約585万円 | 約605万円 |
60〜64歳 | 約477万円 | 約462万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
看護師は、他の職種に比べて昇給率が低い傾向にあります。経験を積んでも昇給が期待できないことが、モチベーションの低下につながっているようです。
年齢ごとに全職種の平均年収と比較してみると、20代前半から30代前半までは看護師の平均年収は全職種よりも高いことがわかります。しかし、30代後半以降は、看護師よりも全職種の方が平均年収は高くなります。
夜勤手当も含めた年収なので、「給料が安い」と感じるのは仕方ないことかもしれません。
残業代や各種手当を正当に受け取りにくい
看護師は職場によって、「サービス残業が当たり前」となっているケースがあります。たとえば、「残業はあなたの段取りが悪いせい」と上司から言われ時間外勤務申請を認められない、ということがあるようです。
このようなことは、残業以外に、危険手当や資格手当などの申請でも見受けられます。各種の手当が充実しているのに、実際は申請しにくい現状が看護師の給料を低くしている一因となっています。
業務時間外に研修・勉強会へ参加することも多い
看護師は仕事上、常に最新の医療知識を習得する必要があります。そのため、業務時間外に研修や勉強会への参加を求められることも多いです。
職場にもよりますが、このような活動の時間が給与に反映されない場合、負担感を感じる原因となりやすいでしょう。また、家庭やプライベートの時間を削って仕事をすることになり、頻繁であれば「給料に見合った働き方ではない」と不満が高まることもあるようです。
働く地域や職場ごとの給与差が大きい
看護師の給与は地域や職場によって大きく異なり、地域ごとの医療需要や施設の規模にも影響されます。たとえば、都市部では看護師の給与は高い傾向にある一方で、地方では低く抑えられる傾向があるでしょう。
また、同じ地域内であっても、病院やクリニック、訪問看護など、職場の規模が異なれば給与水準も変わってきます。このような条件の違いで看護師の給与に差が出るため、給与が低い条件で働く看護師もいます。
看護師の給料は今後上がる見込みはある?

このようになかなか給料があがりにくい現状がある看護師ですが、今後、給料があがる見込みはあるのでしょうか。以下では、給料が増える見通しについて解説します。
令和6年度からベースアップ評価料が新設されている
看護師の給与改善の動きとしては、令和6年の診療報酬改定で「ベースアップ評価料」が新設されています。これは、医療従事者の給与のベースアップを確実に進めていくための国の施策で、令和6年度に2.5%、令和7年度に2.0%のベースアップをする条件で算定できる評価料です。
看護師も対象職種であり、上記の数値がすべて基本給に反映されれば、大幅な賃金アップが見込めることになります。ただし、ベースアップ評価料の運用方法は職場によって異なっており、すべての医療機関で足並みが揃っているわけではありません。
看護師の給料は「診療報酬」と「病院の財政」に左右される
看護師の給料は、基本的に診療報酬から捻出されています。診療報酬は病院の収益であり、人件費に充てられるほか、設備への投資などにも使われている財源です。
また、人件費のうち医師への報酬は高額で、とくに、病院の経営が不安定な状況では看護師の報酬を高くすることまで手が回らないのでしょう。その結果として「看護師の給料が低く、なかなか上がらない」という現状につながっていると考えられます。
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看護師が「今すぐ」給料を上げる方法
看護師が給料を上げる方法のひとつとして、夜勤が苦でなければ、夜勤やオンコールの回数を増やしたり、夜勤専従になったりする選択があります。夜勤を増やすとその分の手当が基本給に上乗せされるため、給料を比較的早く上げることが可能です。
訪問看護をしている人は、訪問件数を増やすことを上司に相談するのもよい方法でしょう。また、勤務している職場の就業規則で副業が許可されている人は、副業をしてみるという選択肢があります。ただし、副業がOKかどうかは職場ごとにルールが異なるため、注意が必要です。
また、副業をする場合は本業に負担をかけないよう注意しましょう。
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看護師が「将来的に」給料を上げる方法
将来的に給料アップを目指す人は、専門看護師や認定看護師などの専門資格を取得するとよいでしょう。資格手当の対象になるだけでなく、資格を持っていることにより好待遇で転職できる可能性もあるため、おすすめです。
また、キャリアアップを目指している方は、管理職を目標にしましょう。看護師の管理職は役職手当の対象であり、大きな給料アップが見込めます。ただし、看護師の役職はポストに限りがあるため、現在の職場でキャリアアップが難しいという人は転職も視野に入れましょう。
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看護師の給料が高く安定している職場は?

看護師の給料は安いところばかりなのでしょうか。実は、給料が高く安定している職場がありますので、以下で詳しく紹介していきます。
訪問看護ステーション
こんな看護師におすすめ! |
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・主に日勤のみの仕事を希望する人 ・プライベートと両立したい人 |
訪問看護ステーションは基本的に日勤のみの職場でありながら、給料水準が比較的高い特徴があります。訪問看護の仕事は、患者さまの自宅を訪問してケアを提供するため、病院勤務とは異なり、曜日固定や半日勤務など柔軟な働き方も可能です。
また、オンコール対応がある事業所の場合、職場の規定に沿ってオンコール手当も支給されます。そのほか、患者さまの生活の場で、その人のライフスタイルに寄り添ったケアを提供できることが魅力です。
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訪問看護師の仕事内容と役割は?やりがい・給料・スキル・将来性を一挙解説
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美容クリニック
こんな看護師におすすめ! |
---|
・夜勤なしで高収入を希望する人 ・美容に関心が高い人 ・営業が得意な人 |
美容クリニックは自由診療が中心であるため、保険診療中心の医療機関に比べて基本給が高い特徴があります。中にはインセンティブ制度を導入しているクリニックもあり、サプリメントなどの営業成績に応じて、さらなる収入アップを目指せます。
また、入院施設はほとんどの場合でないため、日勤のみの勤務が可能です。ケアの提供がお客様の美につながり喜んでいただけることや、社割で自身も施術を受けられるのが嬉しいポイントです。
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規模の大きな病院
こんな看護師におすすめ! |
---|
・最新の医療技術を学びスキルアップしたい人 ・キャリアアップを目指している人 |
規模の大きな大学病院などは、高度な医療を扱うことが多く、看護師の給与水準が高めの傾向があります。また、小規模の医療機関に比べ、福利厚生が充実しているのも嬉しいポイントです。
大きな病院ではその特性から最新の医療技術を学ぶため、研修などの機会が多く設けられています。そのため、看護師としての専門性をより高めたい方にはおすすめです。
さらに、大きな病院では管理職のポストも多い傾向にあり、将来キャリアアップを目指し人にも向いているといえます。
看護師が高給与の職場を選ぶときの注意点
看護師が高給与の求人に転職を考える時には、注意する点もあります。高給与の求人には、何か理由がある場合もあるからです。
求人票に「月収〇〇万円」と記載がある場合、その金額だけで判断することは避け、基本給や手当の内訳を詳しく確認するようにしましょう。さらに、高給与の職場の中には離職率が高く、定着してくれる看護師がいないために高給与の求人を出している場合があります。聞きにくいかもしれませんが、離職率を確認してみるのもよいでしょう。
そのうえで、自分にとって働きやすい環境の職場かどうか、実際に見学してみるのもおすすめです。
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職場の給料が「安すぎる」と感じたら転職も視野に入れてみましょう
看護師の給料は、平均年収で見れば一般的には高いといえますが、仕事内容や昇給率、地域差などを考えると決して高くはありません。働きに見合った収入が欲しいと考えるのは、一生懸命、看護の仕事と向き合っている者として、当然のことでしょう。もし、現在の職場で高収入が望めないという場合は、転職を考えてみるのもひとつの方法です。好条件の職場探しをナースステップがお手伝いいたします。
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