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看護師を辞めたい!よくある理由と辞めるべきサイン、対応方法を解説

記事掲載日:2022/10/06

看護師を辞めたい!よくある理由と辞めるべきサイン、対応方法を解説

「看護師を辞めたい」と思う方は少なくありません。看護師の業務の性質上、ストレスを抱えて追い詰められてしまうことはよくあります。

ただ、やりがいや免許取得に費やした費用等を考えると、本当に辞めるべきか悩んでしまうことも。そこで、辞めたいと考えている看護師の方へ向けて、事前に知っておきたい項目や転職について紹介します。

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看護師辞めたい!私、辞めてもいい?

この記事のポイント

・看護師の仕事が「しんどい、辞めたい」と思う人は多い

・特に新人の場合は不慣れなため、辞めたいと思いやすい

・仕事に慣れることで、辞めたいという気持ちは収まることもある

・心身に異常がある場合や職場環境が劣悪な場合は、職場を変えることを検討しよう

・辞める理由を明確にし、後悔のない転職活動をしよう


看護師を辞めたいと思う9つの理由

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●職場の人間関係が合わない

●医師との連携がうまくいかない

●ミスばかりで向いていないと感じる

●命を扱うことの精神的な負担が大きい

●夜勤が多い・人手不足で肉体的な負担が大きい

●仕事内容に給料が見合わないと感じる

●患者さまやご家族と関わるのが難しい

●理想の看護ができない

●子育て・介護などのプライベートと両立できない


看護師が仕事を辞めたいと思う理由はさまざまですが、精神的負担・肉体的負担の両方に課題を感じていることも。

看護師が辞めたいと思う理由を8つに分けて紹介しますので、一度ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

職場の人間関係が合わない

コミュニケーションが大事な職場だからこそ、人間関係に悩む看護師は多くいます。他の看護師と性格が合わない、口調や態度がきつい人がいる、職場の雰囲気がトゲトゲしいなどの理由で仕事を続けるのが難しいと感じることも。看護師という職種ではなく、職場の環境に起因する悩みであることも多く、病棟や職場を変えることで解決できることもあります。

医師との連携がうまくいかない

看護師は医師の指示にもとづいて動くため、意思疎通がとても重要になりますが、時には理不尽な態度で応対されることもあるかもしれません。医師といっても性格は人それぞれで、プライドが高く口調のきつい先生もいることでしょう。医師と性格が合わないと思うこともあるかもしれませんが、分かりやすい伝え方や尊重する態度を意識するだけでも関係が良好になることもあります。

ミスばかりで向いていないと感じる

同時に複数の患者さまを受け持ち対応するため、ミスをすることもあるかもしれません。そのようなとき、医療現場では小さなミスが重大な医療事故に繋がるため、厳しく指導されることもあるでしょう。その結果自信を失い、向いてないと感じてしまうことも。たくさんの人に必要とされる社会的意義の大きい仕事だからこその悩みでもあります。

命を扱うことの精神的な負担が大きい

看護師の仕事は患者さまの命に密接に関わるため、大きな精神的な負担を抱える可能性もあります。まず、自分の一つの過ちが患者さまの命を奪ってしまうかもしれないと不安になることもあるでしょう。また、患者さまの病変や死が常に身近にあることによる戸惑いや悲しみなどのストレスを感じることも。人の命を救える仕事であるというやりがいの裏返しでもあります。

夜勤が多い・人手不足で肉体的な負担が大きい

夜勤が多かったり、人手不足で激務が続いたりと、肉体的な負担が大きい職場もあります。また、現場では突発的な業務が発生することもあり、予定外の残業になることも。労働環境が整っていない場合、肉体的な負担から精神状態の悪化につながることもあります。業務に偏りがある場合は職場や上司に相談したり、職場全体の環境が悪い場合は、転職を検討したりするなど無理をし過ぎないようにしましょう。

仕事内容に給料が見合わないと感じる

職場にもよりますが、肉体的にも精神的にも負担が大きい場合、その負担に対して給料が低いと感じることもあるでしょう。特に中堅看護師は一人前として扱われるだけでなく、新人教育を任されるなど、仕事量が増え負担が大きくなる傾向にあります。仕事内容に給料が見合わないと感じることで、別の病院への転職を考えたりする方も少なくありません。

患者さまやご家族と関わるのが難しい

職員同士の人間関係だけでなく、クレームを浴びせられるなど、患者さまやご家族との関わり方に悩む看護師も多くいます。その一部は病気からくる症状である場合もありますが、いずれにせよ心無い言葉は一生懸命仕事に向き合っている看護師には辛いもの。精神的な負担の大きい場合には、早い段階で職場や上司に相談して、1人で抱え込まないようにしましょう。

理想の看護ができない

入職前に思い描いていた看護師像と実際の仕事にギャップを感じることもあるでしょう。例えば、患者さまひとりひとりに対する丁寧で穏やかな看護を想像していたのにも関わらず、業務量に追われ一人一人に満足のいく対応ができないなどのギャップを感じる可能性もあります。 また、総合病院の看護師として就職する場合、必ずしも希望の診療科に配属されるとは限りません。希望の診療科に配属されないことで気持ちの切り替えができず、転職を検討する人も。そのような場合は、上司や先輩に直接相談することで、新しい気づきやギャップを埋めるヒントを得られるかもしれません。

子育て・介護などのプライベートと両立できない

看護師は正職員として働く場合、平日日中のみの勤務ではないなど、家庭との両立が難しい労働環境であることも多いです。退勤後や休日にまとめようと計画を立てても、気力や体力が残っていないことも。子育てや介護、家事などのプライベートでの負担が大きい場合、仕事の継続を困難に感じるかもしれません。ある程度経験を積むことでバランスを取れるようになることもありますが、難しい場合は職場や上司に働き方を相談しましょう。またそれでも良くならない場合は、ワークライフバランスのとりやすい病院や施設への転職を検討したりする手もあります。

看護師を辞めたいときにもう一度考えておくべきポイント

●看護師自体を辞めると、キャリアや経験がほぼ白紙になる

●看護師自体を辞めると、収入が下がる可能性がある

●短期間で辞めると、継続力や耐性がないとみなされかねない

●退職金は、長く勤めるほど高くなることが多い

●お礼奉公中の奨学金返済に、問題が発生する可能性がある

●1年目や2年目の新人のうちは、辞めたいと思うことが多い


看護師を辞めたいと思っても、衝動的に退職届を提出することはおすすめできません。退職前に考慮したいポイントを6つ解説します。

看護師自体を辞めると、キャリアや経験がほぼ白紙になる

看護師という職自体から離れる選択をすると、今まで培ってきたキャリアが白紙になってしまいます。異職種となると未経験者としてのスタートとなるため、改めて仕事やその業界の常識、知識を身につけたりすることが求められます。また、専門学校を卒業している場合、看護という専門的な領域以外の興味や適性のアピールに工夫が必要です。

看護師自体を辞めると、収入が下がる可能性がある

異職種へ転職した場合は、看護師と同等の給料がもらえない場合もあります。令和3年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は約499万円です。一方、令和2年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者1人当たりの年間の平均給与は約433 万円です。さらに、女性の年間の平均給与は293 万円であり、女性看護師が別の仕事に就くと大幅に収入が下がることが想定されます。

短期間で辞めると、継続力や耐性がないとみなされかねない

短期間のうちに職場を離れてしまうと、転職の際など忍耐力のない人と判断される可能性があります。また、新人のうちに転職する場合は、十分なスキルや経験がなく、即戦力にはと判断され不利になる場合も。 短期間で辞める場合は特に転職活動の際に対外的に説明できる転職理由をしっかりと練る必要があります。それには、転職のプロに相談するのがおすすめ。転職をしようという思いを打ち明け、現状を一緒に捉え直し、転職すべきかどうか一緒に考えていきましょう。また、転職するとなった場合には、面接対策や履歴書作成などのサポートも受けられます。

退職金は、長く勤めるほど高くなることが多い

退職金制度を用意している職場であれば、長く勤めるほど支給額が高くなる傾向にあります。また、退職金の計算方法は基本給×勤続年数、固定額×勤続年数、基本給×勤続年数×功績倍率、勤続年数などで求めることが一般的です。 退職金の有無や計算方法は、職場によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。就業規則などで確認ができます。

お礼奉公中の奨学金返済に、問題が発生する可能性がある

お礼奉公とは、病院側が学生の奨学金を負担し、資格取得後にその病院で数年間働くことを義務づけることを指します。例えば、奨学金を支払わない代わりに、3年間指定された病院で働くことが必要などの規定があります。 お礼奉公中を活用して准看護師や看護師の資格を取得した場合、期間内に退職すると奨学金を返済させられるケースもあるので注意が必要です。また、奨学金以外の違約金を求められることも。お礼奉公中に辞めることを悩んだ際はペナルティの有無などを確認しましょう。

1年目や2年目の新人のうちは、辞めたいと思うことが多い

仕事に慣れるまでは、辞めたいと感じることが多いものです。例えば、スキル不足を感じていづらくなったり、人間関係が上手くいかなかったりすることが原因の一つです。しかし、新人のうちに辞めてしまうと、次の受け入れ先や求人の選択肢も少なくなってしまいます。 経験が少ない間は仕事ができないのは当たり前。「向いていない」と思い詰めすぎず、目の前の仕事を丁寧にこなしましょう。 教育体制が不十分と職場環境が理由でスキルや知識が習得できないと感じるときは、教育環境が整っている病院を探してみましょう。また、特に、1年目や2年目で辞める場合は、転職理由や転職先の探し方など、転職のプロに話を聞くのが有効です。

看護師が今の職場を辞めた方がいい4つのサイン

●メンタルやからだの調子に異常を感じている

●職場環境が明らかに悪い

●プライベートに悪影響を与えている

●新たな診療科・職場に興味がわいている


今後の生活やキャリアを考えると、勢いで職場を変えることはおすすめできません。しかし、職場環境に問題がある場合は無理する必要はまったくありません。今すぐ職場を辞めた方がいいときのサインを4つ紹介するので、転職の目安にしてください。

メンタルやからだの調子に異常を感じている

気分が沈む、元気がない、イライラしやすい、理由なく不安、落ち着かない、動悸や息苦しさ、食欲不振、 眠れない など

心身の不調が続く場合は、うつ病や精神疾患の予兆の可能性も。上記のような症状が見られるときは、専門の医療機関に相談することをおすすめします。また、職場でストレスを受けていると感じるときは、厚生労働省の5分でできるストレスセルフチェックで調べてみましょう。

職場環境が明らかに悪い

労働基準法に違反した働き方をしている場合は、今すぐにでも職場を変えた方がいいです。例えば、次のような職場は労働基準法違反です。

●労働時間が1週あたり40時間、1日あたり8時間を超えている

●休日が4週間で4日未満

●法定労働時間や法定休日の基準を超えて働くにもかかわらず、時間外労働・休日労働に関する協定(36 協定)が締結されていない

●時給換算すると都道府県の最低賃金を下回る

●同意なしに賃金が引き下げられた

●規定の給料日に給料が支払われない

●法定労働時間を超えた労働に対して、割増賃金が支払われない

●有給休暇の理由を問われる、理由によっては有給休暇を拒否される

●妊娠や出産を理由に退職を強要される


労働時間や給料に問題がある場合や人間関係が劣悪な場合など、自分一人で職場環境を解決することは簡単ではありません。職場環境の改善が望めない場合は、思い切って職場を変える選択肢もあります。

プライベートに悪影響を与えている

子育てや介護と仕事が両立できないときは、職場や働き方を変えることを検討しましょう。残業がない職場や時短勤務を選択することで、プライベートと仕事を両立しやすくなるかもしれません。 仕事も大切ですが、プライベートの時間も大切です。今いる職場でどうにもならない場合は、職場を変えてワークライフバランスを整えることが、充実した生活を送ることへの近道となります。

新たな診療科・職場に興味がわいている

他の診療科や病院に興味がある場合も、転職を検討する目安となります。仕事や環境を変えることで、より自分に合う仕事や働き方が見つかるかもしれません。 また、自分に合う職場環境を見つけられれば、生き生きと活躍できる可能性が高まります。現在の職場や職種が合わないと感じるとき、そして他に興味のある診療科や病院がある場合は、思い切って転職に踏み出してもよいかもしれません。

看護師を辞める前に試したい対処方法

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●有給を取得して心身を休ませる

●先輩看護師や同僚に相談する

●プライベートの友人に相談する

●部署異動を希望する

●仕事に対する考え方を改める


「これ以上、看護師を続けたくない」と感じても、勢いで辞めてしまうと後悔するかもしれません。看護師を辞める前に一旦試したい対処方法をいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

有給を取得して心身を休ませる

もし有給が残っているならば、一旦休暇を取得してみることをおすすめします。体を休めたり、やりたかったことをやってみたりするだけでも気分転換できるでしょう。また、一時的に職場を離れることで気持ちをクールダウンでき、本当に看護師を辞めるべきかどうか、転職で解決できないかなど冷静に判断することができます。また、メンタルに不安のある人は有給休暇中に心療内科やカウンセリングに行くのもおすすめです。

先輩看護師や同僚に相談する

先輩看護師や同僚など同じ環境にいる人たちに相談することで、仕事の辛さが楽になる可能性があります。悩みを共有できるだけでも仲間がいると思えたり、また同じ悩みを経験してきたからこその対応策を聞いたりすることもできるでしょう。 新人看護師であれば、プリセプターや先輩看護師に相談するのがおすすめです。 ただし、特に先輩に相談するときは忙しい時間を割いてもらうことになるため、相談内容は簡潔に整理しておくのがよいでしょう。

プライベートの友人に相談する

むしろ、職場の先輩や同僚は同じような苦労をし、乗り越えているからこそ相談を切り出したり愚痴を話したりしづらいという方もいるでしょう。また、職場の人間関係に原因がある場合には、関係者には話しづらいと感じることも。そんな時は、看護学校時代の友人に相談するのがおすすめです。職場環境に問題があるかどうか同じ立場で見てもらえるので、転職すべきかどうか判断しやすいでしょう。 また、看護師以外のプライベートの友人に相談してみることで得られる気づきもあります。看護師以外の立場から客観的に状況を見てもらえるため、いつもとは異なる視点で冷静に現状を捉えられます。

部署異動を希望する

どうしても苦手な先輩や医師がいる、業務内容が合わず診療科を変えたいなどの具体的な要望があるときは、部署異動の希望を出してみることも一つの方法です。ただし、部署異動が決まるまでに時間がかかることや、必ずしも希望が通るわけではないことをあらかじめ心得ておきましょう。部署異動を希望しても思うような結果を得られないときは、転職を検討することをおすすめします。

仕事に対する考え方を改める

ミスばかりで看護師に向いていないと感じるときは、仕事ができないことに落ち込まず、仕事に対する考え方を変えることも必要です。特に、新人は仕事ができないことが気になり、「職場の足手まといになっているのでは?」と不安になることもあるでしょう。しかし、新人のうちは分からないことやできないことがあって当然です。また、そのような状態から自分を成長させるには、前向きに仕事に取り組み、知識やスキルを身につけることが一番の近道であることも忘れてはいけません。 また、仕事へのモチベーションが保てないときは、看護師を志した理由を思い返してみましょう。どうしても仕事へのモチベーションが上がらないときは、看護師の仕事は生計を立てるための手段と割り切って考えるのも一つの方法です。

看護師が職場を辞めることを決めたあとの流れ

1.職場を辞める時期の目安をつける

2.転職活動をする

3.上司に退職の意向を申し出る


職場を辞めたいと決意しても、すぐに退職できるわけではありません。

転職活動や今の職場に退職の意向を伝えるにあたっては手順があり、円滑に退職するためには適切に行動する必要があります。看護師が職場を辞める決意をしたあとの流れについてここで確認していきましょう。

1.職場を辞める時期の目安をつける

職場をやめる時期は、二つの観点で決めるとよいでしょう。おすすめは年度末です。

時期を決める際のポイントは2つあります。

1.周囲に大きな迷惑をかけない時期であること

2.メリットを可能な限り感じられる時期であること


まずは、自分の退職で与える職場への影響ができるだけ小さくなる時期かということ。 例えば、年度末や、委員会活動・看護研究の区切りがついたときがおすすめです。反対に職場に人が不足している年末年始や大型連休、同僚が産休や介護休暇などに入ったばかりのタイミングは可能であれば避けた方が良いでしょう。

また、できるだけ辞める自分にとってもメリットが大きい時期に退職をするというのも考えるべきポイント。例えば、求人が増える時期を踏まえその時期に転職活動を行う前提で退職時期を決める、また、ボーナスがもらえるタイミングの後辞めるなどです。上記2つの観点から考えると年度末がおすすめの時期といえます。

2.転職活動をする

新しい職場で働き始めたい時期の3か月前までには転職活動に着手。 特に12~1月、7~8月に転職活動を始めるのがおすすめ。

年度末に退職する看護師に代わる人材を探すため、2~3月は病院やクリニック等で採用強化される期間です。

転職活動は3カ月程度かかるといわれているため、年度末の採用を見越して12~1月に情報収集含め転職活動を開始するとよいでしょう。また、10月ごろは院内異動の時期であり、病院・クリニックが、人手が欲しいと思い始めるタイミングであるため、秋頃の採用を見越して7~8月から転職活動を始めるのもおすすめです。

具体的な転職の方法については看護師が転職するときにやるべきことで詳しく紹介しています。ぜひ参考にして、転職活動を成功させましょう。

3.上司に退職の意向を申し出る

3か月前までに直属の上司に退職の意向を伝えられるのがベスト。 ただ、どうしてもすぐ辞めたい場合は伝えてから2週間で辞められる。

退職の意思は直属の上司にまず伝えるというのが基本です。まず、申し出る前に、退職の申し出について決まりがないか就業規則を確認しましょう。就業規則に、退職の意思を伝える時期や退職届を提出する時期について記載されていることがあります。一般的には、まず口頭で上司に伝えてから退職願を提出する順番が多いです。なるべく円満退職を目指し、職場の風習に合わせましょう。

辞める意思は早めに伝えるのも基本です。ベストは3か月より前に行うこと。ハラスメントを受けていたりストレスによる体調不良を起こしていたりするなどの理由で数か月の継続が難しい場合を除き、少なくとも1~2か月前など日数に余裕をもって職場に意思を伝えます。辞める直前に退職の意思を伝えると、引き継ぎや欠員補充なども十分にできず、職場に迷惑をかけてしまいます。 退職日を決めたら、正式な退職届の提出日や業務の引き継ぎ、シフト(有給消化)など退職までの対応を職場と確認・調整しましょう。

また、上司に止められるケースもありますが、退職できないということはありません。法律では、正職員などは雇用解約を申し入れて2週間後には退職できると定められています(ただし、給与形態や雇用形態によっては2週間前の申告では退職できない場合もあるので、注意が必要です)。しかし、法律上2週間で退職できるとはいえ、イレギュラーなケースです。2週間で退職するのは、やむを得ない場合の最終手段と考えておくのが良いでしょう。

看護師が転職するときにやるべきこと

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●辞める理由をはっきりさせる

●看護師の仕事を続けるかどうか決める

●キャリアプランを明確にする

●求人サイトで探す

●転職コンサルタントに相談する


転職には多大なエネルギーを使います。短期間での転職を繰り返すことを避けるためにも、自分に合う転職先を見つけることが重要です。転職先を決める前にやるべきことを紹介するので、ぜひ参考にして自分に合う職場を見つけてください。

辞める理由をはっきりさせる

仕事を辞める理由がはっきりしていれば、次の職場を決める軸も明確になります。「自分がよりいきいきと仕事するには、何が重要なのか」ということをしっかりと事前に見極めておくことで、次の職場でのミスマッチも少なくなるのです。また、辞める理由を面接時にポジティブに言い換えることができれば、好印象を与えられることでしょう。 自分で考えたり、人と話したりとはっきりさせる方法は人それぞれですが、出てきた要素を書き出して可視化し、言語化できる状態にしておくことが大切です。

看護師の仕事を続けるかどうか決める

辞める理由がはっきりしたら、看護師の仕事を続けるかどうか考えてみましょう。ポイントは、現在抱えている問題を解決するために、看護師の仕事自体を辞める必要があるかどうかです。例えば、職場の人間関係や自分のミスに対する自己嫌悪などは、どの仕事についていても悩む人が多いものです。また、現在抱えている問題が、経験を積むことで解決する場合もあるでしょう。 看護師を辞めたいときにもう一度考えておくべきポイント辞める理由を再度確認し、看護師自体を辞めるべきか、看護師として働き続けながらも職場だけ変更するかよく考えましょう。

キャリアプランを明確にする

今後の方向性の大枠が決まったら、今までのキャリアやスキルを振り返り、今後どうしていきたいか計画を立ててみましょう。 看護師として転職する場合、以下の点を中心に振り返ってみましょう。

●なぜ看護師を目指したか

●これまでどのような業務内容を行ってきたか

●これまで仕事の中で何が得意・不得意だったか

●これまでの経験でやりがいや喜びを感じたことは何か

●今後どのような看護業務を行っていきたいか


また、転職活動においては、自己分析をしっかり行うことが重要です。

それにより、今後の展望も大きく変わることでしょう。例えば、特定の診療科のスペシャリストになりたいのか/全般的な基本業務が対応できるようになりたいのか、または、大きな総合病院に勤めつづけるのか/ゆくゆくは小さな個人病院や施設に勤めたいのかなど、看護師にはさまざまな可能性があります。自身の今までを振り返り整理しておくことで、将来のキャリアステップを描くことができます。

求人サイトで探す

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転職コンサルタントに相談する

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(40代/クリニックから他のクリニックへ転職)


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看護師として働く現状を見つめなおして、悔いのない選択を

この記事のまとめ

●肉体的・精神的負担から看護師を辞めたいと思う人は多い

●看護師を辞めることのデメリットも大きい

●今の職場を辞めた方がいいサインは、見逃さずに

●職場を辞める前に辞めたい理由を明確化し、悔いのない転職を

●転職時には、看護師専門の転職サービスが役に立つ


看護師が辞めたいと思う理由や、辞めることのデメリット、本当に辞めた方がいいサイン、退職・転職の流れなどについて、紹介しました。

一つのキャリアの選択が、その後のキャリアの可能性を広げることもあれば、狭めてしまうこともあります。現状をもう一度客観的に分析して、悔いのない選択を取ることが大切です。

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