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訪問看護の服装で気を付けたいことや服装選びのポイントを解説

記事掲載日:2022/12/28

訪問看護の服装で気を付けたいことや服装選びのポイントを解説

訪問看護ステーションで働く看護師が増えてきたり、興味を持つ看護師が少しずつ増えてきたりする中、気になるのは働く際の服装ではないでしょうか。

今回は訪問看護において服装のポイントや気をつけたいこと、おすすめの服装などを紹介します。

今後訪問看護ステーションで働きたいと思っている方や、訪問看護ステーションで働いて間もない看護師はぜひ参考にしてみてください。

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訪問看護でよくある服装

訪問看護の服装は事業所によって指定のものがあったり、特に指定がなく自由であったりとさまざまです。訪問看護師がよく着用する服装は下記の4つです。

●スクラブ

●ポロシャツとチノパン

●ニットシャツ

●ジャージズボン

それぞれ解説していきます。

スクラブ

動きやすさの面や定番の看護師のイメージから、スクラブを選ぶ看護師は多いでしょう。

スクラブはしわが付きにくく、洗濯を繰り返しても伸びたり生地が悪くなったりしにくいため、長期的に使いやすいものが多いです。

また、スクラブはデザインや色など種類が豊富なため、事業所ごとにデザインや色をそろえたり、胸元に事業所の名前やマークなどを入れたりしているところもあります。

ただし種類が豊富なため、生地が薄くしわが付きやすいものや、胸元が開けているデザインもあります。しわを整えて清潔感を意識したり、女性はインナーを着用したりする必要があるものもあります。

ポロシャツとチノパン

ポロシャツとチノパンのセットの組み合わせも、訪問看護師として多い服装です。ポロシャツは事業所指定のシャツの場合もあり、チノパンのみ自前のものを用意するという事業所もあります。

ポロシャツは襟が付いていることで、清潔感やフォーマルな印象を与えます。そして通気性が良く速乾性が高いものも多く、夏場や入浴介助など、汗を書く場面でも比較的快適に介助できるでしょう。

しかし洗濯によって色あせたり、しわが目立ったりする場合もあります。

ニットシャツ

デザインはスクラブに近いですが、素材がポリエステルや綿を編んだもので、着用感が異なります。ストレッチがきいており動きやすく、体を動かすことが多い訪問看護の場面では活躍してくれるでしょう。

素材上、しわができにくかったり吸水性があったりとメリットもありますが、洗う際に縮まないように注意する必要もあります。

ジャージズボン

上はポロシャツやスクラブ、または事業所指定の服で、下に履くものはジャージズボンである事業所もあります。動きやすく安価であるのが特徴ですが、デザインや素材、光沢感など、ものによってはだらしなさや部屋着感が強くなってしまうため、選択する際は注意が必要です。

ある程度厚みがあり光沢感を抑えたものが良いでしょう。

訪問看護の服装で気を付けたいこと

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訪問看護の服装には気を付けたいポイントがいくつかあります。主に下記の3つがポイントです。

●靴下の色やデザイン

●上着やレインコートなどは抜いておく

●ペットの毛

それぞれどんな点に気を付けるべきなのか、解説します。

靴下の色やデザイン

靴下の色やデザインは看護学生の実習でも、白色でデザインがないものなど指導されたことがある方いるのではないでしょうか。

訪問看護では、靴下は特に指定がない事業所もあるものの、華美なものは利用者に対してマイナスイメージを与える場合もあります。

特に病棟のように常にナースシューズを履いているわけではなく、利用者さまの家にあがらせていただく際に靴を脱ぐため、靴下がよく見えます。もし靴下が派手な色や華美なデザインであったり、穴が開いている靴下だったりした場合、だらしない印象を与えるかもしれません。

そのため靴下に決まりがない事業所で働く看護師も、無地の落ち着いた色の靴下が良いでしょう。また、雨の日には濡れた靴下で訪問してしまうのを避けるために、替えの靴下を持っていくのもおすすめです。

上着やレインコート

訪問前に上着やレインコートなどを着ていたら、家に入る前に脱ぐようにしましょう。

家の中で上着を脱ぐのはマナー違反です。家についてインターフォンを押す前に上着やレインコートを脱いでバッグなどにしまうか、上着をたたんで片手で持ちましょう。

また、寒い日だと辛いかもしれませんが、上着を着るときも玄関を出てから着るのが基本のマナーです。

ペットの毛

自分の飼っているペットだけではなく、前の訪問先にペットがいてもペットの毛をとる配慮が必要です。

利用者さまの中には犬や猫などペットに対するアレルギーを持っている方もおり、ペットの毛をとってから行かないとアレルギー症状が出現してしまうかもしれません。

バッグや車の中にコロコロやガムテープなどを入れておいて、ペットを飼っている利用者さまの訪問後にはペットの毛をとってから次の訪問に向かいましょう。また、アレルギーではなくても、家の中にペットの毛を持ち込まれるのが嫌な方もいます。身なりを清潔にしてから訪問に行くことが重要です。

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訪問看護における服装選びのポイント

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ここまで解説してきたことをふまえて訪問看護の服装選びのポイントを解説します。

服装選びにおいて重要なことは、下記の3つです。

●動きやすさ

●機能性

●通気性や撥水性のあるもの

それぞれ見ていきましょう。

動きやすさ

訪問看護では、「動きやすさ」が仕事をする上で非常に重要です。

利用者さまへケアを行うときはもちろん、自転車移動の事業所では、自転車の漕ぎやすさからも重要な視点といえるでしょう。動きやすさというのはケアの場面だけでなく、移動の場面も考える必要があります。

機能性

ポケットが多かったり、袖をまくって暑さ調節がしやすかったり、手入れが楽だったりといった機能性も服装選びに重要です。

バッグよりも取り出しやすいポケットを活用したい方や、暑がりで通気性が良い素材を選ぶ方、速乾性など手入れのしやすさを重視したい方など、どんな機能性を重視するかは看護師によって異なります。

自分が求める機能がある服装を選ぶと良いでしょう。

通気性や撥水性のあるもの

雨の中や暑さの中でも訪問に行く必要があるため、通気性や撥水性のあるもの、速乾性のあるものがおすすめです。

乾きにくい素材の服装を着用して、冷房がかかっている利用者さまの家に訪問し、風邪をひいてしまうこともあります。そしてそもそも濡れたまま訪問することは利用者さまの家を濡らしてしまうことになり失礼です。

基本的に傘やレインコート、ポンチョなどで雨をしのいで訪問に回りますが、もし衣服が濡れてしまってもすぐに乾く速乾性のあるものや、撥水性のあるものが良いでしょう。

訪問看護の服装では清潔感が最も重要

訪問看護では訪問に行き看護を実践するにあたって、利用者さまに受け入れてもらう必要があります。そして利用者さまに受け入れられるために重要なのは「清潔感」です。

清潔感のある服装の看護師は好印象を与え、受け入れてもらいやすくなるでしょう。しかし反対に「失礼」「だらしない」といった印象を与える服装では、訪問を断られる場合も考えられます。

訪問看護において第一印象は非常に重要で、服装は第一印象を決める重要な要因になります。訪問看護の現場では、清潔感のある服装でいるよう、常に意識しましょう。

まとめ

需要が高まる訪問看護ですが、なにより利用者さまに受け入れられなくては、訪問看護を実施することができません。そのためにも服装は非常に重要です。清潔感のある身だしなみで礼節をもって接していくことは、訪問看護師としての基本といえるでしょう。

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