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眼科の看護師の仕事とは?メリット・デメリットや年収についても解説

記事掲載日:2020/08/26

眼科の看護師の仕事とは?メリット・デメリットや年収についても解説

看護師の仕事内容は働く科によって大きく異なります。数多くある勤務先の中でも、人気を集めている科の一つが眼科です。実際に子育て中の看護師や、プライベートの時間を大切にしたいと思っている看護師も多く働いています。
今回は、眼科に勤務する看護師の仕事内容とメリット・デメリット、そして気になる眼科看護師の年収についても詳しく解説していきます。

眼科で働く看護師の仕事内容とは

まずは眼科で働く看護師の仕事内容についてです。
勤務先によっては視能訓練士という、国家資格を取得した専門職が勤務しています。視能訓練士がいるのかいないのかによって看護師の仕事内容は異なりますので、それぞれのケースに分けて見ていきましょう。

視能訓練士がいる眼科の場合

勤務先に視能訓練士がいる場合、看護師の仕事は眼科検査以外の診療補助業務になります。眼科ではたくさんの種類の検査が日常的に行われていますが、それらのほとんどを視能訓練士が担当します。
検査以外で診療補助業務の代表的なものが処置です。診察をした医師から指示を受けて点眼や軟膏塗布など、各処置を行います。患者への感染防止の観点から衛生保持は必須です。慎重な対応が求められます。
また手術も行っている医療機関の場合は術前術後の患者のケアや、手術の準備も眼科勤務看護師の大切な仕事の一つです。

視能訓練士がいない眼科の場合

視能訓練士がいない場合は上記で述べた業務に、各種の検査業務がプラスされます。眼科は他の診療科と比べて、検査の種類と数が多いのが特徴です。まずはそれぞれの検査機器の使い方を、正しく覚えなければなりません。
検査機器の使用法や検査の流れを覚えるまでは大変ですが、他の科では看護師が担当することのない検査業務に、やりがいを感じる人も多いです。

眼科の看護師として働くメリット

眼科での看護師業務は多岐にわたり、やりがいがることが分かりました。続いては眼科の看護師として働くメリットを見ていきましょう。

ルーティンワークのため、覚えてしまえば楽

眼科の看護師の仕事はルーティンワークがほとんどです。基本的には医師の診察補助、点眼などの処置、手術準備、そして各種検査です。やるべきことと流れがある程度決まっていますので、一度覚えてしまえば仕事は他の診療科と比べて楽といえるでしょう。眼疾患がある患者も命に関わるようなケースは稀であるため、精神的にも緊張しすぎずに働けます。

日勤のみであることが多い

入院設備のない医療機関の場合は、基本的に日勤です。多くの医療機関で予約制であること、そして急患が入る可能性も少ないことから、よほどのことがない限りは定時で退勤できます。子育て中など、プライベートと両立させたい人に人気なのが理解できますね。

眼科の看護師として働くデメリット

上記ではメリットをご紹介しましたが、当然デメリットもあります。自分に適職かどうか、デメリットから見極めてみてください。

機械の操作が多い

まずは機械の操作が多いことです。視能訓練士が勤務していない場合、看護師が検査業務を担当します。各種検査機器の操作の他、電子カルテ入力などでパソコンを使用する機会も多いです。機械操作やパソコン操作に弱い人には大変かもしれません。

給料が少なめであることが多い

入院設備のない医療機関の場合は、夜勤は当然ありません。夜勤手当が付かない分、病棟勤務看護師と比べてどうしても給料は低く抑えられています。

看護師としてのスキルが向上しづらい

看護師としてのスキルが向上しにくいこともデメリットとしてあげられます。検査や処置などルーティンワークが多く、スキルを生かす場面は少なくなります。また、眼科勤務経験を他のフィールドに応用できる幅は狭く、眼科のみの臨床経験では、次の転職先が限定されてしまう可能性もあるでしょう。

眼科で働く看護師の年収はどれくらい?

眼科勤務の年収はズバリ、どのくらいのになるのでしょうか。
ナースステップで調査したところ、東京23区内にある眼科勤務の場合、年収は約400万~450万円でした。やはり夜勤手当が付かないことから、病棟看護師と比べて年収は低めです。
高い給与を稼ぎたい人には物足りないかもしれませんが、仕事内容がハードではない、やるべきことが決まっている、基本的に日勤のみであることからプライベートも両立させたい人には魅力的な職場といえるでしょう。

まとめ

眼科で働く看護師の仕事内容は、点眼や軟膏などの処置、手術がある場合は術前術後の患者のケア、そして手術の準備となっています。
また視能訓練士が勤務していない場合は各種検査も看護師の担当業務となり、各検査機器の使用方法も覚えなければなりません。
夜勤がないと夜勤手当が付かないため、やはり病棟勤務看護師よりも給与は安くなりがちです。しかし他の診療科と違ってルーティンワークが多いので業務の負担は少なく、また外来勤務の場合は基本的に日勤となるため、プライベートと両立させたい人に最適な職場といえるでしょう。