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旅行に同行するツアーナース!仕事内容や給料について解説

記事掲載日:2020/09/14

旅行に同行するツアーナース!仕事内容や給料について解説

ツアーナースという仕事を知っていますか?その名前のとおり、旅行に同行する看護師のことを指します。「仕事をしながら旅行に行けるなんて、うらやましい!」と感じる人もいるかもしれませんが、実際の仕事内容はどうなのでしょうか。

今回はツアーナースに興味がある人に向けて、仕事内容や給料、仕事の探し方について解説します。

ツアーナースとは

ツアーナースはアテンドナース、または添乗ナースなどとも呼ばれています。各種団体の旅行に付き添い、参加者が旅行中にケガをしたり、急病になったりした際に対応をする看護師のことです。



同行する団体はさまざまで、企業の社員旅行や一般旅行などもありますが、最も多いものが学校の修学旅行や合宿などです。



ごく一部では旅行会社と専属契約をしているツアーナースがいるものの、基本的には単発の募集・単発での仕事です。ツアーナースだけをしている看護師は多くありません。

ツアーナースに必要な資格やスキル

ツアーナースとして働くためには、看護師免許以外で特別必要な資格はありません。看護師免許、基本的なケガの治療や発熱時の対応など、看護師としての一般的なスキルがあれば誰でもツアーナースになれます。



求人によっては数年程度の看護師経験を求めるものも少なくありません。小学生の遠足に同行する機会も多いため、小児科での勤務経験があると役立つでしょう。

ツアーナースの主な仕事内容

続いてはツアーナースの主な仕事内容をチェックしていきましょう。

ツアー参加者の健康情報の把握

旅行出発前にツアー参加者の健康情報を把握します。学校の先生や旅行会社のスタッフと打ち合わせをして、健康面で配慮が必要な参加者の状況をチェックしなければいけません。事前に参加者の健康情報を理解しておくことで、もしものときにスムーズな対応ができるようになるでしょう。

ケガや急な疾病への初期対応

旅行中に参加者がケガをしたり、熱発などで体調を崩したりしたときの初期対応を行います。持参した医薬品を使いながら、ケガや疾病が悪化しないように適切に対応しなければいけません。

医療機関受診の判断と付き添い

ツアーナースの重要な仕事の一つが、医療機関を受診するかどうかを判断することです。ケガや疾病の状況を見てすぐに受診するのか、それとも経過観察とするのかを判断しなければいけません。



もし医療機関を受診することとなれば、そのときの状況次第ではありますが、一緒に付き添うのが一般的です。

ツアーナースはどんな人に向いている?

では、ツアーナースはどのような人に向いているのでしょうか。ツアーナースとして働くメリット・注意点をもとに紹介します。

旅行が好きな人

まずは旅行が好きな人です。仕事ではあるものの、さまざまな旅行先に同行できるのは旅行好きにはたまらないでしょう。



ただしプライベートではなく、あくまでも仕事です。参加者の体調管理・看護業務がメインなので、プライベートの旅行気分では完全に楽しめないでしょう。

人とコミュニケーションをとることが好きな人

人とコミュニケーションをとることが好きな人にも向いていると言えます。同行する団体は毎回変わるため子どもから大人まで、新しい人たちとの出会いがたくさんあります。



参加者との関わりの中から体調不良に気が付くこともあるため、子ども・大人に関わらずコミュニケーションをとることが好きな人にぴったりです。反対に人と話すのが苦手な人には大変な仕事かもしれません。

判断力がある人

最後は判断力がある人です。通常ツアーナースは一団体に一人しかいません。ほかに医療従事者がいない中でケガや疾病の処置、医療機関を受診するかどうかを判断する必要があります。適切な処置や対応をする判断力が求められるでしょう。

ツアーナースの給料は?求人はどこで探す?

インターネット上でツアーナースの求人を調査したところ、日給の平均は10,000円~14,000円ほどでした。34日の旅行なら、40,000円~56,000円ほどとなります。



日給としては高めの設定ですが、早朝から夜遅い時間まで拘束されること、緊急時は夜中でも対応しなければいけないことから、トータルで見ると必ずしも高い給料とは言えません。



旅行を実施する学校や企業が直接採用活動を行っていることはほとんどありません。看護師専門の求人サイトのほか、派遣に登録をすることでツアーナースの仕事を見つけられるでしょう。

まとめ

ツアーナースとは各種の団体旅行に同行をして、参加者の健康管理や看護業務を行う看護師のことを指します。看護師免許以外の資格は必要ありませんが、医療職は一人となるため、基本的な知識や看護技術、適切な処置をするための判断力が求められるでしょう。



拘束時間が長かったり、緊急時の判断・対応を求められたりとプレッシャーもありますが、旅行が好きな人やコミュニケーションをとるのが好きな人に向いている仕事です。