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船で働くシップナースとは?働くメリット・注意点や給料について解説

記事掲載日:2020/09/14

船で働くシップナースとは?働くメリット・注意点や給料について解説

医療機関や社会福祉施設以外にも活躍の場が多い看護師の仕事。シップナースという看護師を聞いたことがありますか?

病院や施設で勤務する看護師とは違った仕事内容、そしてシップナースゆえのメリットがあることから人気を集めている仕事の一つです。

今回は、船で働くシップナースの仕事内容や働くメリット、注意点、そして気になる給料について解説します。

シップナースとは

シップナースとはその名前のとおり、船の中で働く看護師のことを指します。クルージング船や豪華客船、貨物船などの船に乗り込んで仕事をするのが特徴です。

仕事内容は乗船客や乗務員の看護業務全般です。乗船中にケガをしたり体調不良になったりした人たちに対して、各種処置や治療、看護業務を行います。また乗船客からの健康相談を受けることも少なくありません。

しかし日本の船は数が少なく、仕事の空きがなかなか出ないのが現状です。

シップナースに必要な資格やスキル

必要な資格は看護師免許のみです。シップナース特有の資格はありません。

名目上は看護師免許があれば誰でも仕事に就けますが、実際にはある程度の仕事経験がないと難しいでしょう。

乗船している看護師の数はそもそも少なく、船の中でケガ人や急病人が発生した場合、一人での対応が求められることもあります。自分で状況を分析して、処置や治療内容を判断しなければいけないのです。そのため一定の経験年数が求められます。

求人によっては、救急外来や集中治療室での勤務経験を求められることもあります。

また外国人客や乗務員が乗っていることもあるため、医療業務を英語で行えるレベルの語学力も必要です。

シップナースとして働くメリット

では、シップナースとして働くメリットはどこにあるのでしょうか。ここでは2つ紹介します。

残業や夜勤がほとんどない

まずは残業や夜勤がほとんどないことです。1日の勤務時間は10~12時間ほどと医療機関と比べると長めですが、退勤時間を過ぎれば残業はほとんどありません。

また夜勤もほとんどないので、生活リズムを保ちながら生活ができるでしょう。

身体的に疲弊することが少ない

身体的な疲弊が少ないこともメリットです。ケガ人や急病人が出なければ、とくに大きな仕事はありません。

医療機関では常に患者対応でバタバタと多忙を極めますが、シップナースは何もなければ比較的のんびりと仕事ができます。

シップナースとして働く際の注意点

メリットも多いシップナースですが、働く前に知っておきたい注意点がいくつかあります。

拘束時間が長い

まずは拘束時間が長いことです。勤務する船は長期間にわたって海の上にいるため、一度出向したら簡単には自宅に帰れません。船によって期間は異なりますが、数ヶ月に及ぶ場合もあります。

船内に医療従事者が少ないため、責任が重い

船内で勤務する医療従事者は多くありません。船によっては看護師一人のこともあるでしょう。

医療従事者が少ないということは、一人の看護師に課される責任が重くなるということです。ある程度のことは一人で判断して、対応できるだけのスキルは必須です。

求人数が少ない

最後は求人数が少ないことです。

もともと求人数が少ない上に、すでに働いている人が退職しない限り、新しく求人が出ることはほとんどありません。シップナースとして働きたいと思っても、すぐに働けるチャンスは決して多くないのです。

シップナースになる2つの方法

シップナースになる方法は全部で2つあります。

まずは船会社の正社員になることです。看護師に欠員が出た際に求人が出るので、こまめにチェックをしておきましょう。船会社の正社員として働く場合は、数ヶ月の船生活となることも少なくありません。

またクルーズ会社と契約する方法もあります。1回の乗船で2~3日ほどと期間は短いものの、毎回安定的に仕事があるわけではありません。

シップナースの給料は?求人はどこで探す?

シップナースの給料事情はどうなっているのでしょうか。

シップナースの求人を調査したところ、月収で50万円ほど。年収換算で600万~800万円が相場となっていました。

夜勤や残業がないわりに高い水準であることがわかります。長期間拘束されること、責任性の高い仕事であることを考えると、ある意味当然です。

求人は船会社やクルーズ会社のほか、看護師専用サイトで探してみましょう。なかなか求人は出てこないので、こまめに確認することがポイントです。

まとめ

シップナースは船に乗って仕事をする看護師のことを指します。乗船客や乗組員のケガの手当てや、体調管理などが主な仕事内容です。

残業や夜勤がほとんどなく、医療機関と比べて身体疲弊が少なくて済みます。しかし、医療従事者が少ないことから求められる責任が大きいため、ある程度の看護師経験を積んでからチャレンジするのがよいでしょう。

求人がなかなか出てこないのはデメリットですが、給料水準は比較的高いです。興味がある人はチェックしてみてくださいね。