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内科の看護師の仕事内容とは?働くメリット・注意点や給料相場を解説

記事掲載日:2021/04/28

内科の看護師の仕事内容とは?働くメリット・注意点や給料相場を解説

これから内科への転職を考えている人にとって、具体的な仕事内容は気になるところではないでしょうか。

今回は、内科に勤務する看護師に焦点を当て、仕事内容や働くメリット、働く際の注意点、そして気になる給料相場について解説します。

内科とは

内科は、人間の内臓や血液、神経などの身体の内側にあるものを治療対象とする診療科です。主に薬剤を用いて治療をしていきます。身体の不調を感じた際に、多くの人が最初に訪れる診療科といってもいいでしょう。

複数の診療科を持つ病院の場合、まずは内科の医師が診察をしてから、必要に応じて、外科などのより専門的な治療ができる診療科へ紹介することも少なくありません。また、一口に内科といっても、患部によって診療科はさらに専門分化されています。循環器内科や消化器内科、神経内科、呼吸器内科などです。

内科で働く看護師の仕事内容

内科勤務の看護師がどのような仕事をしているのか、外来勤務と病棟勤務にわけてチェックしていきましょう。

外来勤務の仕事内容

外来勤務の場合、主な仕事は医師の診察介助です。医師がスムーズに患者の診察をできるように、患者の脱衣や診察台の乗降をサポートします。また、医師の指示を受けて、採血などの各種検査、点滴、服薬指導なども重要な仕事です。

病棟勤務の仕事内容

内科の患者の中でも、症状が重かったり、安静を要したりする場合は入院治療となります。外来同様に治療の基本は内服や点滴ですが、看護師には外来以上のバイタルチェックが必要です。

こまめにバイタルチェックをしながら、患者の急変に対応しなければいけません。また、患者の容態に応じて食事やトイレ、入浴などの身体介助も求められるでしょう。

内科の看護師として働く4つのメリット

内科への転職を考えている人にとって気になるのが、内科勤務のメリットですよね。主なメリットを4つ紹介します。

患者とコミュニケーションをとる機会が多い

薬の説明や生活指導をする機会が他の診療科よりも多いため、必然的に患者と話をする機会が多いです。

また、患者から聞いた身体情報などを医師に報告する必要もあるので、密なコミュニケーションは欠かせません。一人ひとりの患者とじっくり関わりたい人にはメリットといえるでしょう。

急変対応が少なく、落ち着いて看護できる

内科は、外科などの他診療科と比較して、急変対応が少ないのが特徴です。そのため、バタバタすることなく、落ち着いて一人ひとりの患者への看護に集中できます。

幅広い看護知識を身につけられる

内科の疾患は目に見えないため、患者の様子や血液検査のデータから病状を推察しなければいけません。あつかう疾患数や薬剤数も多いため、自然と幅広い看護知識が身についていくことでしょう。

転職しやすい

内科で働くことで、幅広い看護知識やスキルを習得できます。他の診療科はもちろん、介護施設や保育園、そして企業勤務でも十分生かせるものです。内科勤務を経験することで、転職しやすくなるのも大きなメリットです。

内科の看護師として働く際の2つの注意点

さまざまなメリットがある内科勤務の看護師ですが、働く際にはいくつかの注意点があります。

外科的な処置をする機会がほとんどない

基本的に、内科の治療は薬剤となるため、消毒やガーゼ・包帯の交換といった外科で行うような処置をする機会はほとんどありません。人によっては物足りないと感じることもあるでしょう。

患者の回復を実感しにくい

内科患者の多くは、慢性疾患を持っていたり、長い期間にわたって治療を受けていたりすることが少なくありません。外科のように、手術をしたからといって著しい変化が目に見えることは少なく、患者の回復を実感しにくい面があります。

内科が向いているのは、どんな看護師?

他の診療科ではなく、内科が向いている看護師はどのような人なのでしょうか。
内科勤務が向いているタイプを3つ見ていきましょう。

一人ひとりの患者に対し、じっくりと長期的なケアをしたい人

患者の多くが長期的な治療をしているため、必然的に時間をかけてじっくりと関われます。

コミュニケーション能力の高い人

患者と関わる機会が多いため、どのような人とも良好なコミュニケーションをとれる人は重宝されます。

洞察力がある人

内科疾患は症状の変化が目で見えにくいため、患者のちょっとした様子の変化や言葉から推察をして、適切な対応をしなければいけません。そのため、患者の細かい部分まで洞察できる人に向いています。

内科で働く看護師の給料相場

ナースステップで、内科で働く看護師の給料を調査(2021年3月時点)したところ、正社員で月収28万円~35万円が相場でした。

夜勤がある病棟勤務の場合は、さらに夜勤手当が加算されていきます。

まとめ

内科疾患の多くは目に見えにくいことから、看護師には豊富な看護知識や洞察力が求められます。働く中で総合的な看護知識やスキルが身につき、看護師としてのレベルアップが期待できるでしょう。

転職しやすくなるのも大きなメリットです。気になった人は求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。