看護師の平均ボーナスはいくら?1年目は少ない?手取りや賞与アップの方法を解説

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看護師の平均ボーナスはいくら?1年目は少ない?手取りや賞与アップの方法を解説

記事掲載日:2025/11/27

看護師の平均ボーナスはいくら?1年目は少ない?手取りや賞与アップの方法を解説

看護師にとって働く楽しみの一つともいえるボーナス。この記事では、気になる看護師のボーナス支給額の相場やボーナスが高い職場の特徴、ボーナスを上げる方法を解説します。また、独自のアンケートを元にした看護師のボーナス実態調査も紹介しますので、自分のボーナスに疑問を感じている方はぜひ参考にしてください。

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【2025年最新】看護師の平均ボーナスはいくら?

看護師のボーナスの平均は、年間83万5,000円です。

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

令和6年の厚生労働省の調査(※)によると、看護師のボーナス平均額は年間83万5,000円です。これは夏(6~7月)と冬(12月)の2回のボーナスを合わせた額なので、1回にもらえるボーナスは単純計算で41万7,500円程度と考えられます。

また、同調査によると看護師の平均給与額は約36万円なので、年間で平均約2.3カ月分の金額がボーナスとして支給されます。ただし、賞与の額は勤務先の規模や地域、経験年数によって差が大きいため、注意が必要です。

※見出し内データは、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(一般労働者のデータ)を加工使用しています。

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看護師のボーナスが高い病院の特徴はこちら

看護師のボーナスの手取り額はどのくらい?

看護師のボーナスの手取り額目安は、年間65万円前後です。

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

実際のボーナスの手取り額は、額面金額すべてではなく所得税や社会保険料が控除された金額が支給されます。看護師の場合、手取りは額面の約75~80%が目安です。

額面を看護師の年間平均ボーナス額である83万5,000円と考えた場合、75%で62万6,250円、80%で66万8,000円程度と算出できます。よって、平均から考えると、ボーナスの手取りはおよそ65万円前後が目安となるでしょう。

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【項目別】看護師のボーナス平均額を比較

【項目別】看護師のボーナス平均額を比較

看護師のボーナス平均額について、年齢や経験年数などさまざまな項目に分けて比較してみました。項目ごとに見られるボーナス額の傾向を見ていきましょう。

※見出し内データは、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(一般労働者のデータ)を加工使用しています。

【年齢別】看護師の平均ボーナス

年齢 年間賞与その他特別給与額
20〜24歳 49万4,800円
25〜29歳 69万500円
30〜34歳 76万2,400円
35〜39歳 84万9,900円
40〜44歳 95万8,900円
45〜49歳 101万4,200円
50〜54歳 104万8,400円
55〜59歳 103万6,100円
60〜64歳 68万8,500円
65〜69歳 54万3,000円
70歳〜 51万200円

年齢別に見てみると、看護師のボーナスには年齢が大きく影響していることがわかります。20代〜40代にかけて徐々に上昇していき、45歳〜59歳の間では平均100万円を超えています

一般的に、管理職や役職についている看護師が多い50〜54歳代でピークを迎えますが、その後はふたたび減少に転じます。

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【経験年数別】看護師の平均ボーナス

経験年数 年間賞与その他特別給与額
0年 10万4,600円
1〜4年 69万7,600円
5〜9年 79万3,200円
10〜14年 90万2,100円
15年以上 99万8,300円

経験年数についても年齢と同様の傾向が見られ、経験を重ねるごとにボーナス額は上昇します。勤務実績に基づき支給されるボーナスは、経験年数0年では約10万円ですが、1~4年では平均約69万円です。年々その額は増加し15年以上ではおよそ100万円まで上昇します。

【職場の規模別】看護師の平均ボーナス

職場の規模(従業員数) 年間賞与その他特別給与額
10〜99人 64万7,200円
100〜999人 73万8,200円
1,000人以上 99万6,000円

職場の規模(従業員数)によっても、看護師のボーナス平均額は異なります。職場の規模が大きいほどボーナス額の平均は高くなりやすいです。

従業員数が10~99人の職場では、ボーナス平均額は約64万円です。一方で、従業員数1,000人以上の大規模な病院では約99万円と、その差は35万円にものぼります。

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【地域別】看護師の平均ボーナス

上位5地域の平均ボーナス 下位5地域の平均ボーナス
1位 大阪府(106万8,300円) 43位 宮崎県(69万3,900円)
2位 岩手県(105万7,900円) 44位 福岡県(68万500円)
3位 山口県(98万4,400円) 45位 埼玉県(66万4,000円)
4位 秋田県(97万5,400円) 46位 鹿児島県(64万1,500円)
5位 栃木県(96万6,000円) 47位 沖縄県(63万1,600円)

ボーナス額がもっとも高額なのは大阪府の約106万円で、もっとも低い沖縄県の約63万円とは1.7倍ほどの差が開いています。ただし、ボーナスの高い都道府県が特定の地域に偏るような特徴はありません。「都市部だから」「地方だから」ボーナスが高い・低い、という傾向は見られていません。

【関連職種別】看護師の平均ボーナス

職種 平均ボーナス
看護師 83万5,000円
准看護師 64万100円
助産師 101万400円
保健師 99万9,200円
ケアマネジャー 67万6,700円

看護師と准看護師、助産師、保健師、ケアマネジャーのボーナス平均額を比較してみると、助産師がもっとも高額で、看護師よりも15万円以上高い結果でした。職場によっては、同じ看護系職種であっても、職種や資格、仕事内容により10万以上の大きな差がつくこともあります。

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看護師のボーナスが高い病院・施設はどこ?

【大学病院・国公立病院】
・大学病院や国公立病院では、看護師のボーナス支給額が高めの傾向にある
・公務員に準じた給与制度を採用しているケースが多い
・業績に左右されにくいため、安定したボーナス支給が期待できる
【大規模病院】(※病床数500床以上の病院)
・大規模な病院や従業員数が多い医療機関では、看護師の平均月給が高水準
・さらにボーナスが加わることで、年間収入の大幅な増加が期待できる
【自由診療中心の医療機関】
・美容クリニックや人間ドック専門クリニックなど、自由診療を中心とした医療機関では、収益性が高い
・インセンティブ制度を導入している場合もあり、看護師のボーナスが高額になりやすい

看護師のボーナスがとくに高い傾向にあるのは、「大学病院や国公立の病院」「大規模な病院」「自由診療が中心の医療機関」です。ボーナスが高くなりやすい理由としては、経営母体が安定していることや、収益性が高い診療を提供していることなどが関係しています。

その他、大手企業が運営する介護施設など経営基盤が安定している民間施設の場合に、ボーナスが多く出るケースもあるでしょう。訪問看護ステーションでも、事業所によっては訪問件数がボーナスに加算される場合があります。

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看護師がボーナスをもらえないケースとは?

看護師がボーナスをもらえないケースとは?

以下のケースでは、残念ながらボーナスがもらえない可能性があります。詳しい理由について、以下で見ていきましょう。

ボーナス支給の勤務条件を満たしていない場合

看護師がボーナスをもらえないケースとして、勤務条件を満たしていない場合が挙げられます。たとえば、入職して間もない初年度で支給対象期間に満たない場合や、勤務日数・勤務時間が規定に達していない場合などです。

また、契約社員やパートタイムなど、雇用形態によって支給対象外となることもあります。

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勤務先の業績が振るわない場合

一般的にボーナスは、企業や施設の経営状況が安定しているからこそ支払われます。病院や介護施設など看護師の勤務先についても、この条件は同じです。

勤務先の業績が著しく振るわない場合には、看護師のボーナスが支給されない可能性があります。なお、業績に関わらず勤務先の方針によってボーナス支給をしないケースも存在します。

産休・育休・休職中の場合

出産や育児もしくは体調不良などの理由で休暇中の場合は、ボーナスが支給されない期間があります。ボーナスは、産休や育休分を差し引いた額で支払われるのが一般的です。

そのため、ボーナスの査定期間中に通常どおり勤務していた場合は満額支給されますが、査定期間の途中から休みはじめた場合は休暇分を差し引いて支給されます。

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看護師がボーナスを上げる方法

看護師のボーナス額や支給条件は職場や個人の状況によって違いますが、少しでもアップさせるにはどのような方法が有効なのでしょうか。ここでは、詳しい方法を紹介していきます。

上位の資格を取得する

下記のような看護師の専門性を高められる資格を取得すると、ボーナスが上がることがあります。

  • 専門看護師
  • 認定看護師
  • 認定看護管理者 など
  • より専門的な資格を取得すると、資格手当が支給されたり評価がついて基本給が上がったりして、ボーナスも上がる可能性があります。専門的な資格取得は、看護師のスキルアップとしてもおすすめです。

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    管理職を目指す

    管理職を目指すことも、看護師がボーナスを上げる方法の一つです。看護主任や看護師長などの役職に昇進すると、基本給に加えて役職手当がつき、ボーナスの算定額も増加します。

    責任あるポジションに就くことで評価が上がり、賞与額の増額につながるケースが多いため、長期的な収入アップにも効果的な方法です。

    ボーナスが高い職場へ転職する

    転職も、看護師がボーナスを上げる一つの手段です。ボーナスが支給されない病院に勤めている方、今の職場でボーナス支給額に悩みがある方は、転職も視野に入れるといいでしょう。

    大規模な病院や従業員が多い施設はボーナス支給額が高い傾向にあるので、転職することでボーナスアップが見込めます。

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    【アンケート】看護師のボーナスの実態を調査!

    【アンケート】看護師のボーナスの実態を調査!

    看護師のボーナス実態について、ナースステップのコンサルタントの声をもとに、ボーナスが高い職場の特徴やボーナスを上げるコツをアンケート形式で紹介します。ボーナスを上げたいとお考えの看護師の方はぜひ参考にしてください。

    Q.ボーナスが高い看護師の職場は?

  • 規模が大きい病院(大学病院など)
  • 国立病院機構の病院
  • 企業が運営する施設
  • 自由診療も行うクリニック
  • 透析クリニック など
  • 国立病院機構の病院や大学病院をはじめとする大規模な病院では、高度医療やそれに伴うオペを多く行います。収益性が高いため、看護師のボーナスにも反映されやすいと考えられます。

    また、自由診療のメニューが多いクリニックなどは収益に直結しやすいため、保険診療のみを行う医療機関に比べると看護師のボーナスが高い傾向にあります。

    Q.ボーナスが高い職場に転職するためにどんな行動が必要?

  • 専門看護師・認定看護師などの資格を取得する
  • ボーナス支給要件や過去の支給実績などの情報収集をしっかり行う
  • 転職において強みをアピールするためにも、上位資格の取得を目指すことがおすすめです。たとえば、がん看護や精神看護といった専門看護師の資格、緩和ケアや訪問看護といった認定看護師の資格などが挙げられます。看護師としての専門性を高めて自己研鑽を行うことで、より理想の職場への転職を目指せるでしょう。

    また、ボーナスの有無以外の情報収集も大切です。ボーナスの支給要件は何か、過去の支給実績はどうかなど、より詳細のポイントを確認しておきましょう。

    Q.転職を考える際、ボーナス以外に何を見るといい?

  • 昇給制度
  • 職場環境(看護師の人数・人員配置、外来人数、残業時間、有休消化率 など)
  • 求人の募集背景
  • 自分が実際に働くイメージがわくかどうか
  • 理想の転職をするためには、お金以外の条件の確認も大切です。

    高給与の求人には必ず給与が高い理由があります。昇給制度に加えて看護師の人数や人員配置、1カ月の残業時間や有休消化率、欠員・増員など募集が出た背景といったポイントを確認しましょう。自分が叶えたい条件を明確にして、実際に働くイメージを持てるかどうか考えることが大切です。

    なお、ボーナスに関しては、基本給と月給どちらをベースに支給するか、職場ごとに条件が異なります。認識の違いが生まれないよう、事前に確認しましょう。

    看護師のボーナスに関するQ&A

    転職後のボーナス、休暇中のボーナスがどうなのか気になる人向けに、看護師のボーナスに関してよくある質問をまとめました。

    Q.看護師1年目からボーナスは支給される?金額の相場は?

    A.1年目看護師の場合、夏のボーナスは数万円程度支給されることが多いです。

    「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、経験年数が0年で20代前半看護師の年間賞与額は、平均5万8,800円です。

    そもそもボーナスは、査定期間中の業績に応じて支払われます。夏のボーナスの査定期間は一般的に前年度の10~3月であるため、新卒看護師には支払われないこともあります。ただ、一般的には「寸志」として数万円支給されることが多いです。

    参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

    Q.看護師のボーナスは全職種と比べて高い?低い?

    A.全職種と比較すると、看護師の平均ボーナス額は12万円ほど低いです。

    厚生労働省の調査(※)によると、全職種の平均ボーナス額は95万4,700円です。看護師の平均ボーナス額は83万5,000円のため、全体の平均と比べて12万円ほど低い結果でした。

    ただし、女性のみでボーナス額を比べた場合、全職種の平均は66万7,600円、女性看護師の平均は83万1,300円です。そのため、女性のボーナス額としては他の職種に比べて看護師の方がかなり高いことがわかります。

    ※参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

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    Q.看護師のボーナスは引き下げられるケースもある?

    A.職場の状況によっては、ボーナスが引き下げられるケースもあります。

    個人の勤務状況などにより査定が下がる場合もありますが、一般企業と同様に、勤め先の業績によっては減額の可能性もあります。過去の事例として、新型コロナウイルスの影響を受けてボーナスが減額されたケースがありました。

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    看護師のボーナス額は、職場や看護師の年齢、経験年数、地域などによって大きく差があります。ボーナスが高い職場には一定の傾向がありますが、実際のところは確認してみないと分かりません。とはいえ、転職活動の場で、志望先に賞与の金額を質問するのは難しいもの。そんなときはぜひ、ナースステップにご相談ください。

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